Eランクへ昇格
幸太郎「作者ー、今度は早く投稿出来ると言ったな、あれは嘘か?」
作者「……嘘になってしまったな。頑張れば10月の初めくらいに投稿出来たんだ」
幸太郎「でもリアルが忙しくて書く時間が出来なかったと?」
作者「うん…読者には申し訳ないと思っております」
幸太郎「ていうかこの小説読んでる人いないんじゃね?」
作者「…例え亀更新だろうがストーリーと文章がつまらなかったりおかしくても、1人でも読んでくれてる人がいる限り私は書き続ける」
幸太郎「じゃあ今度こそ早く投稿しようぜ。期限は1ヶ月以内で」
作者「…分かった。やってみる」
幸太郎「はい。そんな訳でつまんなかったり、何これ?って思うかもしれないけど、気が向いたらこの小説を読んでやってください」
作者「更新が遅れて本当にすいません」
「お帰りなさいませコータロー様」
宿へ戻ると、アンジェに出迎えられた。
彼女の手には料理が盛られた皿が乗った丸いトレーを持っている。
「…アンジェ? 何やってんの?」
「ウェイトレスでございます」
「はぁ? ウェイトレスだって? なんでそんなことを?」
「あーそれはな、おたくのメイドさんがここで働きたいと言い出したんだよ。で、こうして働いて貰ってる訳なんだ」
トレーを持ったジョセフさんがそう言った。
「そうなのか。でもいいのか?」
「構わんさ、1人くらい人手が増えた方が俺も楽できるからな」
と、どこか嬉しそうな顔で言うジョセフさん。
「ちょっとアンタ! 突っ立ってないでとっとと料理運びな! 」
厨房から女将さんの怒鳴り声が響いた。
「ああすまん! という訳でウチの女房が煩いから、仕事に戻るよ。お前さんのも今作らせるから待っててくれ」
そう言ってジョセフさんは厨房に入って行った。
「アンジェ、なんで働きたいと思ったんだよ?」
「暇だったからでございます」
「あーなるほど、なら納得だ。あ、そう言えばウィル達が帰ってる筈だが…」
「ウィルさん達ならあそこのテーブルでございます」
と、アンジェが掌を上にして向けた手の方向のテーブルを見るとウィルとアレンがいた。
「お、いたいた。アンジェはまだ仕事か?」
「はい」
「そっか。仕事、頑張れよ」
「ありがとうございます」
アンジェは礼を言うと、料理を別のテーブルへ運んで行った。
他の客、主に男性客がアンジェに向ける視線になんかもやもやとした気分になりつつ、ウィル達の所に向かった。
「あ、コータローさん」
「よう。まだ飯は食ってないのか?」
「まだですよぉ。お腹空いてるのにアレン君がお兄さんが来るまで待ちましょうって言うんですもん」
ウィルがジト目でアレンを見ながらそう言った。
「なんだ俺を待ってたのか? 先に食ってて良かったのに」
「すいません。でも、先に食べてるのもコータローさんに悪いと思いまして…」
「いいよ別に。俺はそういうの気にしないからさ」
「す、すいません…」
落ち込んだ様子で謝るアレン。
「ほらほら、そんな落ち込むなよ。別に悪いことしたわけじゃないんだから」
「はい…」
「あー腹減った。あ、そうだ今の内に報酬を山分けしとくか」
俺は銀貨を1枚ずつ2人に渡した。
「わぁーい、ありがとうございますー」
「あの、いいんですか? ボク、あまり働いてないですよ?」
「いいよ別に。仲間である以上、差別とかはしないから。それが原因で仲間割れとか起こるの嫌だし」
「そうですか…ありがとうございます」
そう言ってアレンは微笑みながら大事そうに銀貨をポケットにしまった。
「お待ちどうさん」
丁度タイミング良く、ジョセフさんが料理を持って来たので俺達は食事を済ませた。
その後はアレンと別れて部屋に戻った俺は防具の点検をし、ウィルはローブとブレザーだけ脱いですぐ寝てしまった。
まあ今日は結構歩いたからな、歩き疲れたんだろう。
そんな事を思いながら作業を進めてると、ガチャリという音と共にアンジェが戻って来た。
「お。お疲れ、仕事はもう終わったのか?」
「はい」
「そっか、明日も仕事なのか?」
「そうでございますね。一応、宿泊期間中はここで働くと言っておりますので」
