勇者達と再会
お待たせしました。次話投稿です。
出来れば12月中に投稿したかったのですが、間に合いませんでした。
今年も頑張って投稿していくのでよろしくお願いします。
あれから1週間が経ち、俺達はコツコツと依頼をこなしていった。
基本は討伐がメインになっている。だってそっちの方が金稼げるんだもん。
そして今も俺、ウィル、アレンの3人でゴブリンを狩っている。
今回の依頼もゴブリンの駆除で目標は30匹だ。
「コイツで、ラストォッ!!」
剣を横に振ってゴブリンの首を撥ねた。
「ふぅ、やっと終わったな。流石に30匹は多いな」
「お疲れ様です。コータローさん」
「お疲れアレン。それにウィルも」
「もークタクタですよぉ〜。ゴブリンって何でこんなに数多いんですかねー?」
「そんだけ繁殖力が高いって事だろ、兎に角、とっとと剥ぎ取って帰ろうぜ。腹減っちったよ」
俺はウィルから魔法を教えて貰い、今は中級魔法が殆んど使えるようになった。
「そうですね、段々日が暮れてきましたし、別の魔物が襲ってくるかもしれませんしね」
と、アレンは既に牙を剥ぎ取りながらそう言った。
アレンもウィルの指導のお陰か、中級魔法を使っても魔力切れを起こす事はなくなった。
と言ってもまだ魔力は少ない方だが、それでも最初の頃と比べると大分マシになっている。
彼もEランクに上がり、俺はDランク昇格までこの依頼を含まずにあと2つ依頼を達成するだけだ。
ウィルはDランク以下の依頼しか受けてないのでランクアップに必要な依頼をクリアしていない。
本人はDランクのままでいいと言っているが、俺達と組んでる以上、嫌でもランクアップすることになるんだが……
兎に角、剥ぎ取りを終えて道具袋に入れて俺達は森を出た。
時刻は16時をちょっと過ぎたところだ。
日は既に沈み始め、空が徐々に暗くなりつつある。
草原に吹く風はやや冷たく、戦闘で温まった体には心地よい冷たさだ。
なんて思ってる内にギルドへ着いていたので中へ入り、アンナに達成報告をする。
「お疲れ様でしたコータローさん。もうすぐDランクになれますね!」
「ああ、今日はもう無理だけど明日くらいにはランクアップしたいな」
「そのことについてお伝えしたいことがあります」
「ん? 何だ?」
「Dランクからは試験がありまして、それをクリアしなければランクアップできないんです」
「え? どういうことだ?」
「言葉のまんまですよぉ、お兄さん」
「マジで? 試験なんかあるのか?」
「はい、本当にDランクに値する実力があるか否かをコータローさん1人で証明していただけなければなりません」
「そうだよなぁ、そんな簡単にポンポーンとランクアップ出来るわけないよな。で、試験の内容は?」
「それはまだ言えません。あと2つ依頼を達成して試験を受けるその時になったらお伝えします」
「そっか、ちなみに試験に受からないとどうなるんだ?」
「その場合はもう1度Eランクの依頼を10回達成してから再度受けて頂くことになります」
「マジか…こりゃあ、絶対にクリアしないとな」
「尚、試験中に怪我をして同行している審査員が試験が出来ないと判断した時も不合格となります」
「また最悪の場合、試験中に死んじゃうこともあるんで、Dランクだからと言ってあまり舐めてかからないほうがいいですよー?」
「ウィルさんの言う通りです。試験中の死亡も多々ありますので」
「マジか…受けるのやめようかしら?」
でも、そういう訳には行かないから受けるしかない。
いつまでも舐められてる訳にもいかないしな。
「今のコータローさんならきっと大丈夫ですよ!」
「ありがとう、取り敢えず今日はもう帰るよ」
「そうですか。ではまた明日」
