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あの日のラブソング
昔聴いていた歌を
貴方が聴いていて
その歌を今好きだと言う貴方のことが
どうしようもなく愛しい
ありきたりなラブソングも
ベクトルが貴方と私なら
それも悪くはないのです
好きな歌を
上手に歌えていたあの頃に戻って
時間を忘れてじゃれあっていたいね
もうそんなに若くはないからと
そっけなくしてしまうこともあるけれど
昔も今も私は変わらず
照れくさくて恥ずかしいだけなのです
(貴方の歌声を聞かせてよ)
わかってる
それはもう叶わないんだと
だから言わない
言わないよ
忘れていた気持ちを思い出す時の
優しくて温かい自分で
いつも
いられたらいいのにな
それができない私でも
どうか嫌いにならないでね
あの日のラブソングを
今貴方がリピートする
大切な日々が巡り巡る
それを幸せと呼ぶのです