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エピソード2  2人の宰相 

サブタイトル詐欺な気がしている、ルマです。


このたびはお気に入り人数の増え方がおかしくてびっくりしてます。

まさか2話で総合ptが600を超えるとか正直予想外でした。


これからもがんばっていきますので、応援よろしくお願いします。

あと、あとがきのほうにアンケートがあるので答えていただければ嬉しいです。

「氷空さん、こんなところにいたんですか」

俺とフェルが畳の上で談笑していると、外からそんな声が聞こえた。声が下方向に目をやってみると、こちらに走ってきている1人の小柄な少女の姿があった。

「どうしたんだい、史。そんなに走って」

フェルは俺たちがいる畳へたどり着いた史を見て不思議そうに言った。ちなみに史は走ってきていたが、おそらく魔法を使ったのだろう、汗を一滴もかいていなかった。もし仮に魔法を使っていなかったとしても、史ほどの身体能力があれば汗をかくほどの運動に感じられないのかもしれない。

「どうしたんだい じゃありませんよ、フェルさん。さっき氷空さんを呼んできてくださいってお願いしたじゃないですか」

「あっ…、あったね、そんな約束も」

どうやらフェルの反応を見ている限り、本当に忘れていたようだった。よく考えてみれば、そもそも俺は1人でここに着たはずだ。フェルがあとから来たからには理由がある確率のほうが高かっただろう。

「まったくもう・・・」

史は少し怒っているようだったが、彼女の小柄な容姿と相俟って、まったく怖くなくて、逆にかわいらしく見えた。史の本名は竜胆史(リンドウ フミ)。正しくは下の名前は本名だが、苗字は本名ではない。

というのも、史は7年ほど前に、俺が他国の行事に参加した帰り道で、倒れていたのを助けたのだ。その時の彼女は記憶喪失で、自分の下の名前や歳、誕生日などは覚えていたものの、どこに住んでいたかも、親の名前なども覚えていない状況だった。それは今も同じだが、彼女は7年間の間でものすごく元気になり、今は俺専属の侍女として働いている。

また、彼女は魔法の素質もかなり良く、勇者として召喚された俺に劣らないほどの素質があった。そのうえ今現在使える人間が4人しかいない光属性の使い手である。

そんな彼女(フミ)だが、残念なことに身体面での成長は芳しくなく、身長は145cmぐらいで止まってしまい、胸のサイズもおそらくBあればいいほうだろう。

「氷空さん、今なんだか、ものすごくひどいこと考えませんでした?」

「いや、別に」

たまに鋭いから困る。話を戻すと、そんなわけで史は16歳の女の子にしていろんなところが小さい感じなのである。

「結局、史は何のために来たんだい?」

「あ~、そうでした。お城でガヴァン宰相、ジール宰相が氷空さんとお話したいことがあるそうで、宰相室でお待ちです」

ジールとガヴァンは2人とも今のこの国の宰相だが、年齢はジールが約60、ガヴァンは約30と、結構歳の差がある。というのも、この国の動きは大陸中にかなりの影響を及ぼすので、1人体制にしてしまうと、その人がいなくなった時に、一時的に政治が不安定になる可能性があるからだ。2人体制にして、年も離しておけば、1人がいなくなったとしても、もう1人が補うことができるのだ。

「そういえば、明日からのことについて話さなきゃな」

フェルが来てから30分はたっているため、さすがにこれ以上に待たせるわけにはいかないので、俺たちは早々と城に戻ることにした。





☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

城の中に入ると、近くにいた人が一斉に頭を下げてきた。この行為に関しては今でもあまり慣れられていない。

そこから先でも、誰かとすれ違うたびに深々と頭を下げられた。この行為を見ていると、自分がこの国の王様なのだと、実感させられる。

そんななか、4階にある宰相室に向かっている途中の3階の階段で見覚えのある少女たちを見かけた。

「おお、リン、レン、頑張ってるか」

「あ、ご主人様、今お戻りですか?」

「ご主人様、また魔法教えてよ~」

彼女たちは双子の姉妹でこの城のメイドとして勤めていた。少し大人びていて身長が高いほうが姉のリン、どっちかというと身長は低いが、胸は大きくて、少し無邪気な顔をしている方が妹のレンだ。

