45. 天使は勝ちたい
「綾斗くん、あーん」
「いや、ちょ」
「あーん?」
「あ、あーん」
口いっぱいにアイスの甘みが広がる。
すこしキーンとする頭を抑えながら俺はこの状況に内心ヒヤヒヤしていた。
要約すると
ごきげんなコリス。
表立って怒ってはいないものの明らかに顔が怖い灯達。
そんななかアイスを食べる俺。
はっきり言って地獄の空気である。
どうしてこうなったのか。
それは俺が全部悪いかもしれない。
昨日俺はコリスに俺のことを支えてくれなんてとてもくさいことを言った。
そしてそれをコリスは私生活も支えると思った。
その結果がこれだ。
今日の朝コリスは俺の家に来るなり朝ご飯を作り、朝からあーんのみで食べさせてきたのである。
最初は戸惑ったし抵抗的なものもしたのだが、支えてあげると言われると支えてくれといった手前断りづらすぎる。
そんなわけで朝からコリスが家にいるのだが。
「綾斗?これはどういうこと?」
「綾ちゃん?ぜひ私にも説明してほしいなぁ」
「綾斗さん、さすがにおいたが過ぎますよ?」
灯、結、夢。
この三人は勉強をしに俺の家を訪れた。
そして俺があーんされているところに鉢会ってしまったのだ。
だが3人はまだいい。
一番の問題は............
「お兄ちゃん?なにしてるの?私のお兄ちゃんだよね?私いっぱい我慢してるんだよ?ずっと好きだったのにホントは独り占めにしたいのにそれでもいっぱい我慢してそれでみんなもお兄ちゃんにアタックすることを許してるんだよ?どんな子が来ても私を選んでくれると思ってるからお兄ちゃんを信じてるから許してるんだよ?なのにお兄ちゃんはどんどん新しい女を連れてきてさ。ねぇ?お兄ちゃんの一番は私だよね?私だよね?そうじゃないなら許さない.......。監禁してお兄ちゃんは一生私のもの。そう絶対に............」
望海がとても闇落ちしそうです。
これはまずいまずい非常にまずい。
望海の行動力は俺が一番知っている。
正直明日にでも監禁されてしまうんじゃないだろうか。
そんな嫌な予感が俺の頭をよぎる。
というかそんな望海が目に入ってないコリスと3人も大概だな!
俺はもはや命の危機まで感じてるっていうのに。
そんなわけで一旦コリスから離れ、俺は望海のもとに向かう。
「一緒に死ねば.......そうすれば........」
死ねまで出てきてしまっているが、まあ大丈夫........だと思いたい。
「望海」
俺は望海の名を呼び意識をこちらに向かせる。
望海は瞳のハイライトを消したままこちらを振り向く。
そんな望海に俺は一度微笑みそして........
ぽふっ
「っ.........!」
望海の頭を膝の上に乗せた。
あの事件があったあと望海によくやってあげていたことだ。
俺は望海の頭をぽんぽんとなでながら言った。
「前にも言ったけどな望海、お前は俺の大事な妹で大事な女性なんだよ。お前のことを俺が放っておいたことなんてあるか?」
望海は俺の顔を見つめながら首を横にふる。
「だろ? 安心しろよ。俺は何があってもお前から離れたりはしない。あのとき約束したからな」
俺は約束は守る男である。
絶対に。
俺と望海の間にかわされたずっと一緒にいるという約束。
もちろん忘れているわけもないし、これからも忘れることはない。
俺は文字通り望海とずっと一緒にいたいと思っている。
「だから心配するな。お前か俺が死ぬまでそばにいるから」
「うん...........」
望海の瞳に光が戻ってきた。
さっきまで影が落ちていた顔は満面の笑顔として光を帯びており、目はどこか潤んでいるように見える。
うん。かわい。
やっぱり望海はこの眩しいような笑顔だよね。うんうん。
そんな望海とまあ、なんだ、イチャイチャ?していると........
「私もして綾斗くん」
コリスが俺のもう片方の足に頭を乗せなでなでを所望してきた。
どうしようかとも迷ったが、まあいいかと撫でてやるとコリスは気持ちよさそうに目を閉じた。
それを見た3人もねだってきて、最終的には全員を撫でてやったのだが、終わる頃にはみんなとろけたような顔をしていて、コリスのことについても有耶無耶になったっぽいので、結果オーライだろう。
そんなわけでまあ、彼女候補にコリスが加わったのである。
はあ、まじでどうすんだよ俺............
ブクマと評価本当にして。まじで
最近マジで暑いよね〜。
投稿するだけで制服が汗でビショビショでまじで気持ち悪い.......
そろそろ道路にクーラーをつけていただけないだろうか。
政治家さん、まじでオナシャス!




