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幻想世界XLEGEND 《ワールド・ファンタジア・クロス・レジェンド》  作者: 結城しじみ
第三章 黒騎士殲滅編
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第十九世界 《 始まりは突然 》 

「今宵イヴェラトール様復活の儀式を開始する。黒騎士十八皇帝一リューノフ『始の門』解放!!」


「イヴェラトール様!我が力あなたと共に……黒騎士十八皇帝序列二番アルザー『信の門』解放!!」


「黒騎士十八皇帝三!!フューズ『病の門』解放!!」



 どこかにたたずむ王城からとてつもなく大きな魔法陣が展開される。それは王城の周りさえも囲むほどのものであり、周りにいたであろう動物は死滅し、やがて空が暗闇に飲み込まれた。

 その後に、地面から黒騎士の兵士たちが現れ、王の方を見てはどこかに進んでいった。 

 この現状は威力が収まっているのではあるが、空の色だけは確実なる黒として広がりを見せていた。それらを知った者たちは、黒騎士の力だとして外にでて戦闘態勢に入るのだが、やつらの勢力はそれ以上になっており、力のないものや一定の範囲以下の者たちは、力なく倒れていく。


 たちまちグランエリアスやその他の大きな国々では、緊急警告が発令される。外に出なければよいのだが、それだけではとどまらず。カーテンを閉めるなどをして完全に密室状態にしないといけないと各地のメディアで報道がなされた。

 倒れている者たちからは何やらオーラのようなものが空へと昇っていく、解析班からの答えだと、どうやら魔力や力などを吸い取っているとのことであった。

 神の遺産が使えない黒騎士は、このようにして力を無理やりにでも吸い取る技術を持ち合わせていたのだった。


 そして、最悪なことにグランエリアスや特殊技能者が集うところはすべての四方には強力な結界のようなものが発動される。それをしたのは黒騎士であり、一切外には出さないといったことだと誰もが思っていた。すなわち、何もできずに力だけが吸い取られる状態であった。


 更なる非常なことが起こり始める。特殊技能者をそれぞれ無作為に別の同じ世界に飛ばすことをしたのだ。特殊技能書にも書かれている強大な力、自分の思った世界を作る方法名前は……「フィールド」と呼ばれるもの。

 彼ら黒騎士はそれに自分たちのコピーをも誕生させるといった徹底ぶりであった。

 各所大きな国々の上空には黒い球のようなものが浮かび上がってくる。それは人々の魔力や力を吸い取ったものとして現れたのだ。


 運よく結界の外側にいたものは黒騎士との戦闘が行えるが、力を吸い取られながらの戦闘になり、非常に分が悪い状態でのことであった。

 深夜二時頃にして行われたことにより、寝たまま気絶するといったものたちが後を絶たず存在し、起きているもの、結界の外にいるものたちだけでなんとか黒騎士の討伐の祈りをするほかなかった。


 現在報告されているものの中では『プロジェクト・ノア』『ロイヤル・アカデミー』『エリュシオン』が黒騎士の王城の位置で一番近いとされており、通信が途切れる前に情報の通達が行われた。

 ギルド『エリュシオン』では、春風霧火がいないこともあってか水戸アヤトに委ねられた。


 グランエリアス内にいるのは、周防和馬、九頭竜サトル、神代弥生、アルフォンシーナ、夜紅直哉。

 ルージュ・シュプレーター付近ではあるが、まだ結界が完成しきってないところにいたのが、水戸アヤト、水戸ゆずは、シロイ、クロイ、如月美音。

 

 黒芝悠雅やブラッディーメアリーはそれぞれまったくの別のところにいた。

 春風霧火もその異変に気付き仲間の元へ急いでいた。


 

「無差別転移か……グランエリアス調査部の方から連絡はないのか?」


「外にでるな以外に何もないね」



 現状下手に外にでることができないと誰しもが考えていた。星次ぐ人々のマスターやロイヤルエデンでさえも建物内に身を隠している状態である。いつ襲撃されてもおかしくないのだが、動けないのだ。

 建物の中でさえも力を吸い取られているのだが、外にでれば今以上に吸い取られる可能性があったためであり、何人もそれを見ている。

 グランエリアスや大きな力を持つ場所では他の地域と違って、より強力な吸引をしているのが目に見えてわかっていた。何も手が出せない状態でもあったが、そんな長い間やられてばかりの彼らではない。いつしか! と考えてはいた。



「まったく、突然すぎるぜ?こんな夜中に……困るよなぁ?惷」


「僕は夜型だから平気だよ。リリア」


「あめーんだよ。お前ってやつわ!」



 二人は休息のために止まっていた拠点から起き、外を見渡していた。ギルドマスターは二人に対して、気を付けて! と一言話したのだが、二人はそのまま森の中を散歩していた。

 深夜二時だというのに妙に森が騒がしいと八雲惷は話す。それにリリアの方は受け答えをする。

 二人して何かおかしいと思っていたのだろう。それもあってか、拠点より相当遠い場所まで足を運んでおり、気が付けば、湖が見える場所まで来ていたのだ。


 湖の向こう側の森から何か走ってくる音が聞こえ、二人は戦闘態勢に入った。

 破壊の力を持つリリアは剣を召喚し持ち、八雲惷の方は拳を握りしめ出てくる何者かを眺めていた。するとその動きの者は脱兎のごとく駆け抜けていく。

 その姿を捉えることができず、後ろの拠点の方に向かう者にリリアはやべ! の一言を発するが惷の目の色は変わり、魔術でその者へと攻撃を加える。

 

