ホブゴブリン②。
侑人がホブゴブリンの一撃を避けた後、ホブゴブリンは追撃を仕掛けて剣を振ってくる。
侑人は先ほどは間合いの取り方に失敗したが、その後はしっかりと距離をとり、後方に下がりながら避けていく。
(いやぁ、日頃から訓練で真剣を使っていたから、いざ実践になっても体が動いてくれているな、本当爺さんに感謝だな、さてそろそろ目も慣れてきたし反撃するか。)
侑人は、ホブゴブリンの攻撃を避けながら、ホブゴブリンの剣技がどんなものか観察をしていた。結果をいえば力任せに振るだけの幼稚なもので十分に対処可能であると判断し、反撃にでる。
ホブゴブリンは片手で持った剣を上段から侑人めがけて振り下ろしてくるが。
先ほどまで下がりながら避けていた侑人は、今度は前進するようにホブゴブリンの左側へと避けて、空いた左の脇腹に拳を叩き込む。
常人であれば骨を砕き、内蔵にダメージを与えるほどの攻撃にも関わらず、ホブゴブリンは一瞬顔をしかめて、侑人にさらに攻撃を仕掛けてくる、侑人はすぐ様距離を取って攻撃を逃れるのだった。
(多少のダメージは与えたみたいだけど次は顔を狙うかな。)
侑人は先ほど同じように近づいた、ホブゴブリンは二度三度と剣を振るうが、それを難なく避けて隙の出来た所にハイキックを顔めがけて放つ、ホブゴブリンは顔を守るように腕を使い侑人の蹴りを防いだ。
蹴りを防がれた侑人はすぐさま距離をとりホブゴブリンを見る、ホブゴブリンも疲れたのかすぐに攻撃を仕掛けず侑人を見て止まっていた。
(顔はしっかりガードするかぁ、連続で攻められればいいけど、掴まれたりしたらまずいしここは弱点を攻めるか。)
侑人はホブゴブリンに対して攻め方を変えるのだった。
動き始めた侑人は、一旦ホブゴブリンの視覚から逃れるように木の後ろに回りすぐ戻って来る。そして先ほどの続きだと言わんばかりに近づいて行き、ホブゴブリンの攻撃を避けると、今度は手に握り締めていた砂を顔めがけて投げる。
それを受けたホブゴブリンはうめき声とともに目を開ける事が出来なくり、やみくもに持っていた剣を振り回し始める。
侑人はそんなホブゴブリンを見ながら、後ろに回り込み、男の急所目掛けておもいっきり蹴り上げるのだった。
「グチャ!」効果は絶大でホブゴブリンは剣を手放し、四つん這いになって大事な所を押さえ動かなくなる。
「いやぁ、自分でやっときながら言うのもなんだけどこれは酷いなあ、見てるだけで俺も痛くなってきそうだ、まぁ仕方ないよな生きるか死ぬかの戦いなんだから、悪いが卑怯とか言わないでくれよ。」
侑人は落ちていた剣を拾い、動けないホブゴブリンの首筋に何の躊躇もなく剣を差し込みそして引き抜く、ホブゴブリンは大量の血を流しながらすぐに死んでしまう。
ふう~なかなかの強敵だったな、今回は一匹だけだったけど複数いたら殺られてたかもな、さて武器が手に入ったしもうちょっと周辺を見てくるかな……ん?。
侑人は不意に何かに気付きそちらを見る、すると先ほど倒したゴブリンに何か透明なゲル状のものがへばり付いているのに気付くのだった。
(ん、あれってもしかしてスライムか?ちょっと近づいてみるか)と思い近づいてみる。
そのゲル状の物体はゴブリンを溶かしていて、まるで食べているような気がしたので侑人はまるでペットに話し掛けるようにして声を掛ける。
「お~いスライム、美味しいのか?そんなんで良かったら、そこら辺に転がっているやつも食べていいぞ、ついでに向こうの方にもたくさん転がってるから食っていいぞ。」
侑人がそう言うとスライムも体を振るわせた。
まさか、此方の言葉に応えのか?と思い、もう一度声を掛けるがスライムは反応せず、ゴブリンの上に覆い被さったままだった。
侑人は気のせいかと、その場から離れ周辺を探索し始める。その後ゴブリンは見つからなかったので、春乃達の所に戻るのだった。
名前 佐藤 侑人
職業 狂戦士 LV:3 調教士 LV:5
スキル 武器適性【近接】、初級テイム
固有スキル 異世界言語
ご愛読ありがとうございます。




