金貸し金貸し
4コマ漫画的感覚で投稿中
ーシロガネー
御飯美味しいです。
教会ですから量はありません……が
「薄味うまうま~」
キャベツに似た野菜ですが、意外と美味しいです。
「なんだろう、何か隠し味でもあるのか?」
『ただで食べる飯は美味しいか?』
……知らない誰かからツッコミ『食らった』気がします。
御飯だけにー
げふげふ……それよりも
「すっげぇ、丸かじりしてる~」
「口おっきい~」
「ガリガリ言ってる~」
子供達の無垢な目が、僕の汚れた心が浄化されちゃいます。
『止めろ~そんな純真な目で見るなぁ~汚れたきった僕を見るなぁぁぁぁ~』
ー戦士ガーンズー
『……気マズイ』
マンティコア討伐終わったんで、暫く休みにしようと言う話になってたんだが……つい、いつもの癖でギルドに顔を出した所リーン嬢ちゃんに会ってしまい……
「ガーンズさん、聞いてます?」
「お、おぅ……聞いてるよ」
「全く、シロガネ君のせいでですね、わたしは……」
さっきから愚痴だらけ。
いや……分からんてもないが……ギルドで、あれだけ騒げば……いや、騒いだ訳でもないか?
「ガーンズさん、聞いてますか?」
もう、勘弁してくれぇ~
ーシロガネー
おや、教会入り口が騒がしいです、これはアレですか?
「へっへっへっ、借金返済期間は過ぎてるんだぜ」
「待って下さい、お金は必ず用意しますから」
「こっちとら慈善事業じゃねぇんだよ」
「分かっています、ですが、そもそもこのお金は」
「うるせぇ、払えねえんなら体で返してもらおうか」
「あぁ、何をするんです?!」
って感じのファンタジーお約束?
やったねシロガネ、ファンタジーのお約束が増え『おいバカ止めろ』
乗らなくちゃ、このビッグウェーブに(使命感)
ーシスターー
「何度言ったら分かるんですか」
本当、この人達は……
「そんな事言わず……頼むからお金借りてくれ」
どこの世界に『頼み込んで借金』させる人がいるのかと……
リーンではありませんが頭痛が……
「あの娘もこんな感じなんでしょうか?」
思わすポツリと出てしまいます。
「そこをなんとか~」
目の前に居る二人組、明らかに堅気じゃ無い見た目……モヒカンと言うんでしょうか?……ですが、所謂金貸し業、狙いは分かってるんです
「……で、お金借して、払えなくして、代わりに神官リーンを連れて行くつもりですね?」
「……」
「はぁ~」
この金貸し業の大元がリーンを狙っている事は知ってました。だからこそ、冒険者として頑張っている姿を見た時は安心したものです。
なのに……
「そんな裏が分かっていて借りる訳ありません、お引き取りを」
こんな馬鹿な話はバッサリ切り捨てます。
「「「えぇぇ~?!」」」
……なんでしょう……ビックリしてる声が二人以上聞こえた気がしますが……
教会の柱に隠れて、例のマンティコア……シロガネ君でしたっけ?こっちをチラチラ見て来ます。
何を期待してるんですか君は……
「ひぃっ?!」
金貸し業の二人も、初めて見たマンティコアに及び腰です、まぁ……普通はそうですよね……私も、だんだんこのマンティコアが怖く無い気がしてきました。
「あの目が……怖さを無くしてるんですよね……」
ネタの神様、ネタ下さい(切実)