カミカゼカミカゼ
昭和世代のネタ?
ー神官リーンー
私は何処で間違えたのでしょうか?何時も通り、薬草採取や近隣への荷物搬送とか、簡単なクエをしておけば良かったのでしょうか?色気を出して、マンティコア討伐に手を出したのが悪かったのでしょうか?ガーンズさんの誘いに乗ったのが悪かったのでしょうか?
「……」
「あの~リーンさん?聞いてます?」
あぁ……あの時、シロガネ君をテイムするなんて言わなければ……
「……」
「えっと……リーンさん?大丈夫ですか?この指見えますか?指じゃ無くて肉球ですが」
『ごすっ』
あっ、思わず鳩尾を殴ってしまいましたが……ってか、マンティコアにも鳩尾あるんですね?
「~~~」
シロガネ君が息も絶え絶えになってますが……まぁ、自業自得ですし。
「取り合えず、さっきの魔法は禁止です」
「ぇぇ~?!」
まだ苦しいんでしょうか?声が微妙に小さいです。
……で、何があったのかと言うと
ーシロガネー
「リーンさん、汚名挽回、名誉返上です」
「逆でしょ、名誉返上してどするんですか!!」
よし、ツッコミキタコレ、艦こ……げふんげふん
「まぁ、見て下さい、僕渾身の風魔法」
親指立てて『ビシッ』と、キマッたぜ~
「……」
「あ、あれれ~?おっかしいな~?」
どっかの某名探偵っぽく言ってみましたが、リーンさんには通じなかった御様子。
まぁ、見た目は子供で中身が大人のほにゃららで羨ましい人物が、こっちの世界に居るとは思っ……いそうな気がするんですがそれは……兎に角魔法、『風魔法』です、オリジナルです、どっかの『だってばよ』さん的魔法じゃありません、あれは忍じゅ……げふげふげふ~ん。
取り敢えず、リーンさんを目標に
「僕の最大の術を堪能するが良い~わはははは~」
「……」
あぁ、そんな冷めた目は止めてぇぇぇぇ~!!
ー神官リーンー
シロガネ君が騒いでます、何時も通りですね。
「わはははは~」
笑ってます、何時も通りですね。
「我が最高の風魔法~食らうが良いわぁー!!」
君、何で微妙に悪役っぽいんですか?
『ひゅおぉぉぉー』
シロガネ君を中心に風が集まってます、こ……これは?!
「か~」
か?
「み~」
み?
「か~ぜ~のぉぉぉぉぉ~」
え?え?え?何か、私の方に向かって風が送られて来てません?特に足元?
「術~」
『ひゅごぉぉぉお~』
地を這う様に風……いや、突風が来て、気がつくと……ローブの裾が下から上へと掬い上げられて……下半身がぁぁぁぁぁ~?!
「いやぁぁぁー?!」
手で下を押さえるようにも、風の勢いが強過ぎて一部を押さえるしか出来ず……ってか
「ニヤリ、白ですか?」
シロガネ君がこっち見ながらニヤニヤしてるー!!見えてる?見えてるのこれ?
「止めないと殺すわよぉぉぉぉぉー!!」
ーシロガネー
あぁ~素晴らしい~舞い上がる風、舞い上がるローブ、僅かに見え隠れする白いパン……
「シロガネ君ー!!」
リーンさんの絶叫が聞こえたら気がします、何か目元が涙目のような?
……うん、もうちょっと堪能したら止めよう……そして逃げよう。
そして、冒頭へと戻る。
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