第二十四世界 《 戦いの決着 》
凄まじい威力どこでそのような力を身に付けるのか……アヤトは悠雅を見てそう思った。
対する悠雅はマウス王に「くだらねーことで呼んでるんじゃねーよ!」と呆れていた。
そんな矢先、クロイとシロイの二名が投げ飛ばされてきた。
ボロボロの二人を目の前にしアヤトはすぐさま彼らのところに行き、何があったのかを聞いた。
クロイとシロイはともに「厄介なことになった……」と話しマウス王の方を見ていた。
その突然とも言えることにマウス王や悠雅は何が起こったのかさっぱりだった。
自分たちがやってきた方から何やら足音がやってきた。何かが来るとして自分たちを安全な場所まで避難することにした。その足音がやがて止まり何か発したかと思うと悠雅のめがけてその衝撃波は飛んできた。
「ぐああおおおおお!!!」
すかさずそれを剣で受け止める悠雅だったが、あまりの威力に上の方に飛ばした。
これまたとてつもない威力の衝撃波であり、悠雅は何者だと話した直後吹き飛ばされた。
壁は砕け埋められた彼は、その岩を押しのけそちらの方に目を向けた。
そこにいるのは春風霧火であり、右手には【無双竜】が握られていた。
どこからそんな力が湧いてくるのかがわからなかったが、彼はすぐさまマウス王に向かって一撃を放った。しかしそれを悠雅がカットするが、重い一撃に膝が崩れる。
マウス王は恐怖を感じ逃げ惑う。
その後、悠雅VS霧火の激しい戦いが始まったが、アヤトたちを軽く吹き飛ばした悠雅は逆に追い込まれていた。
霧火はどこからともなく鎖を展開し、彼に突き刺そうとするが回避される。
しかし量数十レベルでありかすり傷やらをうける悠雅。何がどうなっているのかわからないが彼自身笑顔であった。
「まさか、こんなやつが他にいるとはな~?楽しめそうじゃねーか!!ジャムシード面白い戦いを始めようか。」
そう言うと右手に持っていた剣は紫に光りだした。
技を連発する悠雅にそれを無双竜でカットしていく霧火。
距離をだんだんと詰められた悠雅は持っていた剣の変形させ『銃』のように撃ち始めた。
戦闘慣れしているであろう悠雅の力をものともせず、真正面で食らうがすべてをカットし無傷の霧火
それが何分か続いたが、いよいよ彼は刀を両手で持ち始めた。
何かを貯めているようなその姿に悠雅はチャンスと言わんばかりに剣モードに切り替え【黒炎破】を放った。
しかし霧火はそれを見た瞬間時が止まるような感覚にみなが起こり、ゆっくりと左手をかざした瞬間消えた。たちまち悠雅は鳩が豆鉄砲を食らったような感じだった。
すかさず霧火は持っていた無双竜が赤く光瞬間移動し両手で上から刀を落とした。
防御の構えをする悠雅だったが、食らった瞬間地面が割れ周りに円状の穴をあけた。
そのまま受けている彼に向って刀を捨て、腹部に向かって一撃右手の打撃を与えた。
勢いよく吹き飛ぶ悠雅は、壁を破壊しながら進む、ある程度まで進んだところで止まり動かなくなった。
マウス王の方に向かっていく霧火
恐怖のあまり震えるマウス王は突然「申し訳ありません!!命だけは!!」と膝を付け頭を下げた。
震え泣きながら謝るマウス王だったが「さようなら……」と一言発し無双竜で切り落とした。
その戦いにアヤトは言葉がでずにいた。
一体彼に何があったのかとクロイたちに言うが、二人は岩が崩れある程度したときに突然そのような表情になったのだと話す。詳しいことは何もわからない。
霧火はアヤトたちの方を向き始めたが、そのまま気を失い倒れた。
恐る恐る近寄ってみるが反応がなかった霧火を周防和馬が担いだ瞬間洞窟内部が揺れ始めた。
すぐさまアヤトは崩壊することに気が付きみなを連れて洞窟の中を走った。
マウス王は自分がやられたら洞窟を崩壊する仕組みにしていたらしく
崩れ方のスピードも間に合うかどうかのレベルだった。
ゆずはがそれに気が付いたのか、九尾の狐に変化し和馬に対して「前方を破壊してください」と話した。
ゆずはの言われるがまま彼女の背中に乗り和馬が前方を思いっきり砕き進んだ。
地上に出てある程度まで進んだが、かなりの範囲が崩れていた。
中には砂漠ムカデが犠牲になっている場所もあった。
遺跡のある方まで進み王たちに事情を話した。
よくやったと褒めたが遠くから笑い声が聞こえてきた。
「ふ~ははははは!!まだまだ終わらないでちゅう!あれは偽物でちゅう!!ははは!!」
マウス族の王は死んでおらず、超巨大ロボット【マウスレッド2号】と名乗り彼らをつぶそうと最後の悪あがきを始めた。
その大きさはSFなどで描かれるものと同じくらいのものであり、数百メートルくらいのものであった。
他の国の兵士たちはみなそろって彼に攻撃を始めたが、そのボディの強度には傷一つつけることができなかった。背中から放たれる【ミサイル君ですてにぃー2】を発射し圧倒した。
マウス王はひたすら笑いながら無双していった。
それは空中にいるドラゴン族の変化の力によっても傷が付けられなかった。
どこからそんなものを持ってきたのかと話していたが、もしかしたらイーグル族から知識を……と考えた。それ以外に彼が知る方法はないとしての結果だった。
「いいでちゅう~気になるのでちゅか?このロボットがなぜあるのかを!!異世界でロボットを作り無双するという人に作ってもらったのでちゅう!うらやましいでちょう~?」
まさか過ぎる回答であったが、その力は凄まじいものであり逃げるだけしかできなかった。
