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腱鞘炎
色褪せた紙を見つめていても
思い出せないことが
ある
静寂に身を委ねたら
お腹が減る
何か食べないといけないのに
何が食べたいか分からない
そうして
乾いていくコンタクトレンズ
そろそろ
行かないと
触れないから埃がたまる
触れていたいのに
ひどく
疲れていて
ぼやけていく視界の中で
はっきりと主張してくる
黒く
暗い
粒達
このまま
動かなくなってしまえ
役立たずなら
そうなっても仕方ないね
動かなくなったら
それはそれで困るのに
矛盾していることに蓋をして
違和感のある右手首を見下ろしていた
青い血管が浮き出ている
手だけ年老いている気がする
それは気のせいじゃないと
耳元で囁く"誰か"
それも気のせいじゃ、ないのか
色褪せた紙
セロハンテープの黄ばみ
もっとちゃんとしておけばよかったね
今更思っても遅いのに
直す気すら
起きないのに




