表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/11

①レンタル 頑張っての人

人をレンタルすること、それは今や普通になった。


どんどん新たなレンタルサービスが生まれ、隙間を埋めてくれる。


レンタルは、これからどんどん進化していくことだろう。


つい、少しの興味から、レンタルをしてしまった。


もうすぐ、訪ねてくると思うのだが。






"ピンポーン"



『初めまして。"レンタル 頑張っての人"です』



少し落ち込んでいたから、頼んでしまった。


頑張って、と言うだけの人を。




「最近、仕事でミスしてしまって」


「その前にも、同じミスをしたばかりで」


「このままやっていけるか、すごく不安なんです」


『頑張って』


「ありがとうございます」




「料理は、あまり得意ではなくて」


「最近はデリバリーか、外食になってしまっていて」


「でも今日は、カレー作りを頑張ってみますね」


『頑張って』


「はい。頑張ります」




「もう、家ではずっとゲームばかりしてます」


「ここでこの敵を倒せば、完全制覇なんですよ」


「やっとここまで来ましたからね」


『頑張って』


「はい。勇気が湧いてきました」




頑張っては、文字にすると4文字しかない。


そしてこの人は、同じ言葉しか投げ掛けてくれない。


それでも、人の心を優しく包んでくれる。


人をレンタルするって、なんかいい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