最後の最後でここまでの物を持ってくるマウス族の力に驚いていた。
アヤトやサトルたちも、ロボット技術が投入されていることを知りなおのこと驚いていた。
砂漠ムカデはそのロボットに対して怒りを抱き攻撃していたが、彼らの大きさでも傷をつけることができずにいたが、ムカデたちはロボットに巻き付き始めた。
マウス王はそれを知ってか知らずか【熱ばくはちゅ!!】と言い放ち巻き付いてきたムカデたちを焼き殺していった。
通常砂漠ムカデを焼き殺すのは不可能とされているが、あのロボットの温度はそんな砂漠ムカデさえも焼き殺せるほどの温度を発生させるものであった。
マウス王はそのままスタータウンめがけてゆっくりと歩いていく。
王やアヤトたちは自分たちは眼中になく標的をスタータウンにしたマウス王を危ないとして、さらに攻撃を増すが、それでも傷が付かず逆に攻撃され倒される仲間が続出。
何とかしないとトは思うが解決策が思い浮かばない。
必死に考えた末時間稼ぎとしてミノタウロス族の王含めみなが揃って秘技【ナノバースト】と叫んだ。
彼らはみるみる体の筋肉量が増していき大人数でマウス王のロボットをこれ以上いかせないとした。
しかし、それもいつまで持つかはわからない。
そう悩んでいると赤く黒い直線レーザーがスタータウンからロボットの中心めがけて突っ込んできた。
それはかなりの太さにや距離になっており、たちまち貫通した。
マウス王はそのロボットのコントロールを失うとともに爆発を起こした。
すかさずミノタウロス族は王含め【プロテクト】の魔法を使い防いだが、衝撃を完全に抑えることは不可能であり、突風がアヤトたちに向かってやってきた。
炎上し黒焦げになったロボットから一人でてきたマウス王
その周りをそれぞれの王が固め、やがて彼は捕まった。
何のレーザーかはわからないが、それにより助かった。
その後マウス族みなを捕まえスタータウンにて今までの悪事などをすべてはかさせることになった。
アヤトはあんな大きな戦いだったにもかかわらず皆が生きていたことに安心していた。
だが大きな問題は残っている。イフリート艦長が見つかっていないということ。
それぞれの国は艦長戦闘が終わったばかりだというのだが、艦長捜索のための遠征部隊を派遣した。
マウス族の国崩壊の下敷きになっていないか
車が落ちた場所にもいったが、残っていたのは廃車になったもののみ。
必死の捜索をして早3日経ったが、何も見つからないままになった。
それぞれの国の遠征部隊は探すことを続けるとしており、アヤトたちは一度いつも議会が行われている場所まで案内した。
どこにも誰の場所でもないところにそれはあった。
アヤトは空いている席に座り話を聞いた。
ラビット族の件、イーグル族の件、最後にマウス族の件
それらをすべて含めて称えたいと話し始めた。
彼自身は自分だけの力ではなく他の仲間がいたからと話す。
ドラゴン族の王はもちろん含めての話として「入ってきてください。」と話しその他霧火たちも呼ばれた。
その後異世界についての話をし始めた。
もし元の世界に戻れる方法があるのなら、情報提供するとしての会話もなされたが、結局異世界人が元に戻ったという話はドラゴン族の王であっても事例がないと語った。
過去にもそのような記録がなく、そもそもこの世界の異世界人は突然消えていくと話していた。
アヤトは『消える』という言葉に対して『死ですか?』と話すが、そうではなく人そのものがいなくなると話したのだった。
また謎が一つできてしまったわけだ。
自分らがどのようにして帰ることができるのかよりも、そもそも人がいなくなると話された。
異世界人がいた!ということだけが残っているが、突然消える彼らであり、どうやらマウス王にロボットを作った人も突然消えたみたいだった。
ある日を境に消える異世界人
しかもそれが一定の周期ではなく、完全にランダムとされていた。
力になってやれなくて申し訳ないと王が頭を下げたが「あなたたちのせいではないですよ。」と話した。
その後イフリート艦長はまだ捜索中とのことであり、さすがにどうするかと考えた。
何かあればスタータウンにとして彼らは、馴染み深いこともあってかその場所を拠点とした。
幸い王たちの別荘があるそうで、そこにある程度の時間止まるとしていた。
ある日の夜霧火は、何か買い物をするとして外にでていた。
夜空には星があり、初めて見る光景に「すごい!」と話し近くの公園のベンチにてそれを見続けていた。
(最初もこんな感じで突然景色が変わったんだよな~そうそうこんな感じで暗くなり霧が……え?)
気が付いたらそこは実世界にいたときと同じ現象が起きていた。
先ほどまで走っていた車もおらず、人の気配すらない。
すぐさま彼は【無双竜】を召喚し手に持った。
パッリイイイイン!!
どこかでガラスが割れる音がしたが、どこなのかがわからない。
何が起こっているのかわからなかった。しかし彼はすぐに気が付いた。
思った方向に顔を向けると、空が割れ一部宇宙のような光景が広がっていた。
今までとは全く違うその光景に彼は驚きを隠せなかった。
まさか王様たちがいっていたことはこれのこと?とうっすら思ったが、たぶんそのようである。
それを見ていたのは彼だけではなく、アヤトやサトル、クロイとシロイまでもがその光景を見ていた。
それぞれ一人の時間の時に……




