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【プロットタイプ】黒絹を裂く

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

私の中での定義付けと言いますか。

髪に使う単語は拘りがあるんですよ。

美容院で髪を梳かれる事を、私はよく『ざんばら』と表現する。この『ざんばら』の本来の意味は『結っていた髪が解けてバラバラの状態。または髪型が整ってない状態』を表す言葉であり、この言葉はあまり適切でない。

では何故、この言葉を使うのか。答えは至極単純で『毛先が均一に揃っていない。バラバラの状態が、“ざんばら”と似通っていたから』である。

揃って整えられた髪こそが『整髪』であるのなら、整ってない髪は『ざんばら』である。其れをただ毛先に限定して、使っているだけの事である。

これは私の拘りに近いもので、執筆する際も毛先の長さが整って居ない状態を『ざんばら』と表現する癖がある。

それと同じ様に、同居人の瑠衣は髪に対する独特の言葉使いをする事がある。

彼は頗る付きの髪好きで、返事をする時も、美容院から帰って来たときも、ただ無言で触れて来る。だから私以上に髪に対して独特の概念を持っているのは、当然であった。


鏡花の乱れた毛先に触れていると、何とも言えない気持ちになる。触り心地はこれまで通り柔らかく、手で掻き回すとシャラシャラと音を立てて零れ落ちるのだが、それでもやはり前とは異なる。自然現象の侵食を見ている様だ。

「瑠衣たん、本当〜に髪好きだよねぇ。やっぱり独特な思想とかあるの? 本来の言葉の意味とはちょっと違うけど、相応しい意味合いとか言葉とか概念みたいなの

んー、鏡花は今みたいな髪を『ざんばら』って称しているんだけど、そういうの」

其れを言われてふと『侵食』と表現しようとしたが、もう少し込み入った視点で見る事にした。

切られる前の鏡花の髪を思い返す。あれは一枚の黒い布の様な物が背を覆っている様な状態に等しかった。黒絹のベールを頭部から垂らし、そのままにしているのに近かった。

「……布に近いかも知れない」

揃えられた一枚の布。艶があり、つるりとした絹の織物。其れが今、端の方が不揃いで乱れている。まるで、死神が纏うローブの様に。だから今の状態は『裂かれている』と呼ぶに相応しいのかも知れない。

美容院で鋏を入れられるその様が、黒絹にナイフを入れられる様と重なった。

「裂ける……だな」

「うーん。そっか」

ただ鏡花の戸惑った声だけが辺りに木霊した。

梳かれ髪に対して使う言葉って、『ざんばら』とか『裂く』という物が非常に多いんですよ。

意味は鏡花や瑠衣が説明した通り。


毛先が『揃ってない』つまり『乱れている』から『ざんばら』。

一枚の布にナイフを入れて、裂いた状態と似ているから、『裂く』または『裂ける』。

これは拘りなんですよ。


※だから毛先が乱れている登場人物は『ざんばら』と表現してます。梅香の君もそう。


最後の鏡花が戸惑っているのは、

『うわ、軽い気持ちで聞いたけど、凄い変化球来た。意味全然分からない。

これ解釈間違えて変なこと言うと、説教二時間コースだ……』

と思ったから。

だから当たり障りのない『うーん。そっか』で済ませてます。

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