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チートなしのクラス転移(仮)。  作者: 蒸気ぱん
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バス移動

その日、佐藤侑人は大手食品メーカーの工場に、校外学習の為、バスで向かっていた。



「侑人氏、となり失礼するであります。」


そう言って、バスの中で隣に座ってきたのは、クラスの男子の中で唯一話しをする立川文俊、自他共に認めるアニオタである。


「なぁ、何で隣に座ろうとするんだ。席ならいっぱい空いてんだろ。」侑人はそっけなく答える。


「ふふふ、真の友である侑人氏とは切っても切れない仲なので仕方がないであります。」


「いや、そこは自分の体格の考えて気をつかえよ。」


立川文俊は運動をほとんどせず、食事もお菓子を主食にするような、かなり不摂生な生活をおくっているため、見た目はおデブという表現がぴったりな体格をしている。


また、侑人もそれなりな体格をしているため二人が並んで座ると、お互いの体がくっ付く状態になりかなり狭い。


「大丈夫ですぞ、我輩はいっさい気にしないであります。」


「いや、俺が気にするから。」と話している間にバスは動き始める。




バスが30分程走り、現在は高速道路を走行している。


「侑人氏、聞いているのですかな?」


「ああ、ちゃんと聞いてるぞ。ルフ○とナル○どっちが強いかだったよな、俺的にはナル○だな。」


話しを聞いてない侑人は適当に文俊に答える。


「まったく聞いてないのですな、我輩が聞いたのはエルフの胸は王道の貧乳かあえての爆乳かを聞いているのですぞ。ちなみに我輩はルフ○ですぞ。」


「いや、お前こんな所で何て話しをしているんだよ!そんな話しをしたら」と周りを見てみると。


侑人は女子から侮蔑を含んだ眼で見られている事に気付くが、文俊は一切動じず。


「ふふふ、我輩にはもともと減るような好感度など無いでありますから、あのような眼で見られた所で問題ないですぞ」


「お前が無くてもこっちには有るんだから空気を読めよ!」


「侑人氏はいまさら何を言っているのですかな、我輩と友という時点で同類と思われているからそんな心配ご無用ですぞ。」


「マジか……俺は文俊と同じなのか。」と侑人はガックリ肩をおとす。


「侑、侑、侑人氏!」


「なんだ、今は話しかけないでくれ、俺には心の休養が必要なんだ。」


「いや、そんな事よりそ、そ、外を見てくだされ。」


「なんだよ、外になんかあんのか?って、なんじゃこりゃ!!!」


侑人がバスの外を見て、驚いて声をだした瞬間に意識がなくなり、あたり一面を謎の光が覆っていた。



佐藤 侑人  さとう ゆうと

本作主人公。ボッチ気質でオタク趣味、クラスでは目立つ存在ではないが、文俊と一緒に居るため変に目立つ事もある。また、実家は古武道道場を代々引き継いでいる。


立川 文俊  たちかわ ふみとし

侑人の友達。おデブ体型の典型的なオタクで、クラスでは侑人と常に一緒にいる事が多い。




ご愛読ありがとうございました。

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