「そうか。よし、防具の点検が終わったから俺も寝るわ」
「お休みなさいませ」
「おやすみー」
そう言って俺達は眠りについた。
翌日
朝飯を済ませた俺はギルドへ向かっていた。
アレンとウィルは居ない。何故ならアレンが熱を出してしまったのだ。多分風邪だろう。
で、ウィルはその看病をする事になった為今日は俺1人で依頼を受けることになった。
元々体の弱いアレンにとって、昨日の依頼は少々キツかったのかもしれない。
魔力切れも起こしてたし、その所為でもあるかもしれない。
まあ、仕方ないっちゃあ仕方ないんだけどね。
それよりも今日こそランクアップしたいな。なんか簡単ですぐ終わりそうな依頼があればいいんだがな。
そんな事を思ってる内にいつの間にかギルドの前に来ていたので、扉を開けて中に入った。
「おはようアンナちゃん」
「あ、おはようございますコータローさん。今日はアレン君とウィルさんは居ないんですか?」
「ああ、ちょっとアレンが熱を出しちゃってな。ウィルはその看病で今日は俺だけだ」
「ええっ!? アレン君が!? 大丈夫なんですか!?」
「大丈夫だって、ただの風邪みたいだし、今日1日安静にしてれば明日には回復すると思う…多分」
「そうですか…それならばいいんですが…」
心配そうな表情でそう言うアンナ。
「ウィルが看病してるからそんな心配しなさんな」
「そ、そうですか…」
「ああ。んじゃあ俺は依頼を選んでくるよ」
そう言って俺は掲示板の所へ行き、張られた依頼書を探した。
「おめでとうございますコータローさん、Eランクにランクアップしましたよ!」
「やっと初心者卒業ってところか。Dランクまでは先が長そうだなー」
ゴブリンの討伐依頼がまたあったのでそれを受けて達成した。
アンナによるとゴブリンはかなり繁殖力が高くネズミ算式みたいに増えてくので定期的に討伐依頼が出るらしい。
だったら巣を潰せばいいんじゃね? と思うが、どうもゴブリン達を統率するリーダ的な魔物がいるらしく、ソイツがかなり強いみたいでこの前、ベテランのパーティーが討伐に向かったらしいが帰ってこないらしい。
そんな訳でこれ以上犠牲者を増やさない為にギルドはこういう依頼を出す事にしたそうだ。
俺は金欲しさと魔法の練習も兼ねて2、30匹くらい倒し、その分の報酬を貰った後、適当な雑用依頼を受けて晴れてEランクへと昇格した。
「コータローさんなら直ぐになれますよ! ただ、ランクが上がると依頼の難易度も高くなってきますのでそこだけは肝に銘じておいてください」
「分かったよ。さてと、今日はもう帰るわ」
「もう帰るんですか? まだ15時を回ったばかりですよ?」
「目的は達成したし、アレンがちょっと心配になってきたから早めに帰りたいんだ」
「そうですか、その方がいいかもしれませんね。アレン君にお大事にと伝えてくれますか?」
「分かった、伝えておくよ。んじゃまた明日」
「はい、お疲れ様でした!」
そう言ってアンナに見送られながら俺は宿へ戻った。
「ただいま」
「おかえり。今日は早いなコータロー、もう終わりなのか?」
宿へ戻ると気怠そうに頬杖を付いたジョセフさんがそう言った。
「ああ。アレンが心配になってきてさ」
「そういえばアレンは熱を出して寝てるんだったな」
「ああ」
「そうか、可哀想に。早く治るといいな」
「そうだな」
そう言って部屋に戻るとアンジェが窓際の椅子に座って本を読んでいた。
「お帰りなさいませコータロー様」
俺に気付いたアンジェが読んでいた本を閉じて御辞儀をしながらそう言った。
「ただいまアンジェ」
「今日はお早いのですね」
「アレンの様子が見たくて早めに終わる事にしたんだ」
「そうでございますか。医者に診てもらったところ、やはり風邪のようです」
「やっぱただの風邪だったか、重い病気じゃなくて良かった。で、今は?」
「ウィルさんの看病と薬のお陰でしょうか、今朝と比べてアレンさんの熱は下がっています」
「そうか。じゃあ俺ちょっとアレンの部屋に行ってくるわ」
「では私も行きます」
「いいのか? 休憩中なんだろ?」
「問題ありません。夕食の支度まではまだ時間がありますので」