アンナに見送られながら俺達は宿に戻った。
そうそう、風呂とかどうしてたのか気になると思うから言っておく。
実は城下町にも平民用の公衆浴場がある。
料金は1人800エルトで男女に分かれており、意外と大きい浴場だ。
で、4人で行った時、俺とアレンで男湯に入ったらそこには互いのモノを握ったまま抱き合ってたり、何故かおっきしたまま腕組んで仁王立ちしてるガチムチ♂野郎だらけだった。
まあ普通の人もいたけど。アレンを見ると股間を抑えたりしてる人がいた。
そんで俺たちが入ったらガチムチ達が野獣の眼光で俺やアレンを見るもんだから、いつ掘られるんじゃないかビクビクして満足に入れなかった。
おまけに今泊まってる宿とは反対の位置にあるから遠くて行くのが面倒くさい。
なのでジョセフさんに400エルト払えばお湯の入ったタライを用意してくれるのでそれで体を洗ってた。浴場と比べると洗いにくいけど、仕方ない。
ちなみにその事を宿泊初日に伝え忘れてたジョセフさんは女将にこっ酷く叱られてた。
兎に角、風呂に関してはなんとかなっている。
あと宿泊期限の延長もしたからもう暫くはこの国にいるつもりだ。
金が溜まってきたら家を買って過ごすのもいいな。屋敷とまでは言わないが、風呂付きのデカい家に住みたいもんだ。
宿に着くと、カウンターにはいつもやる気なさそうに頬杖付いてるジョセフさんではなく、アンジェが居た。
「お帰りなさいませコータロー様、ウィルさん、アレンさん」
「ただいまアンジェ」
「今日は珍しくカウンターにいるんですねー」
「ジョセフさんが腰痛で動けない為、私がその分の仕事をすることになったのでございます」
「腰痛ですって? 何か重い物でも持ったんですか?」
「ええ、水の入った樽を運んでいたら腰を痛めたようで、今は自室で横になっています」
「そうなのか。良くなるといいな、じゃあ俺たちは部屋に戻るぜ」
そう言って俺達は部屋に戻った。
アンジェもすっかりこの宿の従業員になってて、男性客だけではなく、女性客からも人気があるようだ。
そして部屋に戻ると、日課になってる武具の手入れを済ませて夕食まで各自自由に過ごした。
「なあウィル、やっぱお前もDランクの試験を受けたのか?」
「受けましたよー? 特別な理由がない限り、絶対受けなきゃいけませんからねー」
「そっか、ちなみに試験の内容はなんだった?」
「私の場合はリザードマンの討伐でしたねー」
「リザードマン、確か蜥蜴に似た人型の魔物だっけか?」
「そうですよぉ? 一瞬で黒コゲにしました。基本的に試験は討伐が多いですねぇ」
「なるほど、分かった。試験で気をつける事ってあるか?」
「そうですねぇ……あ、試験官の人とは極力会話をしちゃダメですよ?」
「なんでさ?」
「仲良くなっちゃうと色々ズルが出来るんですよー。なので公平にする為にもそう決まってるんです」
「ズルって、例えば自分じゃなくて試験官が指定された魔物を討伐しちゃうとかか?」
「そういうことですね。試験官の人も実力あるんで。過去に女性の冒険者が色仕掛けで試験管を堕として不正を働いたこともありますよー」
「マジか…おっと、もうこんな時間か。そろそろ飯食おう、ありがとうウィル」
「どういたしましてー」
ウィルがそう言い、俺達はアレンを呼んで一階に降りた。
まだ18時を廻った所なのに食堂には大勢の客がいた。中には鎧着た冒険者もちらほら居る。
「凄いな」
「殆んど男性客ばっかですねー、やっぱアンジェさん目当てでしょうねぇ」
「だろうな」
「あ、でも純粋に女将さんの料理を食べに来てる人もいますよ」
「女将さんの料理美味いもんな。取り敢えず空いてる席に座ろう」
