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一本道
いっぽんみちを
あるいている
いっぽんみちは
まっすぐにのびている
ときにはさかみちで
ときにはのぼり
ときにはくだり
ときにはひろく
ときにはせまく
いっぽんみちは
やがてつきあたり
みぎかひだりか
えらべという
あのひのわたしは
みぎのみちをいく
いつかのわたしは
ひだりのみちをいく
ふりかえったり
ひきかえしたり
たちどまったり
まよったり
おなじみちにたどりついたり
じだんだをふんだり
そしてまた
めのまえにのびるいっぽんみちを
あるいていく
あるいていく
だれかとまじわったみちのうえで
であってはわかれ
わかれてはであい
ひとりではないよろこびも
ひとりではいられないわずらわしさも
このみちのうえでひろってはすてて
すててはひろって
そうやってまた
あるいていく
いっぽんみちは
つづいていく
はてしなく
まっすぐに
いっぽんみちを
あるいていく
わたしにあるけと
まっすぐに




