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鉛色の空
雷鳴
遠くで響く
鉛色の空を
縦に
斜めに
切り裂くように
不安定な空気の振動に
僕は怯えて
静かな雨音にさえ
震えて
一瞬だけ明滅した照明を見上げて
瞳の乾きに気づく
エアコンの風量が落ちた気配
漂う湿度
息苦しくなっていく、ような、
重たい体を動かせないまま
目を閉じる
生活音の中に紛れて
手に入れられない輝きの中にいる憧れ達が
楽しげに歌っている
遠退く雷鳴
でもまだ晴れ間は見えない
分厚い雲で覆われた鉛色の空の中で
日の目を見るのを待ち望む何か
今はまだ大事に隠しておこう




