第一世界 《 赤い少女 》
照り付ける日差しの中で春風霧火は道場で剣術の稽古をしていた。
相手はグレン・イーターであり、彼は剣術は知っているとして話した。
どうやら現状の春風霧火はひどいの何者でもないと話をしすぐに始めだした。
生まれて数十年一回も竹刀すらもったことないからなおさらである。
しょうがない部分が強いが、今いる世界は誰もが魔法というものを使え飛び交う場所なために悠長に構えている時間なんてなかったのだ。いつ誰が襲いに来るかわからない。
そもそも魔法が日常レベルですら使えない状態で野に放つのは「どうぞ!殺してください!」と言ってるようなものだとグレンは話、嫌々やることになった。
同時に近くで周防和馬もしていたが、剣術の方ではない武術を極めていた。
数時間ほどが経ったときグレンはあることを思いその道場にいた二名に話し出す。
どうやら周防和馬と春風霧火の二人での勝負をするとのことだった。
和馬は「それはいいものだ!両方の力になる。」と話し快くうけた。
手合わせはすぐ始まったが霧火が何も武器を持たず素手だけで戦おうとする和馬に大して危ないと話したが、別に構わないといわれた。
それを聞いたグレンは彼に「お前のような貧弱があいつに一発ダメージ与えれたらいいほう」と罵倒した。少し癇に障ったのか勢いよく竹刀を振った。
しかし、グレンの予想通りの結果に落ちた。
霧火の一振りは当たらず避けられまくっていた。その後和馬の「甘い!」の一言を発し腹部に向けて蹴りを入れた。反射神経の方もまったくだった霧火はそれを思いきり受け悶絶しだした。
やりすぎたと思いすぐさま彼に言い寄ろうとしたが後ろから見ていたグレンは霧火に「立て」と和馬には「戻れ」と言った。
「さすがに痛そうだが、中止はできないのか?」
「……それでは一旦中止にし俺の話を聞け」
グレンは二人に大して戦闘のことについて語り始めた。
彼らが夜紅直哉に言われた「お前らは大陸に行った途端に死ぬ」この言葉がどういった意味なのかは容易に想像できるが、実際にそれをどのように潜り抜け突破するのかはわからないままだった。
今の助けや蹴られただけで、うずくまっていたら助けるものも助からないし、そのまま囲まれて倒されるだろうと話した。
それを聞いた二人は、先ほどの行為に恥じらいを感じたがグレンは最後に「仲間を大切にすることはとても大事だ。だからこそ本気で戦え。」とつけた。
その後から二人の表情は変わり再度手合わせが始まった。
霧火はやられる一方だったが、それでも果敢に立ち向かった。
藍原すずのときのように自分は何もせず立ち尽くしやられる。それを考えながら向かっていった。
夕暮れに差し掛かるころにグレンは「今日は終わり!」と話し次の日とした。
春風霧火は和馬とグレンとともに自分たちの部屋に戻る途中もう一度この大陸のことを考え一言「すげー」と話す。
それもそのはずだ。次元から出てきた瞬間に見渡すものすべてが実世界のような見た目だったからだ。
どうやら直哉が連れてきた場所は、色々な場所から飛ばされてきた者たちの最後の楽園と話していた。
今までの行方不明になったものはすべてこの場所に集めたと言う。
それは夜紅直哉ではなく、今回はイフリート艦長との話で決まったことだとする。
本当なら十二支の国で一生を終わる可能性があったと話すが、別にそれでもいいと思っていた彼らだったが、真実を知らないまま終えるのも問題はあった。
霧火一行が住む場所は、その中心部とは違って車で数時間ほどの場所であった。
そこは京都のような作りをしており、道場や水泳施設も存在した。
魔法と言う技術をより高めるためのレジャー施設なども完備されていた。
どうやらすべてイフリート艦長によるものだと話、一体何者なんだ……?とみなが言うが彼はいつものように何も話さなかった。
学生の修学旅行のように男女が分かれており、一定の時間になればあえなくなると話した。
ゆずははアヤトと別れることが嫌だったことで講義をしたが、最終的に却下された。
「ホテルのような場所……ここが新しい部屋……すごすぎて言葉がでない……」
春風霧火達一行は横一列に部屋が与えられた。
言っても彼らは、イフリート艦長のメンバーとしてもあり、神の遺産の所持者としてもあるからだ。
いくらその力を満足に使用できないとしても、神の遺産というものは使用者以外に使うことはできず、使用者がどんなに弱かろうが、主を守るとして動き出すから危ないとされたからだ。
貴重であり、恐怖の対象でもある。
不満あっては爆発するとして良い場所にいる。汗を流し、それぞれ浴衣に着替えたり私服のままだったりで、広い畳の部屋に招かれた。
イフリート艦長の組として一つに座らされ料理が出されたときに中央の付近に代表者らしき人が現れた。
「力あるもの、もしくはないもの、それぞれがこの地にいるということは何と素晴らしいことだ。それを祝し乾杯しようではないか!ノヴァの語りを聞きここにみなして集まったのだろう。」
どうやらこの会は異世界に飛ばされた人がやっとの思いできた祝杯なのだという。
