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弥生の終わりに
綺麗な花束
花向けの言葉
涙
賞賛
どれも全部
ガラスケースにしまって
鍵をかけるの
もっと大きな箱にしまえるくらい
残したいと思えるものが
あったら、よかったのに、
忘れていいくらいのものしか
入れられなかったよ
それでもいいか
ふとした時に眺めていられるくらいの
ちょうどいい大きさだもの
あまりに大き過ぎると
いろんな感情が押し寄せて
泣き出してしまうね
さぁ
少しは軽くなった心と体で
これから何をしよう
浮かれるばかりで落ち着かない
初心
平常心
謙虚に
無理しない
呪文のように言い聞かせて
自分らしくいられる場所を作っていこう
(春はまだ始まったばかり、)