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月の光を辿って
お別れの言葉さえ交わせなかったのは
当然だけど
ありがとうくらいは
言いたかったな
「夢物語には終わりが来るよ」
あの日の記憶が
暗い影も背負ってやって来る
それでも僕は
やめられないんだろう
君がくれた言葉に
当たり障りのない返事
僕は天邪鬼だから
本当の意味では受け取れなかった
こんな僕でも
しばらく見ていてくれたんだね
君の優しさは
月の光のように
ただただ優しく
降り注いでいた
暗闇の中でも迷わないように
道標を示すように
ただただ優しく
煌々と
「いつか終わりが来るよ」
「"いつか"は来るよ」
悪戯な囁きが聞こえても
それでも僕は
行くんだろう
夢物語を紡ぎ繋ぎ
終わりない旅をどこまでも




