アンティークポストカードの年代判定法
前の話でアンティークポストカードに触れましたが、最近、アンティークポストカード熱が再燃しましたので、またぼちぼち集めていこうかなと思っています。
アンティークポストカードはその時代を如実に表しているものだと思いますので、色々と感慨深いものがあります。
さて、その感慨深さに浸るためにはある程度ポストカードの年代が分からなくてはなりません。なので今回はその年代判別法をご紹介します。
その一。「消印を見る」
まあそうですよね、何はともあれ消印です。しかし印刷された年代と消印が押印された時期が一致しているとは限りません。そして使用済みのポストカードにしか適用できない方法です。
そのニ。「住所、宛名面の仕切りを見る」
ちなみにポストカードは住所などを書く方が表面、写真や絵がある方(通信面)が裏面です。
19世紀末から私製絵葉書ブームが到来するのですが、当時通信面にしか通信を書くことが許されず、表面には住所宛名しか書けませんでした。
裏面には絵か写真がばーんと一面にあるのに、どこに文章書けばいいんだってことで、途中から表面に仕切りの線が登場します。これでおおよその年代が分かります。
海外の場合、1900年代に入ってから、各国仕切りを入れていきました。(最初はイギリスで1902年)なので仕切りのないものは1800年代のものか、1900年代初めのころのものだと分かります。とにかく仕切りがないと古い! また、多くのポストカードは第一次世界大戦がはじまるまで、当時印刷技術が高かったドイツで印刷されていましたので、その頃までのポストカードはなんか豪華です。
見づらくて申し訳ありません。仕切りがないタイプのアンティークポストカードです。消印があるけど何年かよく分からない。右のはJU.3.02とあるから六月か七月の三日? 1902年か? うーん、わからない。
と思ったら右のやつ、裏面の右上に手書きでなんか書いてある。?/6/02 やっぱり1902年か? もっと! はっきりした字で書いて! って言いたい(泣)
左の方は人物を避けて長いメッセージを書いています。このように初期のポストカードは絵や写真の片隅に通信文を書くしかありませんでした。
なんだか豪華なポストカード。
豪華なポストカードの裏面。左のポストカードは1912年と消印から分かります。 上のと左右が逆になってしまった、すみません>< 緑の枠のやつが未使用品です。
次回は日本編をご紹介。とはいってもわたしはまだ一枚しか持っていないのですが。




