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第十八世界 《 無慈悲な契約 》

 ――――――――――あなたには決断をしてもそれを実行する能力がないのですね。残念です。



 また過去に聞いた少女の声が聞こえる。

 霧火は今あたり一面暗闇の中一人いる。どこを歩いても同じ場所、音すら聞こえず物すら見えない。

 見えるのは自分の存在のみ。軽く手を自分の顔の方に向けるが、それも暗くてはっきりとしたものが見えない。今自分がどこで何をしているのかわからないでいた。


 そんな時に少女の声が聞こえたのだ。



「君は一体……?なぜ君にそんなことを言われなくてはいけないんだ?」



 ―――――――――――壊すとして納得したのに何もしないまま、呆れて何も言えません。



「君に何がわかる。隠れてないで出てくればいい面と向かって話そう。」



 ―――――――もういますよ?あなたのそばに……



 そばに?なぜかその少女は霧火のそばにといった。まさかこの暗い空間の中にいるということなのだろうか?必死にあたりを探したが、暗すぎて何も見えないし。そもそも目が暗闇に慣れないほどの空間に彼はいる。ひょっとすればとてつもないところに自分はいるのだと、考え始めた霧火は少女の声に向かってあることを言い放った。



「もしかして、君は『ルミナス』という子なのか?そうだとするのなら、なぜ?自分らを異世界に飛ばした!」



 ―――――――――ルミナス……そう、もうその名前を知っているのですね。



 少女の声は『ルミナス』という言葉を聞き知っているようなそぶりをしていたが、違うと最後に付けた。

 霧火はひたすらその子に対して問い続けたが、はぐらかしてくるだけで前に進むことはなかった。

 さすがに時間の無駄だと考え終わりの見えない闇の中を歩き始めた。



 少女の声は「どこへいくの?」と話すが、それらをすべて無視し突き進んだ。

 体感的に1時間ほどしてから、少女は相手にされなかったのが気にくわなかったのか霧火に対して機嫌を取るような行動をし始めた。それでも無視する霧火に「そうですか……残念です。」の一言を話聞こえなくなった。



 結構な距離を歩いた霧火だったが、周りの景色はみじんも変わることがなく先に進んでいるかどうかさえ分からない状態であった、さすがに何も進まないと思った霧火は少女に「相手するから、ここから出してくれ!」と話した。それを待っていたかのようにすぐさま声をかける少女に彼は「子どもか!」と突っ込みを入れた。



 ―――――――――この闇はあなたが作ったものです。抜け出すのは容易ではないでしょうね。



「なら、君は俺に何を言いに来たんだよ……」



 ―――――――――――わかりませんね。一つ言えるとしたらあなたに対して何かを渡すということですかね?



「それは一体どういうこと……?」



 そもそも東京のような大都市についたときに彼は、体調が悪くなった。

 すぐに目の前が見えなくなり、今この暗闇の中にいるわけだ。少女にそれを話したところ、返された言葉は衝撃的なものであった。



 スネーク族の王の毒にやられているというものだった。

 確かに霧火自身すずの毒をどうするか悩んだ末に体内に少し入り込んでいたのを思い出した。

 どうやら無理な戦闘の結果毒が体中に広がったのだと少女は言う。



 通常なら助からず1日ほどであの世と言われたが、彼はその毒を体内に取り入れてから数週間と話した。

 結果少女は「何も知らないのですね?」と話しさらに霧火自身を混乱させた。

 クロイもいっていた自分のことについてこの少女も同じように言う。



 何があるのか教えてくれない彼らに正直切れそうになる霧火「またそれか……もういいよ。」と話したが、こちらの場合はすぐさま答えてくれた。

 どうやら、霧火自身には呪いがかけられているとのこと。



 その呪いの影響で不幸な人生をたどっていると少女は言う。詳しいことはわからないが、スネーク族の王の毒もそれが今反発して死なずに生きていると語る。

 彼はこれを聞きやはり自分には何かの力があるのだと確信した。



 少女は最後にスネーク族の王の毒を取り除きたいのなら、この手があるとして霧火にいった。



 ――――――――私と契約をしましょう。そうすれば蛇のこざかしい毒なんかに負けませんよ。



「突然契約だなんて言われても、まだ知らないのだけど君のこと……」



 ―――――――――これから知っていけばいいのですよ。せっかちさんは嫌われますよ?



 そんな簡単に死ねないと思った霧火は何も知らない少女との契約を交わした。

 少女は「契約完了です。これであなたは私の物です。」と話し

 霧火の目の前が光に包まれた。




 ――――――――――病院内―――――――



「春風霧火君の容態は一向に収まることはありません。まさかあの人が来ないとは思いませんでした。」



 医者はとある人を呼ぶために病院に霧火自身を運んできたが、まさか当の本人は忙しくて帰ってこれないといったのだ。イフリート艦長は無言で霧火の方を見ていた。

 他のメンバーはホテル内でただ、良い情報が来ないかと願うだけの時間を過ごしていた。



 サトルはこのまましててもつまらないし外でサッカーしてくるとして出ていき「かわらないなあいつ」と静香はいった。

 外の公園でサッカーをしていた彼も同じく心配で仕方ない状態であったため、思うように遊ぶことができずにいた。気が付いたらボールが公園外に飛び出した。「やべ!」と言ったが遅かった。



