ショートショート:「コンタクトレンズ」
H氏は、毎日パソコンを扱っていた。サラリーマンだからである。しかし、それが原因で視力はどんどん落ちていった。
ある日、コンタクトレンズをつけることにした。いよいよ殆ど見えなくなったからである。しかし、コンタクトレンズは高くつくので、なるべく安いのを探した。すると、最寄り駅近くの古い薬局で、千円のコンタクトレンズを見つけた。
黒い箱に、虹のようなグラデーションがついている。製品名などはどこにも書いていない。だが、H氏はこれを買った。
寝る前、コンタクトレンズをつけて安心して眠った。明日からは、通勤が楽しくなりそうだ。
H氏は朝起きて驚愕した。目が見えなくなっていたのである。
「これは大変だ。失明してしまった!あのコンタクトレンズか。ちくしょう!クレームをいれてやる。えっと、会社名はなんだったっけ・・・」
あの箱には会社名など書かれていなかった。
「クレームのつけようがない・・・。待てよ。ひょっとして、コンタクトをつけているから見えないだけで、とったら見えるようになるかもしれない。」
そういって洗面所だと思われる場所へ行き、目のあたりを指で押した。
「いててて・・・」
コンタクトレンズは、跡形もなくなっていた。
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