ひゃっはーひゃっはー
……何だこれ(困惑)
ーシロガネー
『モヒカン頭だぁぁぁぁ~アレがひゃっはぁーさんかぁ~』
思わず感動してしまいました。
モヒカンです、肩パッドです、これで三輪バイク乗ってたら、どっかの世紀末覇者の手下です。
「すっげぇ~本物が見れる日が来るなんて」
夢にも思いませんでした。
肝心のひゃっはーさん達が、ジリジリと下がって行くのがちょっと……
「もっと熱くなれよ~」
「ひぃぃ~?!」
ひゃっはーさん達、なんで変な声出してんの?
駄目です駄目駄目、そんな事では、巨大な馬に乗った拳王様に殴られますよ?
ちなみに、僕的拳王様は、メイスを振り回す神官様ですが
ー神官リーンー
「っくちん」
「なんだ、風邪か?」
ガーンズさんが、微妙な距離を取りながら話し掛けてきましたが
「風邪では無いと思うんですケド……」
この三日間、色々あり過ぎてて……
「疲れでも出てきたんでしょうか?」
はぁ~何故、私がこんな目に……
「ま……まぁ、暫くは休めるんだろ?ゆっくりしとけ」
「休み……」
なんでしょう……不吉と言うか……嫌な予感がします。
ーシスターー
『これは……どうしたら良いのでしょうか?』
金貸しの方々は、逃げたいけど逃げられないって顔してらっしゃいますが……
肝心のマンティコアの方は……
「逃げたらかじる、逃げなくてもかじる、オレサマ、オマエ、マルカジリ」
この子は『何』を言ってるんでしょう?モヒカンの金貸し達も怯えてます。
「えっと……シロガネ君?彼らを怯えてさせてどするの?」
「え?いえ、別に意味はありません」
はい?意味がない?
「出来ればもうちょっと頑張って欲しいなっと」
「頑張る?」
何を?ってか、この子は何を言ってるの?マンティコアってこういうモノ?分からないわ。
ーひゃっはーさん達ー
どうなってんだこれ、俺達は借金のお願いに来ただけなのに……いや、それすらも変だって分かってるんだが……しかし
「なんて俺達、マンティコアに説教されてんだ?!」
路上で正座させられて、悪党のいろはを聞かされるとか……
隣の相棒なんて、何か涙目だし……
「っと、言う訳で、あなた達みたいな悪党は、もっと悪い事をしないとダメなんです。何の為の肩パッドですか?飾りですか?もっと有効に使っ……」
『ゴン』
「何馬鹿な事言ってんのよぉぉぉぉー!!」
目の前でマンティコアが吹き飛んでったよ……これは夢か?幻か?信じられるか?細腕のシスターが、メイス一本でマンティコアを吹き飛ばしたんだぜ?あり得ねぇぇぇぇぇ~?!
道のど真ん中で仁王立ちするシスターリーンと、その向こうで大の字になっているマンティコア、金貸しひゃっはーさん達は、この世であり得ない光景に、ただただ唖然とするだけだった。
次も頑張る(汗)