そもそも、リンのレンのようなメイドと、史のメイドでは意味合いが違うのだ。

リンやレンを含め、この城に努めているメイドのほとんどは、国民の中から抽選で選ばれている。といっても、別に強制労働をさせているわけではなく、逆に志願者の中から選ばれているのだ。

そもそも募集を始めた当初は、軽い気持ちで募集をしたのだが、俺がこの国を作った方法や、国民の集め方も相俟って、かなりの人数が志願してきたのだ。そして募集を始めてから700年近くたつ今でも、俺のもとで、つまりは役人やメイドとして働くのはとても名誉なことだというのが、国民の一般認識らしい。自分でも、ほかの王を見ていても、俺は国民からかなり好かれているほうだと断言できる。

また、この募集にはほかにも意味があって、それは、国全体の豊かにすることである。メイドにしろ役人にしろ、俺の下で働く者にはかなりの給料が支払われる。というのも、俺の研究などで、この国には使っても使い切れないほどの金があるため、それを国民に少し分けているのだ。

「わるいな、レン。今、俺はガヴァンを待たせてるんだ。また今度な」

「分かった。今度教えてね」

そういって、リンとレンは階段を下りていき、俺たちも3階から4階へと階段を上った。

話を戻すと、史の場合はその一般の雇用とは異なるのだ。というのも、そもそも史を雇っているわけではない。

この国での史の立場は王が身元保証人となっている少女、つまりはかなり階級的には上なのである。

しかし、史は自分が何もしていないのにそんな立場になるのは嫌だと言って、自分も働かせてくれと言ってきた。そこで、俺は俺専属のメイドにしたのだ。ちなみに、無給である。まあ、史がほしいといったものは大体、フェルが買ってあげてるので大丈夫だろう。毎月お小遣いもあげてるし。



4階に上がって、長い直線の廊下を歩き、突き当りを右に曲がり、宰相室の前にたどり着いた。宰相や大臣にはこの城内に個室を与えており、また、仕事をする場所は各特定部屋が作られている。

宰相の個室、宰相室は他の大臣たちの個室や仕事部屋よりも豪華であるのは、仕事の量からして当然だろう。

ちなみに、俺やフェルの部屋は複数個あり、また豪華さは比べ物にならなかったりするが、それはまた別の話だ。

「ちゃんとガヴァンとジールには謝らなきゃね」

フェルは若干苦笑しながら、宰相室の扉を開けた。

ということで、宰相出てきてないくせにサブタイトルになっているという詐欺でした。ちなみに次話の開始時にはすでに宰相とのお話は終わっている予定です。出番ww。



で、今回はこのあとがきを使ってアンケートをしたいと思います。

内容は「学園編にでてくるキャラの属性アンケート」です。

おそらくあと10話以内に学園編に突入するのですが、そこでどんな感じのキャラクターがいいか以下の選択肢から答えていただけると嬉しいです。


①人懐っこい後輩

②無口な不思議系後輩

③礼儀正しいおっとり系の後輩


④僕っ娘の元気系な生徒会長

⑤まさにクールビューティーなちょっとドSな生徒会長

⑥主人公をいろいろなことにふりまわすマイペースな生徒会長(ハルヒ的な感じ?)




①~③で1つ、④~⑥で1つ選んでください。


必ずしも多かったもので書くかはわかりませんが、できる限りそうように書くつもりです。

沢山の回答をお待ちしております。一応期限はエピソード7の投稿日の23時59分としたいと思います。おそらくは来週の今頃ですかね。

早まった場合に関しては活動報告で連絡します。




次の投稿はおそらく明後日か日曜日になると思います。

それでは。

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