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さらば日本、こんにちは異世界

初めての方は初めまして、覚えている方はお久しぶりです、作者のアルカトラズと申します。


今は消してしまってないのですが、前投稿していた作品のリメイク? 版が出来ましたので、新たに投稿させて頂きます。


誤字や駄文等あるかもしれませんがどうぞ宜しく御願いします。

やあ皆さん、突然だが異世界召喚というものをご存知だろうか?


そう、主人公がある日突然知らない世界に召喚されるというライトノベルとか小説とかでよく見るアレだ。


俺はその異世界召喚に巻き込まれたらしい。


いきなり何言ってんのこいつ? と思うかもしれんがマジなんだって。


俺だって夢なら覚めて欲しいと思ってるよ。


取り敢えずなんでこうなったのかを今から話すから痛い子を見る目で俺を見ないでおくれ。




時は少し遡る





俺の名は朝比奈 幸太郎(あさひなこうたろう。身長184cm、体重は測ってないから知らん。年は今年で25でフリーター、彼女いない暦=年齢の何処にでも居る普通の一般人だ。


経済的な理由で大学に進学が出来ず、高校を卒業してから働こうとして上京したものの、就職難なこのご時世、大した資格とか持ってない高卒の奴を雇う余裕のある企業なんて殆んどなく、数十社受けても二次面や書類審査で落ちてばかりで、就活に失敗した俺はフリーターとなり、コンビニのバイトでその日暮らしみたいな生活を送っていた。


しかしそれではなんかダメだと思い、年の離れた弟と妹達を養ってる両親の負担を少しでも減らす為のお金も用意出来ないと思い、取り敢えずもっとお金を作ろうとバイトの数を増やした。


妹達は俺が10歳の頃に長女、その2年後に次女、3年後に三女と次男の双子(三女が姉)が生まれ、共働きだった両親の代わりに俺が面倒を見てきた。


お金に余裕がなく、裕福な家庭とは言えなかったけど、仲の良い家族だった。


そんな訳でフリーターとなってからもう6年、毎日毎日朝から晩までバイト三昧の日々を送っていた。


あ、休日はちゃんとあるし、体を壊さないように健康にも気を付けてるよ?


兎に角、頑張って稼いで節約して実家にも生活費として幾らか仕送りしながら、なんとか両親達が楽に暮らせるくらいの金が出来た。


それだけ働いたから、身も心もリフレッシュしたくて、店長に長期休暇を申し込んだら、あっさりと承認してくれたのだ。


そして他のバイト先の店長にもその事を伝えて休暇を貰った。


長期休暇が終わったらバイトの数を減らそう、もう充分親孝行はしたつもりだ。


そんな訳で、貰った長期休暇を使って実家に里帰りする事にし、特急に乗ろうと駅に向かって歩いてたら、丁度下校途中なのか近所の高校の制服を着た少年少女達と出くわした。


男2人で女2人の男女グループで、仲良さげに談笑している。


いいな、俺もあんな学生時代を送りたかったな。


高校の頃も部活はしないでバイトをやっていた。とにかく金が欲しかったのだ。


だから青春とか恋愛に興味なんてなかったが、最近になって彼女欲しいと思うようになってきた。


俺はリア充は爆発しろなんて思ってない。イケメンは◯ねと思ってるがね。理由? なんか顔見てるとムカつくからだ。


それはさておき、彼らの後ろをトボトボと歩いている俺。


なんだか自分が惨めに思えてくるので、イヤホンを耳に装着し、スマホでニヤニヤ動画を見る事にした。





暫く動画見てニヤニヤしてると体が急にフワッと浮いた感覚がしたので前を見てみれば、前方になにやら黒い穴がダイ◯ンもビックリの吸引力で俺、いや違うな、目の前の少年少女達を吸い込んでいる。


