久しぶりの骨董市
久しぶりに骨董市に行ってきました。
今年は暖冬だそうですが、今日に限って肌寒く、屋外の骨董市なので、ここはしっかり防寒をしていざ出陣!
そして驚きました、その人、人、あふれる人に! 何という大盛況でしょうか、ここ数年骨董界は何となく下火になっているような気がしていたのですが、それは間違いだったのですね! やっぱり骨董はみんなに愛されているんです! 「!」だってどんどん連発しちゃう!!!
もう人が多くて骨董を見ようとすると目の前に人がさっと来て、なかなか目当ての品に近づけません。こんなに人がいると目当てのものは片っ端から買われてしまうんじゃないかと骨董ブランクがあるわたしは焦る焦る。
朝コーヒーしか飲んでこなかったのでお腹が鳴ったり、カップル多いけどいいもん一人のほうが集中できるもんと思ったり、何かが頭にポチャッと落ちた気がして、まさか鳥の糞じゃないかと気が気じゃなかったり(以前経験があるため)あれよあれよと時間は過ぎていき、今回出会ったのはこちらでした。
LAROUSSEのビュバーです。
ビュバー(Buvard)とはインクの吸い取り紙のことをいいます。1950年から60年代に、フランスの企業が広告媒体として配布していました。
当時は万年筆を使用していたので、この紙であふれたインクを吸い取るんですね。とてもきれいなイラストなのでもったいない気がします。
ボールペンが普及すると必要なくなり姿を消すわけですが、有名作家がイラスト描いていたり、有名じゃなくても見ているだけで楽しくなる広告なのでコレクターがたくさんいます。
LAROUSSEはフランスの辞書で、アルファベット別のビュバーを、それぞれ作成していました。
わたしが購入したのは「M」で、「M」にちなんだイラストが描かれています。とはいってもフランス語分からないからひとつも理解できませんけど。
LAROUSSE社は現在でも事典や辞典類を出版しています。
フランスはブルボンキーホルダーといい、クオリティーの高いものを広告として配布してくれます。太っ腹な国ですね。
そうこうしているうちに急激に寒くなり、骨董市もお開きの時間となったので、わたしは会場を足早にあとにしました。突然体感温度マイナス5度くらいになったんですよ、いいものが買えたあとでよかったです。
出店者のみなさんは片付けもあるし、大変そう……。
結局駅で缶コーヒーを飲んだ以外何も食べなかったので、途中立ち寄った本屋ではお腹が鳴りっぱなしでした。ごおーごおー鳴ってた。でも心は久々の骨董市に満たされていて満足でした! 骨董は不滅です!




