ガラスつながりで……
ちょっとアンティーク蒐集とはずれるのですが、ガラスつながりでミュージアムをちょこっとご紹介。
神奈川県の箱根に「箱根ラリック美術館」というものがあり、ジュエリーデザイナーであるフランスのルネ・ラリック作品の多くが展示されています。
ラリックはジュエリーデザイナーであると同時にガラス工芸家でもあり、宝飾品にガラスを使ったり、香水瓶、花瓶、室内装飾を手掛けています。
アールヌーボー時代を思わせる、トンボやチョウチョといった昆虫や、鳥、植物をモチーフにした柔らかい印象のアクセサリーがある一方、後期に制作した香水瓶には直線や流線型を用いた連続した模様のアールヌーボー時代が見受けられます。
象牙や七宝、ガラスといった安価な素材をジュエリーに使ったラリックですが、その美しさは高価な宝石を使ったジュエリーにけして負けていません。
観光地ゆえに目的別のバスが出ていて、迷うことはないと思うので、ラリックに興味があり、箱根に訪れる機会がある方はどうぞ、ラリックの世界を覗いてください。
箱根湯本駅より箱根登山バスにて仙石案内所下車、です。
ちなみに、ラリックが室内装飾した豪華列車「オリエント急行」が展示してあり、中でティータイムを楽しめます(当日予約制)。