うん、これはどう見てもアレしかないな。


そう、異世界召喚。そして俺は完全に巻き込まれる訳ですね、わかります。


バイト先の同僚の何人かがそう言ったオタクで、アニメやラノベとかを借してくれるので、そう言った知識とかはある程度知っているのだ。


で、俺は逃げようとするわけだが時既に遅し。


「「ウワァァァァァァァァアアアア!!」」


「「キャアアアアアアアアアアアアッ!!」」


「あじゃぱァーーーーーーーーッ!?」


俺を含む全員が叫び声をあげながら黒い穴に吸い込まれた俺は意識を手放した。


あぁ…最後にす◯屋の牛丼が食いたかった…あと松◯のカルビ焼き定食も…





「で、現在に至る。以上」


「いきなり何を言っているのですか?」


「あぁ、すんません。唯の独り言なので気にしないで下せぇ」


「はぁ…」


目を覚ますと最初に見たのは知らない天井…ではなく豪華なシャンデリアで、なんか魔法陣みたいな模様が刻まれた床の上に寝ていた。


体を起こして周りを見ると、怪しいローブを着た人や神官みたいな服装の人たちに囲まれていて、「やったぞ!」だの「成功だ!」だのなにやらはしゃいでいる。


どうやらあの黒い穴は彼らが起こしたものらしい。


するとローブを着た人達の間から白いドレスを着た少女が出てきた。


年は見た感じ16歳くらいだろうか? スカイブルーの瞳に腰まで伸びて、美しい輝きを放つプラチナブロンドのストレート、顔はもう、凄い綺麗に整ってて現代のアイドルとか比べ物にならないくらいの美少女だった。


これはアレだな、さしずめ勇者召喚といったところか。


「ようこそいらっしゃいました。勇者様」


ほらやっぱり、そうだと思ったよ。俺は見事に巻き込まれてしまった訳だ。


「あ、すんません。俺勇者じゃないんで、勇者は多分この4人だから。俺はただの巻き込まれた一般人なんで」


勇者なんて柄じゃないし、厄介事に巻き込まれたくないし、そもそも、魔王を倒せる程の力を持ってるのかすら不明なのだ。


場合によっては直ぐに死ぬかもしれない、それだけは勘弁願いたいぜよ。


「そ、そうなのですか?」


「ええそうです。それより色々教えてほしい事があるんですけど、その前にこいつらを起こすので少し待ってくれます?」


「は、はあ……」


そう言って俺は未だ気を失ってる4人を起こした。その際、女子2人のパンツを拝見したのは内緒だ。


「う、ここは…?」


「どこだここ…?」


「私たち、確か下校途中のはずだったわよ、ね…?」


「ええ、いきなり黒い穴が出現して、吸い込まれたところまでは覚えているのですがこの状況は一体…?」


4人は突然の事に戸惑っているようだ。まぁ無理もないか、俺もちょっと戸惑ってるし。


「あー君たち? それについては今からこのお嬢さんが説明してくれるらしいぞ?」


俺の言葉に4人の視線が俺の方を向き、顔がはっきりと見えた。


少年達は染めてるのか生まれつきなのか分からんが、金髪の爽やかなイメージのあるイケメン、もう一人は背が高く、ワイルドな感じのイケメンで、黒い髪を短髪にしている。


女子の方は一人はセミロングの茶髪で顔は整っており、10人中8人が美少女と答えそうなレベルのスレンダーな体系の子だ。ちなみに拝見させてもらったパンツの色は白だった。


もう一人は端正な顔立ちで、腰まである黒髪ロング、スラリとして女子にしては背が高く、出るとこは出てる、町を歩いたら10人中10人が振り返るレベルの着物が似合いそうな美女だった。


大和撫子と言ってもいいかもしれない。黒いストッキングを履いてる所為でパンツの色は分かりづらかったが、よく見ると黒だった。


その制服の上からでも分かるたわわに育ったメロンを是非一度拝ませてほしいものだ。


うむ。なんという美男美女、イケメンなんて滅んでしまえばいいのに……




「じゃあお嬢さん、説明してくれ」


「はい」


返事をした少女の方に4人は顔を向けた。


「ようこそいらっしゃいました勇者樣方。ここはアースガルド皇国。私はこの国の王女、フィロル=ウェストリア=アースガルドといいます」


アースガルドというのかここ、そしで彼女はこの国のお姫様だったのか、まあ服装からしてなんとなく予想してたが。


ちなみに俺の服装はオリーブ色のフィールドジャケットに赤い長袖シャツ、濃い青のジーンズに通販サイト見てたら、偶々見つけて衝動買いしちゃったミリタリーブーツを履いている。


「ゆ、勇者?」


「俺たちが?」


「どういうことよ!?」


「説明していただきたいのですが?」


「それについては国王より説明しますのでどうか私に着いてきてください」


「分かりました。みんなもそれでいいか?」


と、爽やかなイケメンがそう言うと他の3人も頷いた。


自分たちの置かれた状況が分かってきたのか先ほどとは違って落ち着いてきたようだ。


「では玉座の間へと案内いたします」


そう言って姫様が部屋を出ると爽やかイケメンを先頭に3人も後を付いていき、俺は4人の後ろを歩いていった。

楓嬢の一人称はわたくしです、平仮名だとなんかスッキリしないので漢字にしましたので悪しからず。

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