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39. 苦労の多い生徒会長


私、神木美玲は至って普通の高校生だという自覚がある。


たしかに勉強はダントツでできるし、スポーツだってできる。


他にも、百人一首やジグソーパズル、ルービックキューブなどのマニアックなものまで何でもこなせてしまう。


ただ、私からすればそれだけに過ぎない。


いくら勉強ができたり何でもできたりしても、なにもない。


故に私は自分自身のことを普通の女子高生と認識しているのだが............


「流石です!会長!」


「やっぱ会長には勝てないわ〜」


「会長様...........!」


周りの人間はまるで私を神かなにかだと思っているように接してくる。


そのせいで、私には友達という友達がほとんどいない。


唯一の友は違う学校に言ってしまったので、私はこの学校で一人ぼっちの存在だ。


生徒会長になったのだって、私が風邪のときに勝手に推薦されて勝手に通っただけなのである。


その上、私の家は有名な政治家の一族であった。


幼い頃から礼儀作法を叩き込まれたり、英才教育を受けてきた私は、優秀なのが当たり前である。


私の両親も学校の人も、決して私を見ても求めてもいない。


見ているのは完璧である私と言う名の偶像だ。


それ故に私は今日この日まで、完璧であろうとしてきた。


できないことは努力して、できることはもっと磨いて。


そうして、私の顔には少しづつ、だけど確実に完璧の仮面が貼られていった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


そんなある日。


私は重大なミスを犯した。


部活動の予算報告書、先生に提出するはずだったデータを誤って消してしまったのだ。


私はとても慌てた。


今は8時頃。


他の生徒はもう帰っているし、いたとしても聞けるはずがない。


私は完璧でなくてはならないのだから。


そうして私は戻し方を調べ始めたのだが..........


あいにくと全然わからない。


いくつか試してみたものの効果はなかった。


私はパニック状態で泣きそうになっていた。


私は、私は完璧でなくては............


そんななか、不意に生徒会室の扉が開かれた。


「どうしたんですか?」


昼に生徒会室を訪れた男子生徒、古賀綾斗が生徒会室に入ってくる。


「い、いや別に.........」


そういって私はパソコンの画面を隠す。


しかし、綾斗は悪い顔を浮かべながら近づいてきて............私のパソコンの画面を覗き見た。


「あ~データ消しちゃったんですか。復元できます?」


私は無言で首を降った。


知られてしまった以上隠すことはできない。


「ちょっと待ってくださいね。..............。はいできた」


その後、綾斗は勝手にパソコンを弄りだすと、見事データを復元してみせた。


「会長って機械弱いんですね。またなんかあったら呼んでください。手伝うんで」


あっけにとられている私をよそに、彼は生徒会室を出ていってしまった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


その後も彼は何回も生徒会室を訪れた。


私は独学でパソコンの勉強を始めたんのだが、私には才能がないらしく、一向に上達することはなかった。


そして、できない分を綾斗に頼るようになっていた。


彼は見返りもないのに文句も言わずに私の仕事を手伝ってくれていた。


人を頼るということはこんなに良いものなのだと、教えてくれた気がした。


それから、私の頭の中にあった完璧でなくてはいけないという意識は少しずつ取り除かれていった。


みんなが帰ったあと。


なにも取繕わず綾斗と話す日々。


私はそんな日々に、一部の喜びと快楽さえ感じていた。


綾斗と話すのは楽しい。


取繕わないのは楽しい。


ありのままでいるのは...........とても楽しい。


私は少しずつ自分というものを取り戻していっている気がした。


しかし、そんな生活を一変させる出来事が起こってしまった。



ブクマと評価まじでお願い。


友達の女子から朝電話かかってきて、ぽわぽわしたまま電話してたら、次あったときめちゃめちゃ可愛がられた件。

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