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幻想世界XLEGEND 《ワールド・ファンタジア・クロス・レジェンド》  作者: 結城しじみ
第二章 救済せし妖狐編
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第九世界 《 戦闘開始!! 》

 アクエリアス・ブルー対策戦闘技術者連合の一覧というものが会議室にて直哉からそれぞれ手渡された。

 夜紅直哉のチームはギルドというものが設立されておらず、名前だけの『夜紅直哉組』として書かれている。彼らはその渡された紙を見ていたが、どのギルドがどれだけ強い能力を持っているのかがわからないでいる。



 異世界新規突入会と呼ばれるところに彼らは最初に参加し、各々様々なギルドとの交流をしたこともあるが、やはりどれもわからないものばかり、そこで直哉が代表的なものだけを選別し話した。

 この戦いは『黒騎士』がとても大きな存在として挙げられている。



 それに対抗策としてのギルドは以下の通りとして書かれている。


 ・ギルド『 星次ぐ人々 』

 ・ギルド『 イグニアシス 』

 ・ギルド『 鉄鋼流星 』

 ・ギルド『 グランドレジェンド 』

 ・ギルド『 ロイヤルエデン 』



 直哉は今あげたギルドのすべては神の遺産所持者が5名以上いると話す。

 大体この手の大型ギルドの人数は100人を超えるため、それだけで戦場はこちらが優勢になると話す。

 本当ならこのくらいの人数が居ればアヤトたちはいらないとは思われるのだが、相手が相手なためにそうもいってられないでいる。



 それぞれのギルドには伝説とされる噂もいくつか眠っており、それほどまでに力を有しているとされている。直哉は彼らに挙げた五つを軽くだが説明し始めた。




 ギルド『 星次ぐ人々 』

 無属性、幻属性の二種類を特に使いこなすものたちが揃っており、グランエリアスに登録されているギルド異能強化指数の序列では、100代のとても強いギルドであった。

 神の遺産所持者は全体の50名とされており、大体ギルドに参加するのなら、ここが良いと話されることもある。総員は1万以上と最近ニュースになったのも有名だという。



 ギルド『 イグニアシス 』

 炎属性や地属性専門的なところが強く、とにかく暑いギルドである。

 グランエリアスの広大な国の周りを何日もかけて走っていく『イグニアシスマラソン』という大きな大会さえも開かれるほどである。


 特に決まった決まりもなく「自由に大地をかけ熱さなどには絶対に屈せず前だけを見て歩むべし!!」という言葉は、どうやら専門のタオルやスポーツ用品のフレーズにもなっているとのこと

 ギルド異能強化指数序列では1万代とされている。このくらいでも相当強いギルドだ。



 グランエリアスの総ギルド数は何億とかいうレベルをゆえに超えており、本部の人でさえも今どのくらいあるのかはわからない噂が結構ある。すべてをコンピュータでの作業なことで覚えなくても別に構わないとされている。

 現時点でグランエリアスに登録されているギルド数は20兆とされており、直哉たちのいる大陸では5番目に多い登録ギルド数と言われている。



 ギルドは一人でも作ることが可能であり、もっと言えば物をマスターとしてギルド登録したい!でもできるとのこと、設立に関しての条件は「目に見えること」以外に何もない。



 ギルド『鉄鋼流星』

 主に鉄鋼業界などで活躍しているギルドである。

 しかし、その能力は強大であり、主に「召喚術」と呼ばれる全く新しいものを使うスタイルだ。

 召喚術は強大な魔力を使わないといけないのだが、彼らの場合それをなんとも思わないくらいの魔力量である。ギルド異能強化指数序列では1兆くらいとされており、ギルドとしての強さはそこまでではない。



 ギルド『グランドレジェンド』

 星次ぐギルドと同じように100代ギルドである。

 総員500名ほどで構成されており、このギルドに入れば一生安泰とされるほどである。

 狭き門なのは総員を見れば誰しもがわかる。厳しい魔術、体術、知能の検査を得てようやく加入できるとのこと、実際グランエリアスでは、このギルドに入っている人は「生き物なのかどうか怪しいレベル」と噂が立つほどである。



 実績はグランエリアスにある黒星1のレイドと呼ばれるとてつもなく強大な敵をこのギルドのみで倒したというのが残されている。




 ギルド『ロイヤルエデン』

 ギルド異能強化指数序列50番

 構成人数としては上位ギルドとしては異例の立った6人である。

 しかしその6人でもそれぞれが特別な力を有しており、それ以上がいらないと話す。



 全員が神の遺産持ちであり、一人は風のマター所持者が所属している。

 このギルドの伝説は神のような話までいっており、ギルドマスターが小指で津波を止めたという嘘か本当かわからない話まである。



 これ以上にも今回の戦いは10億ほどのギルドが参加するとされている。

 それほどまでに参加するのにもかからず自分らがいるのかどうか、人が足りないのが疑問に思うほどであったが、黒騎士と呼ばれる存在はこれでも倒せるかどうか怪しいレベルと話す。



