好きな作家さん
好きな作家は誰ですか? と聞かれると「星 新一さんです」と答えます。
中学生のころから星さんのショートショートが大好きでした。何がきっかけで読みはじめたのかは定かではないのですが、たしか国語の教科書に載っていたと記憶しています。
「短くて、シュッとしてる。まさにショートショート」
「いつまで経っても古臭くならない」
「読みやすい」
私が目指している小説の要素を全て網羅していらっしゃる。目指しても、なかなか書けないんですけどね。
結構な人数の方が読んだ後、「自分にも書けそう」と思うことでしょう。私もそう思いました。でも無理~無駄に長くなっちゃう、時事ネタ、今風の言葉使っちゃう、説明くさくなって読みづらくなっちゃう。
しかも星さんのショートショートはなんてことない話の中に、とても重大なテーマが隠されていると感じることがあり、短いからってクスっと笑って終わりなんてことはない。いつまでも余韻が残ります。だから長い間、読み継がれているのだなと感じます。
手元にだいぶ前、古書店で購入した昭和30年代発行の「宇宙のあいさつ」があるのですが、令和の今でも当たり前のように書店に並んでいるのが不思議な感覚です。SFの入門書と言えばこれ! と紹介されることも多いです。ちなみに当時のお値段は250円でした。
2021年5月現在、講談社文庫で創刊50周年春フェアをやっており、1970年代のベストとして星新一さんの「エヌ氏の遊園地」が選ばれております。一冊買うと一枚ブックカバーが貰えるのですが、私は貰えませんでした。
あとになって「ブックカバーが貰える」ということに気がついたので、もうあとの祭りです。数に限りがあるそうなので、売り切れだったのでしょう。