当然この場所を知らずしてのたれ死んだ人もいるという、それぞれが多種多様な力を使いこなしており、ギルドのようなものも作られていた。
突然すぎることではあるが、苦労しているのは自分らだけではないことを知り安心した霧火達だった。
どうやらイフリート艦長はとても顔の広い人であり、色々なギルドがメンバーのことを気になっていた。
たちまちクロイ、シロイ、霧火の三人以外は別の席で飲むようになった。
「はは……異世界ライフを堪能することはやっぱり僕には厳しいのかな……」
「お前はちょっとばかし負のオーラだしすぎだな……諦めろ」
グレンはさらに棘のある言葉をし追い詰めた。
悲しくはあったが、クロイとシロイの二人が相手をしてくれたこともあり楽しい時間が過ごせた。
祝会は終わり、それぞれが自室に帰る途中霧火はこのまま続けばと考えていたところ目の前に見たことある少女の姿あった。
「おはようございます。お久しぶりです。」
「君は確か、立花彩!いつの間にか消えたと思ったら、なぜ男性の方にいるんだ?」
久しぶりの再会だったが、すぐ後ろから人の声が聞こえて霧火は焦り立花彩の手をつかみ自室に入っていった。セーフと思い一安心したが、グレンから「まずい状況はかわらねーぞ」と話されたから、現実に戻った。
自室には男女二人になってしまった。霧火は変な汗が流れていた。
「俺は邪魔だから消えとくわ!何も話さねーから頑張れよ!」
「グレンちょっとまってくれ!!せこいぞ!!おい!!」
グレンは笑いながらどこかに消えていった。
完全に二人になってしまった霧火はさらに変な汗をかき始めた。
それを立花彩は気づいたらしく「手汗……」と話してから、手をまだ繋いでることに気づきすぐさま話、そのまま硬直し始めた。
扉の前で二人が立ったままでいた。
固まっていた彼に対し彩から話がやってきた
「もしかして、女性とあまり接点なかったりします?」
「は……・はい……はい!」
春風霧火17歳、年齢=彼女なし
最近女性と話し始めたのが、藍原すずやクロイくらいなものだ。
そう簡単になれるはずがない。立花彩は笑いそのまま誘導のようなことをしてくれた。
「どうです?この部屋なら大丈夫だと思うのですけど?初めてが私でよければしませんか?」
「……・・!?!?」
突然のことだった。
まだあってそんな時間も経ってないのにいきなりそう言われたら動揺するものである。
再度見た目を確認したところとても美しい存在である。
髪は腰までの長さがあり、真っ赤と言うわけではないが赤く、鼻は高く目は赤いがモデルのような顔立ちである。赤いドレスのようなものを着ておりところどころに白いレースが付いている。
厚底の靴ではあるが、それをぬいても高そうな身長。
春風霧火にとってはもったいない存在であった、
さすがに何ももってないからだめと話すが返ってきた返答が「別になくても回避できませんか?」
まさかの返答で余計に変な汗がでてきた。したい自分としたくない自分が脳内で戦闘をしている。
すると予想外なことに、彼女は服を脱ぎ始めた。
もう止める手段は力でしかないが、それをしたらさらに変な方向に加速する。
この状況をどうすればいいのかと必死に考えた。
たぶん人生で一番脳を使ったのだろうと一瞬思うが、それどころではなかった。
たちまち気が付けば下着姿になっていた。ここから最後はしてくださいばりに待っていた少女であったが、彼は少女の背中に何かが書かれていると思い、確認しようとした瞬間……意識が消えた。
目が覚めどういう状況か確認したが、今の状況がとてつもないことであることは間違いなかった。
自分のベットにいる。隣に何かいると思い恐る恐る確認したが、そこには立花彩の姿があった。
まさかの卒業と考え、意識がなかったのを彼は悔やんだ時に少女は目を覚ました。
少女は服を着ており、彼も服を着ていた状態のままベットに入っていた。
「とても激しく気持ちの良いものでしたね。またお願いします。」
「え……・」
あ……したんだ。と彼は思い悔やんだ。
少女は笑顔で別れの挨拶をし、平気だろうとして部屋から去っていった。
春風霧火17歳、まさかの自分の意識がないまま卒業する。
(なんていうことしてしまったんだ……俺……はじめてなのに……)
「初めても何もお前してないぞ?」
そう言われ隣からグレンが現れた。
どういうことと返した霧火にすぐ返答がやってきた。
どうやら意識がなくなった直後立花彩は服を着て彼をベットまで運んだそうだ。
その後少女はグレンの方を見て笑顔になり視界が暗くなり以後わからないとのこと
視界が暗くなったのと明るくなったのはほんと数秒くらいなものだからしてないなと話した。
「ただ、妙だな。前から思っていたが、立花彩あいつ……もしかして……」
「次はなんだよ……」
グレンは彼女を思い出し、何か引っかかる点があると話したが、何がとまではわからなかった。
最後に霧火にたいして「卒業おめでとう」と笑顔で話した。
その言葉を聞いて彼は「やっぱしたんだ……」と返しその日は終わった。




