8. 勉強会と開戦
「ファミレスでもいかない?」
目が合う夢と灯。これはまたドンパチ展開が.......
「いいですわね。そうしましょう。」
へ?
「コストンとかいいんじゃない?」
「あそこは安いですものね。」
「ちょちょちょっと?」
いまこの場にいる夢と灯を除く3人は絶句していた。なんたってあの、あの夢と灯が意気投合して、楽しそうに放課後の予定を立てているのだ。あれだけ喧嘩していたというのに。一体どういう風の吹き回しだろうか。
「おまえら急に仲良くなったな。なにかあったのか?」
「「それは......。」」
(言えるわけない)
それは昨日のこと.........
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夢と灯を綾斗が収めたあと........
「お前らはどうしていつも喧嘩ばっかりなんだ。」
「それは.........。」
「女には、どうしても引けない戦いというものがあるのですわ!」
「そうなの!」
私達は、綾斗さんに喧嘩をする理由を聞かれました。本人の前で「あなたを取り合っているから。」とはいえず、女の引けない戦いと言いました。すると綾斗さんは、
「二人は俺の大事な人だ。俺に元気をくれた人だ。だから大切な二人には争ってほしくない。仲良くしてほしいんだ。争ってる二人は好きじゃない。」
そう言われた私達はハッとしました。なにも綾斗さんを狙っているのは私達だけではない。漁夫の利される可能性だって高い。それなのに闘う意味があるのかと。
そして、なにより自分たちの身勝手で、綾斗さんを悲しませていたのではないかと。
綾斗さんとわかれたあと、私達は話し合いをしました。そして......
「一旦休戦ね。」
「そうですわね。」
私達は、固く握手を交わしたのです。
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「きゅ、休戦することにしただけですわ。」
「うん、まだ認めたわけじゃないけどね。」
へー。それはよかった。昨日の説教が響いたのかな?
「ははーん。なるほどそういうことか.....。」
「私も頑張らなくちゃ.........。」
なんか二人がブツブツ言ってる。あれ?これついていけてないの俺だけ?
「とりあえず、放課後の予定決めようよ。」
「そうですわね。今度こそ半分を取ってみせますわ。」
まあ、いっか。
「じゃあコストンに行くとして.......。行くやつはどうする?せっかくだし日向たちを誘ってもいいか?」
「いいよ〜。」
「なんなら俺は望海ちゃんに教えてもらいたいな。」
「おい遥斗。どこを潰されたい?」
「もう潰される確定なの?」
まあそんなことはさておき、放課後勉強会が決まった。
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Mine 後輩ズにて
綾『おいお前ら。』
日『どうしたんですか。』
望『どうしたのお兄ちゃん。』
綾『今日みんなと放課後勉強会するんだけどお前ら来る?』
日『行きます!』
望『誰が来るの?』
綾『同じクラスの仲いい奴ら全員。』
日『なおさらいかなくちゃね。』
望『そうだね。』
綾『?』
綾『まあそういうことなんで、いつものコス(コストンの略)に4時集合な。』
日『(くまが了解してるスタンプ)』
望『(綾斗が了解してるスタンプ)』
綾『え、何そのスタンプ。』
綾『え、無視?』
まあいっか。
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Mine 望海と???
望『今日の4時、いつものコスで勉強会です。』
?『了解』
?『ありがとね』
望『いつもお世話になってますから........。』
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現在地、コストン。
俺達がよく訪れる、ここコストンは、安い割にボリューム満点。気の良いばあちゃんがやっている、俺達の隠れ家的名店だ。もうすっかり常連で、俺もまだ辛い頃、よく話を聞いてもらいにここに来たっけ。だからここのばあちゃんは、もはや家族みたいなものだ。ちなみに、常連さんとも仲が良い。
「よーし、じゃあ勉強会始めますか。」
4時10分。みんなが揃ったので、みんなでドリンクバーだけ頼み、俺達は勉強会を開始した。
「綾斗ー。ここわかんねぇんだけど。」
「ここは公式を当てはめてだな.....。」
「結ちゃん。ここはこっちに置き換えたほうが楽だよ。」
「わあ。灯ちゃんすごい!」
「そ、そんなことないよ。」
遥斗、結、夢が質問をして、俺と灯が答える。日向には望海が勉強を教え、手に負えなくなったり、自分でわからないところがあったら、俺に聞きに来るという感じだ。
「そういえば灯ってギャルなのに成績いいよな。」
「あんた、ギャルをなんだと思ってるの。」
「い、いや、あくまでイメージってだけでだな。灯が勉強できておかしいってわけじゃないから......シャー芯をめちゃくちゃ伸ばすのやめてくんない?」
殺意マシマシじゃん。
さっきの通り、灯は勉強ができる。ギャルそうに見えて、将来はしっかり見据えているタイプなのだ。俺には及ばんけど。どやあ。
「なんかムカつくから刺すわ。」
「ちょっ!?」
洒落にならないんですけど!?
「お、綾坊じゃねえか。なんだなんだ。今日はハーレムか?w。」
「ちがうわ。」
助かった〜。
俺に声をかけてきた、少しいかついが気前の良さそうなおじさんは、俺が小さい頃から知っている、ここの常連だ。ここの常連は優しい人ばっかりで、小さかった頃、色々俺を助けてくれた。本当に感謝している。煽ってくるのが玉に瑕だが。
「お嬢ちゃんたち、綾斗はまあ.....いろいろあったからな。よろしく頼むぜ。」
「「「はい!」」」
「「?」」
そう、この反応を見て分かる通り、実は灯と夢は俺の過去を知らない。いつかのタイミングで話さなければと思っているけど、なかなかいいタイミングが見つからないでいた。
「じゃあ、俺はお邪魔だな。またな、綾斗。」
相変わらず自分勝手な人だ。まあその明るさにも、俺は救われたのだが。
まあそんな感じで勉強会は俺の隣を争う戦いなどが勃発したものの(そんなに勉強がしたいとは、関心関心)比較的順調に進んでいたのだが、ついにそのときは訪れてしまった。
「やあ、こんにちは。」
そこにいた人物を見て、俺は背筋が寒くなるのを感じた。
ん?望海?危ないことじゃ......ないですよ?
できればブクマなどお願いしまーす!。




