表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

何も無い冬の日

作者: まい
掲載日:2025/12/07

 ほのぼの系の何も起きないネタです。

 とある田舎に建つ庭付き一軒家で、雪が積もっている冬の休日。


 この家には現在、1人だけ残って居間のコタツでくつろいで、スマホを使っていた。


 1人だけ残って……と言っても、他の家族は買い物だなんだと外出しているだけなのだが。




 しばらくすると一度スマホを置き、体をのばす。


 すると、コタツの中で何かに足がぶつかり、ぶつかられた側はモゾモゾ動いた。


「おっと、ごめんねゴロー」


 コタツの中にゴローと呼ばれるナニカが居るようだ。


 そのゴローに、続けて話しかける。


「ゴロー、せっかくなんだし庭を楽しそうに駆け回っても良いんだぞ?」


 だがゴローは反応を示さない。


「コタツの中にずっといると、窒息(ちっそく)するかも知れないんだから、外に少しは出ないと」


 だがゴローは反応を示さない。


「んーーーー。 まあ、いいか」


 諦め、再びスマホを手にする。




 またしばらく経ち、スマホを置いてコタツから出る。


「う〜〜、寒い寒い。 寒くてもトイレには行かないと。 あーいやだいやだ」


 トイレらしい。


 だがそんな動きにも、ゴローは反応を示さない。




「ふ〜〜、寒かった。 …………おっと、ごめんねゴロー」


 トイレから戻って来て、またコタツへ。


 その時にゴローを蹴ってしまったらしい。


 足のふくらはぎ辺りにモゾモゾ動く反応があった。


「ん? 出る?」


 ちょっと足が当たった位じゃ、これほど反応はしないってほどモゾモゾが大きくなっていて、ゴローが動く兆候だと感じ取ったようだ。


「…………」


 実際にゴローがコタツ内で立ち上がり、動き出す。


「ゴローもトイレ? のんびり行ってきな」


 コタツから出てきたゴローは柴犬で、テッテテッテと犬の爪の音を立てて外へ繋がるガラス戸の方へ。


「お? 雪ではしゃぐのか?」


 期待してゴローが向かっているガラス戸を開け、外へ出るのかな? とワクワクして見守っている。


 …………と。


「なんだ? 外へ出ないのか?」


 空を見上げてゴローが固まり、なんで固まっているのか少し心配になった頃。


「………………あ、ウチの車の音。 帰って来たお迎えか」


 どうやら車のエンジン音を聞きつけただけのようだった。


 それを理解し、ゴローの頭を「良い子良い子」と撫でる。




「…………」


 撫でさせてもらえたのは数秒で、すぐするりと逃げられて少し悲しくなった。

 昔飼ってた犬がこんな感じで。

 ウチの犬が潜ってたのはコタツの布団だったんですが、ホントずっと潜りっぱなしで出てきませんでした。


 それで布団をめくってお腹辺りを触ろうとすると(うな)られて。

 いや、それでも可愛かったんで良いんですけどね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
猫みたいな犬…。しかも語り手さんを、面倒臭い手下か何かだと思ってらっしゃる…。 遠い、ほのぼの過去光景なのでしょうね…。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