1.お使いとお散歩。
今日は、平日。
しかし振替休日だ。
こんな日は、だらけるに限るよね。
「( ̄▽ ̄)本日は、晴天なり、
北斗、寝ては駄目です。
お布団を干しましょう」
私は、お布団を剥がされ、
床に転がる。
床に転がった私を、
ベルは、ご飯はまだ?
と、見下ろしてくる。
「そんな~、ご無体な。
ベル、慰めて~」
しかしベルから、容赦のない
ヒップアタックを受ける。
「ベル、酷いよ~。
私は、クッションじゃないんだから」
「ワォン(ふかふかでしょ?)」
しかしなんという、柔らかいお尻。
ちょっと癒されるかも?
……ハッ、このままでは、
ベルのお尻で休みが終わる。
今日は、久しぶりに
お部屋の掃除をしよう。
二人には外へ出てもらって、
サプライズ的な?
「コル、お使い頼めるかな?」
顔面ディスプレイには、
緑色の表情エモーションが浮かぶ。
「("`д´)ゞお使い任務、了解しました」
私は、コル隊長に
お買い物メモを手渡す。
お買い物リストには、
充電缶(ステーキ味)、
ベル用(マグロの刺身)。
私用に、炭酸イチジクミルク、
それと、秋刀魚に大根。
「ワフワフ(お散歩行こう!)」
「( ^ω^ )ベル隊員、出動です」
「バウバウ(お散歩♪お散歩♪)」
ベル隊員にお金とおやつの入った、
犬用リュックを預ける。
「お金は余分に入れといたから、
コルの判断で使っていいからね」
「( =^ω^)北斗、感謝します」
「じゃあ、いってらっしゃい」
「(^ー^)いってきます」
さて、お掃除を始めますか!
スーパーに向かう二人、
ベルは、尻尾をふりふりしながら、
喜びを体で表現している。
「ワフワフ(外は暖かいね、何で何で?)」
屋台スーパー特売情報の
インプットを始めた。
高濃度ロボット用、
ゼリー風缶詰の半額セール。
このゼリー風缶詰、
北斗が余分に入れたお金で、
買うことができますね。
「ワンッ(僕にも、おやつ)」
「(-_-;)しょうがないですね。
ベルにも、ミニスイカを買って
あげます」
「ワオーン(やったー)」
むむむ…計算した結果、
残金があまり残らないですね。
「ワンワン(こっち行こー♪)」
「( TДT)ベル隊員、そちらは道が違います。
戻ってください」
「わんわん(何だか、いい匂いがするよ♪)」
「( -_・)?匂いセンサーには、なにも反応が?」
交差点を横切り、公園に入る。
公園には、野良猫のまとめ役、
ネコノネ部長がベンチで、
日向ぼっこをしていた。
「みゃあお(ぽかぽかする)」
イワシを枕にして、
仰向けになっている猫部長。
「ワンワン(部長、その魚どうしたの?)」
「にゃー(やあ、ベルくん。この魚は、
人間からの貢ぎ物なんだ)」
イワシを口に咥え、
二人に見せつける部長。