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幻想世界XLEGEND 《ワールド・ファンタジア・クロス・レジェンド》  作者: 結城しじみ
第二章 呪われた戦士編
32/99

第六世界 《 異世界牢獄へようこそ! 》

「……うそ……ですよね?まさかそんなー……え……?」



「だ・か・ら!!本当だっていってるだろ?本当にクエスト完了したんだって!!信じてくれよー!!」



 霧火達一行は高難易度クエスト『赤き死神討伐』を完了し、そのまま元の場所『グラン・エリアス』でクエスト完了の報告をしていたが、いくらイフリート艦長のメンバーでも、あの夜紅直哉どころか艦長さえいないPTで倒した報告をしても信じてもらえなかった。



 受付の人とサトルが口論になりまずいと思ったのか周防和馬も話に加わった。

 裏でクロイと霧火とローブ姿の椿愛実は待っていた。

 もとは討伐対象なこともあってか人前に姿を簡単に出すことはできない。



 仕方ないからローブ姿でここまでやってきた。

 別にその姿なら怪しいと感じる人はいるとしてもそこら辺が同じような姿をしているため、問題はなかった。三人はアイスを食べながら待つがあまり話が長いものでありクロイが話に向かった。



 赤き死神の戦いから早2日

 霧火は仲間になりましたと街についてからいってサトルたちは驚いたが、クロイの「よいではないか?」の発言により結果良しとなったのだが、下手に街にいることもできずそのまま急いで帰ってきたのだった。さすがに隣の街を崩壊した張本人を連れて行くのはまずい。



 討伐作戦自体も失敗ではある。

 しかし彼女は霧火の言うことに従うとして破壊活動はしないと話した。

 いつもの会議室で直哉を待っていたが帰ってこず、アヤトたちの部屋にいってもいないといわれ相談することもできなかった。



 結果そのままやってきたのだ。

 そうこうしているうちにサトルたちが無言のままやってきた。

 クロイ曰くどうやらクエストというものは依頼主に直接話、そこからどのような内容のものなのかを詳しく聞き、完了したらまた報告するというものであった。



 初歩的なものさえも彼らはわからなかったのである。

 突然はじめー!とされればそのはずだろう。

 クエスト書の文に書かれている依頼主とやらに会わなくてはいけない。



 深くため息をし、馬車を使って依頼主の方にいくことになった。

 馬車の中で彼らはメアリーのことをどのようにするかを考えていた。

 下手に出すと戦争が起こるし、回避する方法を考えたがメアリーが「隠れてます」と話しそれにするとした。



 クエストに書かれている依頼主がいると思われる街についた。

 何かあると問題だ!として霧火は馬車に残り二人だけになった。

 すかさずサトルの「すげー!」と大きな声が聞こえた。



 それもそうだ。どうやらその人のいる場所は王国「アクエリアス・ブルー」と呼ばれる大きな国であった。もしかしたら……と三人は考えたがそのもしかしたらだった。

 依頼人はアクエリアス・ブルーの王様であった。



 三人はそのまま王様に会いクエストのことを話した。



「わざわざ遠くからありがとうございます。内容はどのようなもので?」



「わらわたちはブラッディーメアリーに関することを話しに来たのじゃ。」



 その話の後ブルー王は首を傾げその後「メアリー討伐をした!ものたちが昨日やってきて報酬を渡しました。」と話した。

 その場にいた三人が「え?」とおかしな反応をした。

 すぐさまクロイが自分たちと話、証拠として隣街のことや被害にあった街の話をし始めた。



 ブルー王はその被害の隣の街に連絡すると言いその場を去っていった。

 取り残された三人は執事と思われる人から「大丈夫でございます。安心してください。」と言われた。

 すると、後ろの門から兵士がやってきて「捕まえろ!」の声と主にサトルたちの身柄を拘束し、牢屋に突っ込まれた。



 どうやら彼らは報奨金詐欺の疑いで囚われたとのこと。

 状況が悪い方向に展開した。



 一方の霧火メアリーペアはなかなか帰ってこない彼らを心配していた。



「やっぱ王国なだけあって話長いんだろうなーどう?メアリー暑くない?」



「霧火様?私すっごく暑いのです……」



「暑いか!それじゃー茂みにいってローブだけ脱いで待っとこうか!」



 そう春風霧火は言い馬の水分補給も兼ねて、少し走らせ池のある場所についた。

 かなり遠くなってしまったが、元々王国に入ることができないし、見つかったらまずいことになるので遠くなることは別にいいのかもしれない。



 するとメアリーはローブを脱ぎ「ふー」と一言添えてから

 霧火を勢いよく押し倒した。衝撃的な行動で思わずそのまま倒れこむ。



「痛い。どうした?何かいたの?……え?……ちょ!!待てー!!」



「私脱いでも暑いのです。どうしてでしょうか?ほら……こんなに心臓が脈打ってるんですよ?霧火様?この暑さもしかしたら……♡発情♡してるかもしれないので、お願いできませんか?」