空いてる席に座ると、アンジェがやって来た。
「コータロー様、夕食なのですが見ての通り、少々席が混んでますので食べるのが遅くなりますが宜しいでしょうか?」
「俺は構わないが2人はどうする?」
「ボクも構いません」
「まぁこれだけお客さんがいれば仕方ないですよねぇ…」
「畏まりました。出来るだけ待たせないようにしてみせますので今暫し、お待ちくださいませ」
アンジェはそう言って厨房へと入って行った。
それから暫く待って俺たちの空腹がピークに達して、他の客が食べ終えた頃に、体格の良い女将さんが料理を持って来た。
「はい、お待ちどうさん。待たせてすまないねぇ」
そう言いながら女将さんはテーブルの上に料理を置いていく。
「これだけ混んでれば仕方ないですよミレーヌさん」
ミレーヌというのは女将さんの名前だ。体格の割りに名前は可愛らしい、きっと昔は美人だったんだろう。
「そう言ってくれると助かるよアレンちゃん。まったく、こんな忙しい時にうちのダメ亭主が使い物にならなくなっちまうとはねぇ。アンジェがいてくれて助かってるよ」
「あ、あまり無理をさせない方がいいんじゃ…」
「何言ってるんだいアレンちゃん。普段から怠けてるから腰なんて痛めちまうんだよ。若かったころは働き者だったのにねぇ。娘が生まれて10歳になってから今みたいになっちまったのさ」
そう言えばこの宿に来てからちょっと経つけど未だに娘さんに会った事がないな。
「なあ女将さん、俺たち娘さんは見たことないんだが、何処か別の所に住んでるのか?」
「あの子は鍛冶職人になるためにダメ亭主の父の武具屋で住み込みで修業をしてるんだよ」
「鍛冶職人ですかー、女性なのに凄いですねぇ」
確かに女性の鍛冶職人ってあんま聞いた事がないな。この国の武具屋の店主なんてみんなおっさんばかりだし。
「最初は私もダメ亭主も驚いたよ。でも、あの子がそう決めたんであれば私達はそれを叶えさせてやることにしたのさ」
「なるほど」
夢を叶えるために、か…立派だよなぁ。
俺にも夢はあったけど今はもう忘れたのか、思い出せない。
「ところで女将さん、娘さんの名前ってもしかしてサラって名前じゃありませんか?」
「なんだいウィルちゃん、会ったことあるのかい? そうだよ、サラはうちの娘だよ」
「やっぱりー! 道理で女将さんの顔がなんとなくサラさんに似てるなーっと思ってたんですよー」
「あの子は私に似たのか、ちっちゃい頃は手が付けられないお転婆娘だったんだよ」
「へー」
「あ、食事の邪魔して悪かったねぇ。じゃあ私は仕事に戻るよ」
女将さんは厨房に戻ろうとすると何かを思い出したかのように再びこちらに振り向いた。
「ところでコータロー、今日はお湯を使うのかい?」
「いや、今日は公衆浴場に行くよ」
「そうかい。あそこの男湯は何故か昔からホモが多いから掘られないように気をつけな、特にアレンちゃんはね」
「わ、わかりました」
アレンがそう言うと女将さんは厨房へと消えて行った。
今思うと女将さんのジョセフさんの扱いがヒドいな。やっぱりカカア天下のようだ。
「しかしサラがジョセフさん達の娘とはねぇ」
「私は知ってましたよー?」
「なんだ知ってたのか」
「yes, サラさんが教えてくれました」
「お前サラと仲が良いもんな。んじゃあ、腹も満たされた事だし浴場に向かうか。アンジェもそろそろ終わる頃だし、少し待つか」
そう言って俺たちはアンジェを待ち、彼女の仕事が終わると浴場に向かった。
一応言っておくが宿で体洗う場合、男はアレンの部屋、女性は俺たちの部屋で洗う事になっている。
まぁ基本遠くても浴場に向かうので部屋で洗うのはまだ2度しかない。