 黒騎士の逸話はどうやらすべてが嘘のような本当の話みたいだ。

 通りがかっただけで、生き物が死ぬ、大地を歩けばそれは死に空気はよどみ、空は黒くなる。

 クロイたちがあった黒騎士はまだまだ、黒騎士と言えるレベルではないと直哉が話した。



 サトル、和馬、アヤト、ゆずはは、数が大きすぎるのと、この世界はどれくらい大きいのか、人口などを気にし始めたが、直哉がそれに気づいたのか「考えるのはやめとけ、頭痛くなる」と話して投げた。

 実際彼らが最初にやった異世界新規突入会は、異世界に飛ばされた者だけではないらしい



 この世界で誕生し生きている者もいる。

 それが自分らと同じ人間なのか、別の種族なのかは置いといて……そもそも彼らは人間と言うのか……考えれば考えるほど混乱する案件だ。



 もう出発しているギルドもいるとのこと。

 自分たちは「赤き竜」の加勢としていくのである。いつでも出発は可能だ。

 アヤト、シロイ、ゆずはの三人は蒼龍家に一度行きどうするかを考えた。



 さすがにゆずはを連れて行くのをためらったが、彼女は「嫌です」と駄々をこね始める。

 迷いに迷った結果蒼龍水無月が無理やり抱きかかえ出発することになった。

 アクエリアス・ブルー向けていっていると、周りにも多くの兵士たちが列をなして走っていた。



 直哉はあくびをし馬車の前方を見てから眠りに入った。

 それを見ていたサトルはため息をするが、何も言わなかった。

 目的の場所からまだ数キロほど離れているが、全員が立ち止まる。



 星次ぐマスターやその他対抗策マスターが後ろを向き話し始めた。



「ここからは本当の戦いが始まる!!相手は黒騎士だ!!戦場へは負けに行くのではない!勝にいくのだ!!赤き竜軍を助けるために、我ら一つになり戦うぞ!!」



「「おーーーー!!!」」



「すげ……」



 周りの声に驚くサトルたち

 実際の世界の戦争もこんなのだろうなと思う人もいたが、霧火救出を優先に考えた。

 直哉組の目的は、黒騎士を倒すのではなく霧火を助けることである。



 その後静まり返り、星次ぐマスターが剣を右手に持ち前方を指し一言



「進撃せよ!!」



「「おーーーーー!!」」



 その声により兵士のみなは走ってアクエリアスブルーにいった。

 手には剣や魔法道具を持つ、空から音が聞こえたが、それは戦闘機や召喚獣の姿であった。

 アヤトでもさえもそれを見て驚いてしまう。黒騎士がどれほど強力な存在なのかを再認識するのであった。口を開けポカーンとしている彼らに人蹴り入れる直哉。



「おいおい……お前ら……俺らもいくぞ!!」



「さ……さすがに……すげー……っす……」



 驚くのも無理なかったが、これからこれが普通になると話す。

 遠くからアクエリアスブルーが見えたが、そこはすでに戦場と化していた。

 サトルたち前に見たよりも悲惨な姿そこにはあった。



 彼らの相手は死霊術師と呼ばれる死を操る《骸の力》を持つものや黒騎士

 第一に神の遺産五つが登場しているのだから、普通に考えればこれが当たり前なことである。

 馬車から降りた彼らはメアリーの言われるがまま進み、森の中にある大きなお屋敷がある場所につき、階段をくだり一つの部屋に連れていかれる。



 メアリーの赤き死神クエストは、直哉の話により討伐とみなされた。

 どのようにして解決したのかはわからないが、よかったのならそれでいい。

 前に霧火とメアリー二人が来た場所につく、残されているメモを再度確認する。



 それを読んだ直哉はため息をつきこういった。



「赤き竜の軍が壊滅させたのは一理ある話だ。今の当主は子どもだからな知能が……これは厄介な戦いになるな……」



「当主が子どもってどういうことだよ?」



 赤き竜の軍の本来の名前は「ドラグーン家」と呼ばれており、赤の炎のマター所持者がいると話す。

 アヤトは、そのマターと呼ばれる存在に関して、直哉に問いかける。蒼龍水無月も同じように持っているマターは、今回参加するギルドの中にも何人かいる。直哉はいい機会だとし、マターに関することを話し始める。



 神のような力を持つ神ではない存在。

 属性が10種類存在し、それぞれがその属性の頂点に君臨するものである。

 それは魔術と似て非なるもの、所持するだけでその属性を必ず操ることが可能。



 例えば水の中ではいくらやっても火は生まれないが、マターの力を使えば可能とのこと。

 超越の力などではなく力の集合体のようなものである。

 しかし、それらを操るのは常人では不可能とされており、大体は生まれ持って適用される。



 生まれ持ってのことが多いが、使用者が死んだときマターは自動的に次の使用者に移動し、それがもしかすれば、現時点でもう生まれて生きている人にやってくることもゼロではなく、気が付けば所持していたなんて言うこともある話だ。



 直哉は自分の知り合いに闇と光の二つを同時に自分に取り入れた人がいると話した。

 その力は強大ゆえに、自我を狂わせ暴走させた。大体は一つ持つだけで神の遺産同様の力が、自我を支配することが多い。例え生まれ持っての話だとしても……



 神の遺産ほどではないが、謎に包まれている力の一つである。

 骸の力やブラッドのような特殊技能、神の遺産、属性集合体マターのすべてが強力であり、特別なものである。



 アヤトたちはそれらを聞き世界が広すぎることに驚きを隠せないでいた。

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