 そういえばホテルの時もとんでもないことをする子だったと彼は思いだしたが

 どう考えても外である。一番驚いたのがローブの中身は何も来ていなかった。

 それで暑いというのもどうかと思うのだが、メアリーは息を荒くし霧火に近寄ってきた。



 ゆっくり近寄っていくメアリーに困惑する霧火。



「あの時はまさか倒れるほどのチェリーだったとは思わなかったのでできませんでしたけど、今なら平気ですよね?だって……私を裸で抱き寄せてくれたのですから!!」



「やっぱ!してないんだ!あれ!!……その前にまてー!!あの時の抱きしめは違うものだって!!聞いてくれー!!」



「もうだめです!霧火様!!私我慢の限界です!!あ~!!壊れちゃう~~このまま一緒に快楽の泉へといきましょう!!」



「あほか!!おまえはあああああああ!!!」



 その後メアリーは不貞腐れたように両頬を膨らませ「ぶー!ぶー!!」と発しながら体育座りをして池を眺めていた。

 まさか思いっきり女性の頭叩くとは思ってなかったが、あんなことされたら普通はそうなるでしょう。と自己肯定をし始めた。

 大分時間が経つがそれでも彼らから応答がない。明らかにおかしいと考える霧火だったが、メアリーをおいていくことは絶対にできなかった。



 もう少し待ってから行こうと考えた。




 状況は変わらず三人は檻の中でいたことによりついにサトルがぶっ壊れた。



「これは!もしかして、異世界牢獄ライフを堪能できるのではないのですか!!やったー!これで俺もハーレム展開にいけてしまうぞ!ああああああああだじでぐれ゛~~~!!!!」



「突然うれしがって、突然発狂って……こいつこんな状況でも楽しそうだな。」



「サトルのこういうところは俺は好きだなー絶望的なときにハイテンションになれるはそうそういないよ」



 三人は絶望の淵に立たされているのはかわらないが、それでもクロイと和馬の二人は脱出する方法や嘘ではない方法を考え始めて、後ろでサトルは一人で発狂していた。

 すると奥の方から大声で声が聞こえてきた。



「うっるせええええええよ!!こちとら今寝てるんだよ!!静かにしやがれ!!」



「んだと?このやろう!!!こちとら悪いことしてねーのに檻入れられてんだよ!!発狂しねー方がおかしいんじゃ!!あああああああああ!!」



「悪いことしてねーのに入れられただあ?この国はいつもそんなんだよ!俺だってしてねーのに入れられてんだよ!!」



 その返しにクロイたちも驚いた。

 何も悪いことをしてないのに牢屋に入れられたと話していた。和馬も同じような反応をし二人して何かがおかしいと話し合ったが、うるさすぎる二人の会話に堪忍袋の緒が切れたようでクロイが怒鳴り始めた。



「うっせんじゃ!!くそざるども!!」



 ドッガアアアアアアアアアアアアン!!!



「「す……すいませんでした……」」



「やっちまったな……クロイ……」




 たちまち隣の壁をぶっ壊したクロイ

 何というかもろ過ぎたものにびっくりした本人とその周り、どうやらただの土を固めただけで作られており、和馬たちの能力者持ちなら簡単に破壊できるほどの壁であった。



 隣の人の姿をサトルは見てそのまま突っ込んでいった。




「あ……どうも……」



「おめーー!!寝てんじゃねーのかよ!!」



「ぶはあああああああ!!」



 口論になっていた隣人は用を達していたところを壁ごとぶっ壊されて驚き

 そのままサトルのドロップキックがさく裂し、その隣の壁をもぶっ壊した。

 するとその影響で兵士が大量に現れた。



「何しとんじゃぼけー!!!」



「いってーーーー!!」



 クロイがサトルの頭を殴った。

 兵士たちはたちまちそれを見て、驚いた。

 それもそのはずである。壁を二つ壊されているのだから。



「誰がこんなことを!!」



「「「こいつです!!こいつがやりました!!」」」



「え……?お前ら仲間じゃなかったんかー!!!やめてーーー!!」




 そこにいたみなはサトルを指さし、彼は兵士によって連れていかれた。

 和馬が「これさらにまずいことになったな……」と話した瞬間クロイが「やっべ……」と話すが、もう遅かった。



 すぐさま別の場所に彼らは入れられた。

 周防和馬とクロイの二人はまだ細かなことが決まっておらずひとまず檻に入れられていたのだった。

 話が完了するまでその場で待機とされた。



 霧火にどのように伝えようかと考えたが答えがでない。

 ここは彼の力なしでやらなければいけないと二人が話し合った。




 一向に帰ってこない三人に心配し霧火は行く決断をしたところ腕をつかまれた。



「この王国には知り合いがいます。その人のところにいくには外から回る必要があります。ついてきてください。」



「え……それ……最初からいってよ……」



「別に私は春風霧火様だけにしか眼中にありませんし。あなたが困っているのなら助けますよ!別にあいつらはどうでもいいのでは?」



 霧火は一つの問題を考えた。

 ブラッディーメアリー……椿愛実は霧火以外を信用しないということ……

 これは相当悩むことになりそうと思い始めた霧火であった。



 ―――――――――――――――――――――――――――――――



「う……はぁはぁ……どうか……彼らを救ってやってくれ……夜紅直哉……」



「アブソリュートの生き残りか……なんとあの生まれ変わりたちもいるそうじゃないか?」



「へへへへ!!我が軍にかかれば、そんな生まれ変わりだとしてもすぐにやっていけますよ。」



「準備が整った。我が軍『黒騎士』奴らを殲滅する。ふはははは!!」




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