「そっか、じゃあ行こうか」
そう言って荷物と防具を置いてアレンの部屋に行くとアレンはベッドで寝ており、その側にウィルがいた。
「ただいまウィル」
「あ、お兄さん、今日はもう終わりなんですかー?」
「うん。で、アレンの様子はどうだ?」
「今さっき薬を飲んで眠ったばかりですよー、咳とかも治まってきました」
「そっか、回復しているようで良かった。これからは俺も一緒に看病するから」
「分かりましたー」
それから2時間後にアンジェは仕事に戻り、俺達は夕飯までアレンの側にいて汗を拭いたり、タオルを交換したりした。
で、夕食を済ませたらウィルは疲れたのか途中で寝てしまったので部屋まで運び、ブレザーだけ脱がしてベッドに寝かせた。
そして今居るのは俺だけだ。
「(それにしてもこいつ本当に可愛いな、髪下ろしてる所為で女の子にしか見えないや)」
なんて思ってるとアレンが目を覚ました。
「ん、起きたか。具合はどうだ?」
「あ、コータローさん…医者の人が出してくれた薬のお陰で具合はだいぶ良くなりました」
「そうか。でもまだちょっと顔が赤いな、どれどれ」
俺は手でアレンの額や頬に当てた。
「あっ」
「おい変な声出すなよ」
「すいません…でもコータローさんの手がひんやりしてるから気持ち良くて…」
「そっか…んーやっぱまだ熱があるっぽいな。まぁ、これくらいなら薬飲んで寝れば明日には治るっしょ」
「そうですか…」
「それにしても、唯の風邪で良かったぜ」
実はこの世界にも医者は居る。ただ現代みたいに発展しておらず、病気は薬だけで治療するようだ。
治癒魔法でも病は治せるけど、重病までは治せない。
「すみません、迷惑ばかりかけてしまって…」
「迷惑だなんて思ってねえよ。お前はまだ子供なんだから、今日くらいは遠慮なんかしないで甘えていいんだぞ」
「じゃあ…頭を撫でてもらっていいですか?」
「ん、こうか?」
アレンの頭を撫でながらそう言った。
「はい…」
と、気持ち良さそうに言った。
暫く撫でていると、ドアがノックされたので開けるとアンジェが立っていた。
手にはトレーを持っており、スープが盛られた皿と薬包紙とコップに入った水が乗せられている。
「コータロー様、アレンさんの夕食をお持ち致しました」
「ん、そうか。入ってくれ」
「失礼します。おや、アレンさん。お目覚めになられたのでございますね。スープをお持ちしましたが、食欲はありますか?」
「少しだけなら」
「では食べさせてあげます」
そう言ってアンジェはスプーンをアレンの口へ持って行く。
「い、いいです、自分で食べられます」
「……そうでございますか。ではご自分でお召し上がり下さいませ」
少し残念そう感じでアンジェは皿をアレンに渡した。
「すいませんアンジェさん」
アレンは申し訳なさそうに言って、スープを平らげた。
「なんだよ結局全部飲んだじゃん」
「ええ、とても美味しかったので、全部飲んじゃいました」
「それは良かったですね。では、食後のお薬をお飲みください」
そう言ってアンジェは微笑みながら薬包紙を開き、水を差し出した。
「う…その薬は苦いから嫌です…」
「そうは言っても薬を飲まなければ治るものも治りませんよ?」
「アンジェの言う通りだぞアレン、薬を飲むんだ」
「…コータローさんがそう言うんであれば…」
アレンは粉薬と水を口の中に入れ一気に飲み込んだ。
「うぅ…苦い…」
「偉いぞアレン」
苦虫を噛み潰したような表情のアレンの頭を撫でた。
「コータロー様、後は私に任せて先にお部屋にお戻り下さいませ」
「分かった。じゃあな、アレン」
「はい、ありがとうございました」
部屋を出ようとドアノブを掴んだところでアレンの方に振り向いた。
「あ、そうそうアンナちゃんがお大事にと言ってたぞ」
「アンナさんが?」
「ああ、心配してたぞ」
「そうですか……」
「じゃあな」
俺はそう言って部屋に戻って眠りについた。
翌日、アレンの風邪は治った。
しかし移ったのか今度は俺が風邪でダウンした。
次回は1ヶ月以内を目指して次話投稿をします。
最終的には一週間に1話くらいのペースを目指します。




