ステータス②
「侑人氏ここは異世界かも知ませぬぞ。」
文俊は、笑顔で侑人に話しかけてくる。
「そうかもなっていうかその表情を見るに、文俊もすでにステータスの存在に気づいているな?」
「当然ですぞ、このような状況になれば、まずはステータスの確認をするのが当然の義務ですぞ。」
「だよな~、やっぱり最初はそこの確認だよな~。」
侑人と文俊は、自分たちの行動が普通の事とと思い頷きあってるが、横にいる春乃は(そんな訳ないでしょ!)と心の中でツッコミをいれる。
「因みに文俊の職業は聞いてもいいのか?」
「問題ないですぞ、我輩の職業は【商人】、このようなステータスですぞ。」
名前 立川 文俊
職業 商人 LV:1
スキル 初級鑑定【物】
固有スキル 異世界言語
・商人
物を売買する事を得意とする。
・初級鑑定【物】
物品を鑑定できる。
・異世界言語
自身と異なる世界の言語を使える。
「おお!!!鑑定系のスキルとは、当たりを引いたな。」
異世界ラノベに置いては、鑑定系のスキルはかなり有能で、絶対欲しいスキルである。
「我輩の日頃の行いが良いからでありますぞ。」
「ははは、かもな、でもその職業だと、俺TUEEEができないな。」
「そういうのは、ラノベやゲームだけの話しであって、現実の世界では無理だと思いますぞ。それとも、侑人氏は俺TUEEEできるようなチートを与えられたのですかな?」
「いや、チートは無いがちょっとおかしい職業があるから、周りには内緒で頼む!」
名前 佐藤 侑人
職業 狂戦士 LV:1 調教士 LV:1
スキル 武器適性【近接】、初級テイム
固有スキル 異世界言語
・狂戦士
近接戦闘を得意とする。
・調教士
魔物を従わせ戦う事を得意とする。
・武器適性【近接】
近接武器を扱う適性を得る。
・初級テイム
魔物を従わせる。
・異世界言語
自身と異なる世界の言語を使える。
「狂戦士に調教士ですか、なかなか面白い職業ですな。ただ狂戦士……狂戦士。」
文俊は何か引っかかっているのか、真剣な顔で何かを考えている。その一方で春乃は侑人をみながら。
「あんた、狂戦士って。」
春乃は侑人がこの職業がぴったり過ぎて、ついつい笑ってしまうのだった、少し落ち着いてきた春乃は侑人に声をかける。
「狂戦士では他の人に知られるのは、たしかに恥ずかしいわね。」
春乃は侑人が、狂戦士という職業に恥ずかしさ覚えていると思っているが、実際には違う。
「春乃殿それは違うと思いますぞ、侑人氏は狂戦士が地雷ではないかと考えているのではないかと?。」
「地雷?」
地雷、職業やスキルなどで持っているだけマイナスに働くもの。
「ああ、文俊の言う通り、狂戦士という職業がこれから先LVを上げて行く過程で、理性を失って仲間を攻撃するとか、この世界に住んでいる人にとって、禁忌の職業だったりとかする可能性があるのかなあと、とりあえず今はみんなには黙っていようかと思う。」
「まあ、後者に関しては、まず人が住んでいる土地があるかどうかという疑問もあるけど…文俊の商人なんて職業があるんだから、人が住んでいる土地はあるだろう。」
「たしかに、街や村などがなかったらこの先ずっと、我輩はただのお荷物になるのですぞ。」
目の前にいる二人が、意外にもしっかり考えている事に少し感心する春乃だか、「侑人氏!街に着いたら我輩と二人でお金を稼いで奴隷ハーレムを作るのですぞ!」と聞こえて来て即座に評価を最低まで下げるであった。
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