そんな訳で風呂で体を洗い、宿に戻って剣と防具の点検を済ませて眠りについた。
翌朝、朝飯を食ってギルドに向かうと、何やら人集りが出来ていた。
気になった俺たちは近くにいた男性冒険者に聞いてみた。
「なぁ、何かあったのか?」
「ん? ああ、なんでも勇者様達がギルドに来たんだよ」
「勇者様だと?」
マジか、等々奴らが来たか…
「ああ、なんでも、勇者様達も段々力をつけてきたから、冒険者となって実戦経験を積んでいくらしい」
「そうなのか」
そう言って中央を見てみると、そこには白を基調とした鎧を着た平野と風間、同じく白色で上質そうで動きやすそうなデザインのローブを着た柳。
そして楓はというと、太もも辺りまでのスカートの白い軍服っぽい服装に黒いストッキング、白いロングブーツに白色で裏面が赤のケープを羽織っていた。
そして白い手袋をはめて、腰にはサーベルを帯刀している姿は女軍人のようだ。
平野達が身に付けてる武器や防具はどれも性能が高そうだ。
そんな彼らは周りの冒険者達に囲まれ、話しかけられたりしている。
そしてよく見ると、クレアだったか? 確か騎士団の女騎士も一緒にいた。
そんな訳でギルド内はかなり人口密度が高くなってて、朝っぱらから騒がしい。
「コータローさん、一体何が起こってるんですか?」
「なんか勇者達がギルドに来たらしい」
「勇者様ですか?」
「なんでも冒険者となって色々経験を積んでいくらしい」
「そうなんですかー。ボク、勇者様に憧れてるんです」
「そうなのか…アレンも成長すればきっと強い奴になれるさ」
そう言ってポンポンとアレンの頭を撫でた。
「(お兄さん…ちょっとここを離れません?)」
ウィルが小声で話してきた。
「(そうだな。彼奴らに見つかると面倒な事になるからな…)」
「(私が魔族なのを知ってるのは彼らだけですから。楓さんだけなら問題はないんですけどねー…)」
「(いつかここに来るとは思ってたが、意外と早かったな。取り敢えず一旦ここを出て暫く時間潰してからまた来よう)」
そう言うとウィルは頷いた。
「あの、2人で何をコソコソ話してるんですか?」
「何でもないですよーアレン君。ちょっと一度ここを出ますよー」
「? ボクは構いませんけど…」
そう言って俺たちがギルドを出ようとすると
「漸く会えましたね。幸太郎さん」
と、楓の声が聞こえたので振り返ると、後ろには笑顔を浮かべてる楓が立っていた。
あ、やべ、どうしよう。見つかってしまった。
「ゆ、ゆうしゃっむぐ!?」
咄嗟に手でアレンの口を封じた。
「アレン、詳しい説明は後でするから今は何も言わないでくれ」
そう言うと、もがいていたアレンはコクリと頷き、俺は口から手を離した。
「よ、よう楓。悪いが、ちょっと外に出ないか? 幸いにも冒険者達は平野達の方に夢中でこっちには気付いてないみたいだしな」
「分かりました」
俺達は楓を連れてギルドを出ると、人目に付かない路地裏に向かった。
「ここなら人目に付かないだろ。さて、えーと、暫く振りだな楓」
「ええ、お久しぶりです幸太郎さん。それにウィルさんもまた会えて嬉しいです」
「久しぶりです楓さん。それが勇者としての服装なんですかー?」
「はい、私としては制服のままでも良かったのですが…城の人達が服も勇者らしくと言うので着てみたのですが…その、どうですか?」
「凄く似合ってますよー? カッコいいです」
「ああ、ウィルの言う通りとても似合ってるぜ。女軍人みたいで凛としてるな」
「フフ…ありがとうございます」
「まぁ、元気そうで良かった。それよりいいのか抜け出してきちゃって?」
「適当な理由をつけて抜けたので大丈夫です。それに人が多い場所はあまり好きではないので…ところでそちらの方は…」