 後ろから攻撃されることを先に読んでいたのか、かわしようやく二人に気付き始める。一体二といった絶好のチャンスなのだが、相手からしたら分が悪いだろう。



「そこのあんた! 名前はなんだ? まあ!名乗らなくてもここにいるってことは敵なんだろうな!!」


「待て!リリア!」



 リリアは剣を相手に突き刺す勢いで突っ込んだ。その速さから捕まえられなかった惷は焦りを感じていたが、突き刺した剣は片手で止められ、二人して驚いていた。

 目の前の存在は、フードを開け顔を見せてくる。



「なんだよ。人かよ……俺はリリアっていうんだ。よろしくな」



「春風霧火」



「リリア!その人!!シーナさん姉さんが言ってた人だよ!!」



「え?まじかよ!!ってことは無力の力か……すげー……」


 

 偶然なのか、必然なのかはわからない。しかし、その場には無力の力、破壊の力、幻想の力の三人が集まった。どうやら、アルフォンシーナの知り合い見たく、彼女に話を聞かされ春風霧火捜索も兼ねて、ここまで来ていたとのこと。

 当然霧火の方は、アルフォンシーナのことは知らないこともあり不思議そうな顔をしだす。

 八雲惷のわかりやすい話により、霧火は納得し、丁度グランエリアスに戻るところだったので、同行することになった。



「いつになったら、その話終わるんですかね~?」



「「「……!!」」」


 

 いついたのかはわからない。しかし、それはそこに存在した。湖の中心に立っており、三人の会話を聞いていたらしく、退屈そうに彼らに声をかけていた。

 三人はすぐさまそちらを見るが、その瞬間同時に吹き飛ばされる。



「まったく敵の拠点近くでそんな余裕そうな会話をしているとは驚きです。この黒騎士十八皇帝八番リンアさまがいるというのに、悲しいですね。お子様たちにはちゃんとしたしつけをしなくてはなりません」



「突然攻撃かよ……お子様だあ?ならちゃんとしつけてもらおうじゃないか!!そのおっぱいで!!」



「リリア……髑髏属性もありなのか……」



「なめんじゃねー!俺は柔らかければ何でもいいんだよ!!」



「あいつ大丈夫なのか?」



「ごめんね。霧火君。リリアはそういう性格なんだ。まあ戦闘に関しては彼の右手に出るものはいないと思うよ」



「いくぜー!!勝利の剣!!エフェクト発動~~!!」



「かわいらしいお子様だこと。殺して私から産ませて上げたいものですわ」


 

 リリアの持つ剣は彼の声とともに白いエフェクトが周りを多い始める。それは剣の形になり、ところどころに文字が刻まれていた。

 リンアの方は、すでに力の解放をしているらしく、今までと違い二足歩行の状態ではなかった。空中に浮き翼を生やしており、大きなスカートのようなものを履いている。足は腕のようなものがいくつも生やしている。背中には魔法陣が展開されており中心には「Ⅷ」と刻まれていた。


 髑髏の顔ではあるのだが、麦わら帽子のようなものをかぶっており、両手がそもそも存在しない。

 リリアの言うように胸は大きいのだが、禍々しすぎて何も感じることがない。

 敵は何を主として戦うのかはわからないのだが、魔法をリリアに向けてはなっている。しかし、それらすべてはかわされ別の場所に当たる。


 彼の動きは地面や水面を蹴っているようには見えなく、空中を蹴り飛んでいるようにも見えた。八雲惷の言う通り、戦闘に関してどこも無駄のない完成されたものであった。

 たちまち空を取り、一刀両断! と言いながら、縦に切り、悲鳴を上げる。



「すっばらしいですね~!!これですよ!これが欲しかったのです!はあぁ~」


「まじかよ……このおばはん、ドMか……きびしい~~!!」



「これもしかして……リリア!すぐさま水から離れろ!!」



「え……?うそだろ!!」



 リリアは空中に浮遊しているが、その真下の湖から大量の骸骨の手が彼を襲い始めた。それはホラー映画にでもあるように引きずり込もうとしていたのだ。

 予想外の攻撃になすすべなく足をつかまれ引きずり込まれそうになった瞬間に金色の一筋の衝撃波が手を切り裂きリリアを助ける。


 

「さんきゅー!それもしかして神の遺産か!すっげー俺と同じやん」



「リリアは余裕あるんだな。頼もしい。無双竜だ。仲間なんだから助けるに決まってる」



「なら、三人で一つとして戦おうぜ? 幻想の力見たことないだろ? 俺は邪魔だからな~惷!やってみせろ!」



「無双竜か、まさか伝説がやってくるとはね。僕も負けてられない。『純粋なる心理の果て(フォルリューリュングル)』」



 両手片方ずつに虹色の魔法陣が展開される。それで操っているように虹色の竜巻が召喚され、花びらのように舞いながらこまごまと無数の花が敵に向かって降り注いだ。

 美しいとも言えるその技は魅了であると言わざる負えないほどであり、幻想の力の所持者に関して驚いていた霧火であった。


 黒騎士リンアは前方からやってくる大きな攻撃に飲み込まれ、そのまま水の中へと落ちる。

 さすがにこれだけでは終わらないのが黒騎士なのだろうと、その場にいた三人は考えながら武器を構える。


 

 案の定高い水しぶきをあげながらも登場する黒騎士リンア。

 彼女は相当怒っており、反撃が開始される。


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