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隠れオタの悲劇!

 「はぁ~・・・・」

俺は3時間目の授業中深いため息をついた。

これで今日何回目なんだよ・・・・とか自分で言いながら再び大きく溜息を吐く。

それを見た後ろのやつが、

「おい、あんま溜息すると幸せ逃げてくぞ?」

「大丈夫!!もとからないから!」

俺は自信満々に最高の笑顔で言ってやった。

大体、溜息したら幸せ逃げてくっつーけど、そんなんだったら日本人口の約5割の幸せがもうなくなってるっつーの。

「はぁ~・・・・」

会話が終わった後俺は盛大な溜息をした。

その時俺は真顔でこんなことを考えていた

「カオスな世界にならんかなぁ・・・・・。」

とか言いながら、ぼんやり青空を眺めていた。



 ページの最初からずっとぼんやりとこの俺。

さて、そろそろ俺について一通り紹介しておこう。

俺の名前は元木信司。顔が少し丸いってところ以外は普通の中学三年生・・・・・・・・・・・・・・・

だと自分では思っているヤバイ秘密を持っている中学三年生である。

まぁ、その話についてはおいおい語っていくことにしよう。

皆、楽しみにしておいてもいいかもしれ・・・・ないぜ?



 時は進み下校中

俺は友達の永田道彦、みっちーと一緒に家に帰っている。顔はイケメン、運動神経もよく成績も悪くないという好少年である。だが、彼には一つだけ弱点があった。

それは、彼が筋金入りのオタクだということである。

しかも、所構わず、オタクトークしてくるし、全然自重してくれねえんだよ!

おかげで俺まで白い目で見られるし・・・・・・

全く残念なイケメンである。

ちなみに彼がみっちーと呼ばれているのは単に名前が道彦だからである。

決してバスケットで3Pが神がかっている訳じゃないから期待した皆残念だったな!

でまあ、みっちーと一緒に帰りながら適当なことを話していたわけなんだが、

みっちーがいきなりこんなことを言ってきた。

「信司ってさ、アニメとか興味ある?」

きたよ、アニメトーク・・・・・

とか、思いながらも俺はこういった。

「ま、まあ、人並みかな」

「そっかー残念やな・・・・」

「残念ってどういうことだ?」

「いや、今度信司を一緒にアニメイトにでもさそおうかなとおもってんけど・・・・・」

なんだとぅ!?アニメイトだとぅ!?

俺は心にある自分の欲望を抑え、

「ごめん、俺オタクっぽいのはちょっと・・・・」

「そうなんや。信司ってやっぱ顔の丸さ通りアニメ見ないのか~・・・」

「顔の丸さは関係ねえだろ!」

ええ、どうせ顔丸いですよ!!

この前、保育園児とすれちがったらそのガキがお母さんに

あのお兄ちゃん顔まんまるだね。って言ってたよ!

全く子供ってのは、のほほんとした顔で心の傷を抉ってきやがるから残酷だぜ!

「うん分かった。じゃあ仕方ないね」

「悪いな、わざわざ誘ってくれたんに。」

「いいって、あ、おれんちこっちやから、ジャッ!」

ミッチーは俺に手を振ったまま家に入っていった。

ミッチーが家に入ったのを確認して俺は深いため息をついた。

「はぁ・・・・・・」

あああああああああああああああああああああああ!!!!!

ちきしょう!俺もいきてえよ!アニメイト!!

ずっと俺は二コ動やパソコンで見てあの楽園を何度夢見てきたことか!

実は、最初のほうに行っていた俺の秘密というのは、

実は俺は隠れオタクなのである!

だから、ずっとそういう楽園には行きたいとは思っているのだが

行くことができないのである。

隠れオタクのやつなら分かるだろう?

行きたい場所に行けないつらさ。

読んだラノベの感想を皆と語ることができないこのつらさ!

俺は、家までの帰り道下を向いて歩きながら心の中でこういった。

「ミッチー先生・・・・アニメイトに・・・行きたいです・・・・」



家に着いた俺は、真っ先に茶の間に向かった。

茶の間の広さは大体二十畳といたところで割と普通である。

そして俺はいつものパソコンがある、窓際のベストポジションへ突っ走った。

ちなみに、この位置は死角になっているため、家族が見に来ない限り

画面が見られることはない。

いや、言っておくが別にエロサイトとか見てるわけじゃねえんだぜ?

