始まりの始まり
ということで初めまして、ルマと申します。この作品が処女作ですが頑張って書いていきたいと思います。
1話目のこの話は話の位置的、というか意味的にも改行、空行が多いですが、この話が特殊なだけなので次話からは戻ります。
それでは駄文かもしれませんが楽しんでいただけたら嬉しいです。あと、感想をいただけたら涙が出るほど感動します
ふと空を見上げると、昔だったら見ることもできなかったであろう程の数の星が空に輝いていた。おそらく大気汚染などの影響がないからここまできれいに見えるのであろう。
その星を眺めていると、遥か昔展望台で見た夜空を思い出す。
俺がいた元の世界。そこで過ごしたかけがえない時間。この空はあちらの空とつながっているのだろうか?
今でも向こうの友人たち、兄弟、幼馴染、両親の顔の顔を思い出せるし、思い出すと泣きそうになってしまう。
彼らは今何をしているのだろうか?その答えを俺が知るはずもない。
こちらの世界でも、俺は幾万の人間と別れを体験してきた。中には俺が殺した人もいるし、逆に俺が助けたことによって長生きできた人もいる。
そのような人たちの顔を俺は思い出せるし、思い出すと、俺1人がこの時間の中に置いてけぼりにされているようにも感じる。
実際俺は、この世界の時間から置いてけぼりにされているのだ。
俺が見てきたこの世界はいいことのなのか、悪いことなのかはわからないが、いつでも変わっている。それは文化の変化であったり、戦争での勝敗であったり、はたまた魔法自体の変化で合ったりする。
だからこそ、退屈になることもあまりない。世界がいつでも変わっているおかげで。
元の世界とは別の世界に飛ばされ、様々な人と出会い、様々な人と別れ、世界を見守りながら、世界を壊していく。そんなはちゃめちゃな時間を過ごす魔術師の王の話を少し聞いていかないかい?
そう、これは悠久の時を過ごす1人の魔王の物語…。