春を告げる桜2
漢字などの間違いがあればすいません。
学校前の桜がかぜと一緒に揺れ、やがてどこかに落ちていく花びらは春がきた事を人々に告げる。その花びらを微笑ましい笑みで見ている人もいれば、一生懸命取ろうとしている人もいる。そんな姿を一人ベランダで(平和でいいな〜)とふと思っていると、片手に持っていたスマホがなった。[もう、次は何]いい加減にしてほしい。こっちはせっかくの休みを堪能したいと言うのに。ブーブーっとまたなった。[はいよはいよ~今見るから、まったくもう]ラインを見るとグループで一人をディスっていた。《ねえ誰か聞いて聞いて》《どうしたの何かあった?》《華蓮ね、連君と一緒のクラスだったの》《えっ!おめでとう華蓮》《でもねぇあの千優も一緒なの》《え〜、最悪だね〜あれと一緒とか》《もう最悪》《だってあれって連君の事好きなんでしょ》《だったこうしようよ…》[またか]ため息をついてしまう。どこにでも女子の階級は存在する。私はちょうど真ん中の階級でこのラインをやり取りしている佐藤 華蓮は上の階級、華蓮の相手をしている新井 桃はその一つ下の中の上の階級、ディスられていた佐瀬 舞里奈は華蓮と同じく上の階級。そして華蓮と舞里奈が思いを寄せている人、田坂 連は学校で王子様と称えられている。[あ〜もう、いつからこんな事になったんだっけ。幼なじみが敵対するようになったのは…やっぱり本みたいにバラバラになっちゃうのかな。]それだけは嫌だ…けど、こんな希望はもう無くした方がこれ以上傷つかなくて楽かもしれない。[でも…なぁ。]諦められない自分がいて無くせない。するとベッドに倒れていきゆっくり目を閉じると今までの事がおもいだされた。
[ちょっと待って〜]いつも一緒に帰る道を走り、前にいる5人に声をかけた。[おー速い速いやっぱり足速いね]いつもそう舞里奈が言い[まっ、俺よりは遅いけどな]と連が続き[そういえばさ〜]という所から始まるのがお約束。今思えばこの時が一番仲が良かったと思う。中学生になればだんだん傷が入り始めた。部活動や委員会などで一緒に帰る日がなくなり異性を意識し始め、女子と男子の世界ができるなど小学校の仲良しグループがなくなり始めた。やがて高校生になり仲良しグループはほぼ無くなった。連は学校の王子様になり親友の達川 凛は連に続いて第二王子様になってしまいむやみに近づけなく、華蓮と舞里奈は連を巡ってライバルに桃は華蓮の手下と言ってもいいポジション、舞里奈の手下はクラスの女子の半分。そんな二人の間にいる私は下手に動けない。[めんどくさい〜]
改めて、私の名前は田辺 奈央香。なんやかんやで朝葉高校3年生。足が速い事が一番の自慢で陸上部所属。
実は連の事が好きだ。去年の今頃に昔、幼なじみで毎日のように遊んだ公園の大きな桜の木の下で告白しようとしたが、いざ告白するとなると慌てて話を逸らしてしまい告白できなかった。が高校でまた告白しようと軽く考えていたが舞里奈と華蓮がバチバチのバトルが起こっていてその中に私はとても入っていけなく、せめて生徒会長の連を手伝いたいと思い生徒会副会長になった。(この気持ちは私の心の中にしまっていればいい。その方が誰も傷つかない)そして自然と眠りについた。
最後まで読んで下さりありがとうございました。
次回もぜひ見てみてください。それでは。