 勢いを増したボールは公園外を通行していた長く赤い髪の美しい女性にめがけて飛んで行った。

 その女性もそちらのボールに気が付いたのか、驚いた様子だったが遅かった。

 するとそこに白い髪の不良姿の男性がそのボールを蹴り、寸前のところで助けた。



「っち、あっぶねーな……おい。ちゃんとしろ。」



「申し訳ない。考え事してたらうっかり……」



「考え事……?」



 赤髪の少女は日傘をしており、サトルの謝りに大して「大丈夫ですよ。」と返答してくれた。

 サトルは妙に独特な姿の二人に対して「二人はカップルですかな?」と話したが、二人して笑い合い「今ここで初めて会ったっかりですよ。」と赤髪の少女は話した。



 白髪の男性は面白いやつだなと話し、もしあれなら悩み聞くぞといい三人で会話することとなった。

 サトルは事情を話したが、やはり内容が重かったもので二人を困らせた。

 だがすぐさま赤髪の少女は「人生問題が多く発生するので彼のためにも、今を楽しみましょう。」と話してくれた。



 最後に自己紹介をすることになり、サトルはいつも通りした結果また笑いが起きた。

 どうやら白髪の男は『黒芝悠雅くろしば はるが』と言い、赤髪の少女は『立花彩』と話した。

 どこかであったらまた話そうとしそれぞれ別々のところに進んだ。



 サトルは元気付けられた感じがして、霧火のためにもがんばろと意気込んだ。

 ホテルに帰りみなのいる場所に行くとそこには春風霧火の姿があった。

 静香たちもたまたま同じ時間に戻り、まさかの登場で驚いていた。



「心配かけましたが、戻ってきたました……ハイ」



 みな喜び合ったイフリート艦長曰く毒も無事病院の方で完治したと言い、これでようやく安心だと話す。

 その夜みなでこの街に関することをそれぞれ話し合った。

 次の日どこにいこうかなども話その日は終わった。



「艦長、何かありましたか……?」



「周りは騙せたとしても、私をだますことはできないからな。覚悟しとけよ。」



 霧火とイフリート艦長は二人で会いそれを言い自室に去っていった。

 何のことかわからず、彼も自室に戻りすぐ寝た。




 次の日の夜イフリート艦長が出発と皆に話した。

 それぞれ久々の旅の始まりなもので、とてつもなくだるかった人たちも何人かいた。

 アヤトは霧火を見るなりして、すぐさま心配の声をかけていた。



 病院で眠っていた霧火の容態は突然よくなり、毒の呪印が見事にすべて消え去ったと医者は言う。

 とてつもないことが起こったとしていたが、イフリート艦長はそれをよく思ってなかった。

 それでも戻ったことは良いとして連れて帰ってきた。



 イフリート艦長は1日に話す回数も1~2回ほどなために、他のメンバーも霧火のことについては本人に聞くようになっていた。すると彼にそんなに無茶はさせたらだめだとして和馬が周りに注意を促していた。なおったといってもまだ1日経つか経たないかのレベル。



 本当ならもう少し休息をとるのが良いのだが、第一にそれ以上にイフリート艦長はドラゴン族の王からの話のマウス族に関しての情報を得る目的もあるため、あまり長居はできなかったのだ。

 すぐさま車を出発し、東京のような大都市を悲しみながら別のところに向かった。



 あれから数時間車を走らせているが、一向に国というものが見つからない。

 サトルがつまらなさそうにしているのを見ていた静香は「ちゃんとしなさいな。」と突っ込みを入れていた。


 突然何もない道路が変化を起こしたちまち蟻地獄のような状態になった。

 必死でイフリート艦長はアクセルを踏み抵抗したが、その大きさは徐々に大きくなり車から脱出することもかなわなかった。そのまま車ごと中心に入り、やがて落ちた。



 やっと目が覚めたアヤトは、自分が今どこにいるのかを確認しようとしていた。

 そのほかに仲間の安否も知りたかったが、それ以上に異様に暗いこの場所なもので、どこが前なのかもわからないでいた。すぐさま魔術で火を放ち松明を作った。



 周りには誰もおらず、とりあえず自分の思う方向に進んだ。

 どうやら自分たちが落ちたのは、洞窟なようでとても高くとても深い場所にあると彼は考えた。

 すると近くに倒れてる少女を見つけた。すぐさまそちらに行きゆずはだと知る。



 足に擦り傷程度で命に問題はなかった。ゆずはも一緒に他のメンバーの捜索に入った。

 次第にメンバーは見つかっていきクロイ、シロイ、ゆずは、アヤトまでになった。

 クロイ曰くサトルと和馬はすぐ戻るとして他を探しに行ったそうだ。



 クロイの言うとおりにアヤトは行こうとした瞬間サトルの怒り狂ったような声が聞こえてきた。


「てめえええらあああああああああ!!!」



「やめろ!!サトル!!!」



 その声にアヤトたちは急いで走っていくとそこには想像絶することが起きていた。

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