「あぁ、紹介するよ。こいつはアレン、新しく俺たちの仲間になったんだ」
「ア、アレン・ウェーバーです…」
「初めましてアレンさん。私は勇者として召喚された、アマシロ・カエデと申します。以後お見知りおきを」
「は、初めまして勇者様…あの、コータローさんとはお知り合いなんですか?」
「それについては俺から話そう。実は俺も勇者達と同じ世界から召喚されたんだ」
「そ、そうなんですか!? ということはコータローさんも勇者様なんですか!?」
「違う違う。召喚されたと言っても勇者達の召喚に巻き込まれただけであって、俺は唯の一般人なんだ。まぁ、魔法は使えるがな」
「そうでしたか、ということはウィルさんも?」
「あー…私はちょっと違うんですよー。私はですねー……その前にアレン君、今から私が言うことを聞いても今までのままでいてくれると誓いますか?」
「? どういうことか分かりませんが、ボクはウィルさんを嫌いになったりはしませんよ?」
「言ったな? 後悔するなよ?」
「後悔なんてしません。ボクはどんなことでも受け入れられます!」
「そうですかーありがとうございますアレン君……実は私、魔族なんです」
「……え?」
ウィルの正体を知って、アレンは驚きを隠せないといった感じだ。
まぁ当然か。今まで一緒に過ごして来た仲間が実は魔族だと知って驚かない方が無理だ。
「ウィ、ウィルさんが…魔族!?」
「そうですよー。見た目は普通の人間の女の子ですけど、魔族なんですよー。驚きました?」
「あ、当たり前じゃないですか! 魔族と言えば人間の敵じゃないですか!」
「まぁ落ち着けよ兄弟。確かにウィルは魔族だけど、別に俺たちの敵じゃないんだ」
「ウィルさんは元々八大魔将軍という立場にいたのですが、同族の方から仲間と認めて貰えずに幸太郎さんの所へ逃げてきたのです」
「そ、そんなこと信じられるわけ…」
「なんだ、どんなことでも受け入れると言ったじゃないか、あれは嘘か?」
「っ……」
アレンは俯き、ウィルはなんだか不安そうな表情だ。
「それにさ、ウィルはお前に魔法の事を色々教えてくれたじゃんか。魔族だって悪い奴ばっかじゃないんだぜ?」
「………」
「隠してた事は謝ります。でも本当の事を言えばアレン君に嫌われるかと思って、怖くて話せなかったんですよぉ…ごめんなさい…」
「俺もいつかは話そうと思ってたんだが、中々話すタイミングが出来なくてさ…悪い」
俺はウィルと一緒に頭を下げた。
「そう、だったんですか……ボクはコータローさんが勇者様達と同じ異世界人でも、ウィルさんが魔族であってもボクは今まで通りコータローさん達の側にいたいです。だから、頭を上げてください」
「本当か? これからも俺達とパーティー組んでくれるのか?」
「最初は驚きました。でも役立たずなボクと組んでくれるのはコータローさん達だけですから…それに、コータローさん達と出会わなかったらボクは今頃とっくに死んでたと思います。だからボクにとって貴方達は命の恩人なんです。ボクは恩を仇で返すような真似はしたくないです。たとえその人が魔族であっても…」
と、アレンは微笑みながらそう言った。
面倒な事にならずに済んで良かった。
「そうですか…ありがとうアレン君。これからもよろしくお願いしますねー」
「良かったなウィル」
「はい! 嬉しいですー!」
そう言ってウィルは急に抱きついてきた。
「あ、コラ! いきなり抱きつくなよ……」
「フフフ、良かった…ですね…」
楓は微笑みながら僅かに眉をひそめ、胸の辺りを触っていた。
文章力と想像力が欲しい…
感想・アドバイス等ありましたら言ってください。




