第6話 教会の世話になる
違和感を放り投げないとフラグにならないのですが、自然にでも伝わるように違和感を入れ込むのは難しいです。
読み手の時にはあって当然のものでしたが、いざ書き手に回ると何て難しいんだって思います。
なんだか今からもう一度駐屯所に戻るのも違う気がするし、今日は教会に泊めてくれるそうだからお世話になることにしたが……
「わぁーーー!!シスターがまた男を連れ込んだぁぁ!!」
「いーけないだーいけないだー、おーっさんはいけないだー♪」
「おっさんもシスターに契って貰うのか?」
「こらーっ!お客さまに失礼でしょー!もぉーー!!」
「「「わぁーシスターが怒ったー!逃げろーーぎゃははははは」」」
教会は見かけない作りをしていてかなり古い建物のようだが、どこか痛んでいる様子はない。
安息日は礼拝に使うのか何かの神の像に椅子が並んでいるそう言う場所もあるようだが、そこを除いても数十人の子供を住まわせるだけの広さがある大きな建造物だ。
しかし掃除は行き届いており、そこに住まう恐らくは孤児だろう子供たちのきている服はボロきれではなく普通の服を着ていて痩せた様子もなかった。
交易都市なだけあって有名な商人や豪族貴族に支援者が複数居るとのことだ。
駐屯所前で俺と遭遇したのはその支援者たちにリリカが教会の近況報告へ行った帰りにたまたま通りががったとのことだ。
教会についたのは昼と黄昏の半ば程で、リリカは今1人で夕飯を作っている。
俺も自炊はできるから手伝おうかと声をかけたが、
「いつも1人でやっていますから。逆に手伝って貰った方が時間がかかっちゃいますよ。」
と、言われてしまっては手伝いにいきずらい。
そうして手持ちぶさたになるかと思ったがここに居るのは俺だけじゃない。
「おっさん!おっさん!!おっさん!!!おっさん!!!!」
「どうせ童貞だろおっさん!」
「おっさんはいつも何してるの?今日みたいに女の人に養って貰ってるの?」
「おっさん唖然くさーい」
「……だぁぁっ、俺はおっさんじゃねえ!まだ18歳だからお兄さんだ!くっつくな暑苦しいんだよ!」
そう言って何故か俺の足を思いっきり殴ってくる生意気なガキンチョ特有の行動を取る男の子をつかんで天井ギリギリまで放り投げ、青い顔をして落ちてくるそいつをキャッチする。
「おいおい、しょんべんちびんなよ」
「「「……」」」
少しやりすぎたかな……。
さっきまではあれ程騒いでいた子供たちが黙り込んでしまった。
たかいたかいが自分は好きだったから多少のイタズラ心でやったものの、自分の大人げない行動に後悔する…。
「わぁぁ、なにそれ!俺にもやってやってやってやって~」
「きゃはははは、あんためっちゃびびってたじゃん、おしっこ漏らしたんじゃないの?」
「うーわ、おしっこ漏らしたの?うーわーわーこーしゃーしゃー!」
「も、漏らしとらんわっ!ちょっとしか…」
ホッ……
雑に設定決めてます。
安息日は日曜日ですね。
日曜日は信徒は教会に集まって祈ります。
国教は定められていません。
雑に想定してる範囲では、主人公の居るタクハロオーカ王国は商業国家のようなスタンスです。
その起こりは小国家群が絶妙なバランスで乱立していたのですが、ある日ダンジョンの中でも最上級のダンジョンが発生し対処できなかったため、1人の旗頭のもとに迎合しダンジョンに潜る冒険者の質も量も底上げして対処しようとした。
だから各都市で信仰の有無や解釈の違いなどがあり、1つに統一できなかったことにしています。
オタクは愚か ボソッ