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7. なにげない?日常

次の日、俺は望海といっしょに登校していた。


「ねえねえ、お兄ちゃん。」


「ん、なんだ?」


「今週の土曜にさ、駅前のカフェにいかない?」


「お前、日曜にも約束してるじゃねえか。」


「いいじゃんいいじゃん。あそこの店、カップル限定特大メロンパフェってのがあって........。」


「メロン、だと?」


俺は、こうみえて好きなものには目がない。メロンは俺の一番好きなフルーツだ。マンゴーも捨てがたいがやはりメロン。ああ、メロン。そのしましま模様さえ愛おしい。


ちなみに、これを俺の近くにいるやつに話したとき、やれ精神年齢が低いだ、やれお可愛いことだとさんざんいじられた。おれは子供じゃないぞ。.............ないぞ。


「め、メロンか。ふーん。まあ望海がどうしてもって言うなら行ってあげないことも.......」


「お兄ちゃん、目が泳ぎまくってるよ。」


「はっ」


おっと。危うくメロンの誘惑に負けるところだったぜ。ふう(負けてる)。


「じゃあそんなお兄ちゃんに条件があります!」


なんかいつの間にか俺が頼んでるみたいになっているが............まあいい。メロンのためだ。


「条件って何なんだ。ゴクリ。........コーラうめー。」


「あ、固唾をのんだわけじゃなかったんだ。」


仕方ないじゃん。のどが渇いたんだもの。コーラがあって、のどが渇いた。じゃあ飲むしかないじゃん?


「これから毎日。お兄ちゃんには私といっしょに寝てもらいます。」


「は?」


おい。おいおいおい。何を行ってるんだこの妹さんは?昨日話ししたよね。ドキドキして眠れなくなるって。なに?俺の睡眠を無き者にしたいの?


「私、よる寂しいの。あいつの夢を見ちゃうときもあるし......。だめ?」


うっ。綾斗に上目遣いの攻撃。効果は抜群だ!綾斗は倒れた。


ってな冗談はおいておくが、めちゃくちゃ可愛い異性+妹属性+上目遣い。うん。これで断れる男は男じゃないね。凡人はたとえ死ねと言われようと一瞬で死ねるね。


「わ、わかった//」


「やったー!ありがとうお兄ちゃん!」


まあ仕方ない。力になるって行ったしね。メロンあるし。救いになるって誓ったもんね。メロンあるし。かわいいもんね。メロンあるし。


俺の土日が潰れた瞬間である。


そんな感じで、まだ朝なのに持久走をしたあとくらいの疲労感が体を襲っている。学校行きたくね〜。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「おはよー。」


一回の廊下で望海と分かれて、俺のクラスへと向かう。


2年10組。


俺のクラスは、階段から見て一番奥の教室だ。


「あ、綾斗ー。」


俺が席につくなり涙目で抱きついてくる遥斗。


「おい離せ、暑苦しい。男に抱きつかれても嬉しくないんだよ。」


「綾ちゃーん。」


と、次に抱きついてきたのは結。遥斗同様涙目だが、頬は熱気を帯びており赤くなって俺に上目遣いを向けてくる。うん。かわい。


「おい綾斗。俺のときめっちゃ嫌そうだったのに、結に抱きつかれるの、まんざらでもなさそうじゃねえか。おいこら。」


なんか遥斗が抗議してくるが、知らん。女に抱きつかれるのは男の本望だからな。


「あ、綾ちゃん//。」


あ、結が照れてる。やばいかわいい。俺まで顔が熱くなってきた気がする。


俺は思わず結の顔から目をそらす。


「綾斗さーん。」


「ゴフぅう!?」


背中に強い衝撃が走る。いったーい。


今しがた俺の背中に大ダメージを与えたのは夢である。うん。せめて謝ってほしい。


右に遥斗。左に結。後ろから夢。3人から抱きつかれるというカオスな状況が生まれるのには理由がある。


そう。この光景は、実は一年の頃から度々見られている光景なのだ。


それは.......


「「「勉強を教えて(くれ)(ください)!!」


この3人に共通するところ。それは、全員例外なく成績が悪いところだ。


夢はめちゃくちゃ勉強を頑張っているのだが、成績が伸びない。単に才能がないのだ。だから成績が悪い。春休みの宿題は、学校に忘れていたそうだ。そして遥斗はただやらない。やればできるやつなのだが。ちなみに宿題は、俺がしっかり監視してやった。


結は............うん。まあ.......ノーコメントで。察してくれ。


あ、俺ですか?俺は学年一位ですが?何なら、一回くらいしか学年一位から落ちたことありませんが?だってさあ、リア充はさあ、きゃっきゃうふふで遊んでんだよ?そんな奴らに勉強でも負けるとかさあ。もう、存在意義なくね?あ、遥斗ごめん。


「なんかいま、突然にけなされた気がするんだが。」


「き、気のせいじゃないか?」


危ない危ない。危うくバレるとこだった。え?夢と結はって?かわいいじゃん?かわいいって正義じゃん?その上勉強教えてくれ〜って抱きつかれるとかご褒美やん?


「なんか突然褒められた気がするけどなんかむず痒い。」


「あら、結さん。同感ですわ。」


まあそれはさておき。この三人がなぜ俺に泣きついてきているのか。それは.....ずばり、進学校であるうちは、休み明けにすぐテストがあり、そのテストが一週間を切っているからだ!(ドギャアアアァン)


「ふ、しかたねえな。ま、いつものことだしな。」


「「「綾斗さま........!」」」


ふ、くるしゅうない。くるしゅうないぞ。


「だったらさ〜、今日ファミレスでもよってかない?」


「お、灯。」


あれ、灯と夢が会っちゃったけど、大丈夫なのか?

やっぱり作者は義妹しかかたん。


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