ただ、俺はゲームをしているだけである!

もちろん、いつも横にはティッシュが常備してある。

まぁ、深い意味はないんだけどね!

そして10分後。

「ふぅ・・・・・」

何だか俺は清々しい気分になった。

いつもの儀式を終えた俺は本来の目的を始めた。

「おりピーさん。もう来てるかな?」

おりピーさんっていうのは、1週間前にチャットで知り合った人である。

知っていることは、彼女も俺と同い年ということと、彼女も隠れオタクだということである。

境遇が似ているということもあって、彼女とはチャットですく意気投合しともだちになった。

期待しながら、ルームの中をチェックしていくと、

「お、いたいた!」

彼女の名前を確認した俺は、そのルームに入室した。

ちなみに俺はチャット上ではシンと名乗っている。

シン:こんちは~。元気?

おりピー:あ、シン。こんにちは~久しぶりやね。

昨日会ったじゃねえか!

最近気づいたんだが、どうやらこの人は天然らしい。

俺が初めて会った時も、おれが「こんにちは~」とあいさつすると、

「え、こんにちはって今昼なの?」

と、予想をはるかに超えた返答が返ってきた。

あんたの部屋は亜空間ですか?と聞きたくなる。

まぁ、いつものことなのでスル―して会話を続けた。

シン:今日、友達にアニメイト行かないかってさそわれたwww

おりピー:え!いいなぁ、あたしも行きたい!

シン:いや、友達とかに見つかると、面倒やし^^;

おりピー:そっか~・・残念やね。

シン:まぁ、ニコ動でも見ながら自分を慰めますよww

おりピー:そやねwww

と、まあ話題も一区切りしたところである疑問が浮かんだ。

この人、どこに住んでんだ?

一週間も話していて知らないというのもおかしな話だが。

まぁ、何気ない気持ちで率直に疑問をぶつけてみたわけだ。

この後、悪夢が待っているとも知らずに・・・・・・・・

シン:そういや、おりピーってどこ住みなの?

おりピー:石川だよ^^

・・・・・・・・・・・・まじで?

まさか・・・と思った俺はさらに言った。

シン:へぇ。石川のどこ?

おりピー:金沢ってところ。

「噓ォ!!?」

俺は画面の前で叫んだ。

おりピー:シンは?

シン:me too.

おりピー:なwぜwえwいwご

シン:それにしても偶然っすね!

俺は画面前であせりながら言った。

おりピー:そやねww

この後2分間ほど沈黙があった後、おりピーがこう言ってきた。

おりピー:あのさ、よかったらでいいんやけど・・・・

これもしかしてフラグ?と思いながら俺は

シン:どしたん?

と返すと、俺の予想を超えるセリフを言ってきた。

おりピー:明日一緒にアニメイト行かん?

ですよ・・・・・って明日ァ!?

まぁ、お誘いくらいは来ると思ったけど、まさか明日とは流石に予想外やったわ!

「いや、明日は流石に無理やろ、大体チャットを出会い目的でつかうのは犯罪やし、

そういうのは駄目やって!」

と心の奥で俺の良心が叫んでいたが、

シン:いいですとも!

心が欲望に忠実である。

おりピー:本当?じゃあ、明日の10時109集合でいい?

シン:オッケー!

おりピー:ありがと^^

話に目処がついたところで、俺もそろそろ勉強しなければいけなかったので、

そろそろ、切ろうと思っていたところに

おりピー:あの・・・・シンって顔とかあんまり気にせん?

いきなり、こんな発言が送られてきたので、俺は一瞬戸惑った。

顔に自信がに自信がないのだろうかと考えながら、

シン:うん。大丈夫やよ!

と返した。当然の反応である。

こんな状況で「無理!」とかいうやつはある意味尊敬に値するな。

おりピー:良かった。ゴメン、あたしそろそろ落ちんなんから。明日109で!

シン:分かった。

そう言って、おりピーは退出した。











自分は小説を書くのが初めてなので

面白いかどうかは分かりませんが、目を通してもらえたら

うれしいです。

また、誤字・脱字、文章的におかしい表現などもあるかもしれませんが、

目をつむっていただけたら幸いです。

批評等の感想は大歓迎なので率直に思った事を書いてもらえたらうれしいです。

次の回も張り切っていくので、よろしくお願いします!

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