ノータイトル
思い浮かびそうな旋律は
思い通りに繋がらなくて
懐かしい歌を口ずさむ
「あぁ、とても、いい曲だなぁ。」
好きだったはずなのに
なぜだろう、台無しにされていく
画面の向こうの綺麗なものに触れたくて
あわよくば手に入れたくて
それはできないと諦めが先に立つ
そんな自分に嫌気が差す
欲張りなくせに
手にした瞬間に要らないものになっていく
そんなものがそこら中に散らばったまま
ちっとも片付かない部屋の真ん中で
「つまらない」なんて、どの口が言える?
思い浮かびそうな旋律は
思い通りに繋がらなくて
懐かしい歌を口ずさむ
「あぁ、とても、いい曲だなぁ。」
好きだったはずなのに
なぜだろう、台無しにされていく
当て書きされた脚本のよう
僕は本当はどうしたいのか
分からないままなんだよ
画面の向こうの綺麗なものは残酷で
あくまでも堅実的で
つぎはぎだらけの自分とは裏腹で
そんな事実に嫌気が差す
欲張りなくせに
手にした瞬間に要らないものになっていく
そんなものがそこら中に散らばったまま
どうにも片付かない部屋の真ん中で
意味もない理由を探している
思い浮かびそうな旋律は
思い通りに繋がらなくて
懐かしい歌を口ずさむ
相変わらずいい曲だな
好きだったはず、だから、
リクエスト、「台無しにされたいよ」
全部ちゃんと見えるくせに
わざと度の強い眼鏡をかけて見えなくして
眩暈がすることが気持ちよくて
涙も出ないことが面白くて
そんな時
思い浮かびそうな旋律は
思い通りに繋がらなくて
懐かしい歌を口ずさむ
「あぁ、とても、いい曲だなぁ。」
相変わらずいい曲だな
好きだったはずなのに
好きだったはず、だから、
リクエスト、「台無しがお似合いだ」
当て書きされた脚本のよう
僕は本当にどうしたいのか
分からないままなんだよ