38. 優秀な生徒会長の話
部屋にはペンが紙を走る音とコピー機の稼働する音が響く。
窓の外からは、部活動生が練習に励む声がかすかに聞こえてくる。
今日の天気は快晴。
夏であるため暑くてしょうがないはずだが元気なものだ。
かく言う俺は部屋の中にいるから外気温の影響を受けていない。
クーラー最高!
そして俺の隣で作業する美人こそ、我が校の誇る生徒会長、神木 美玲様である。
運動部で本来部活がある俺がなぜここ、生徒会室にいるのか?
それを理解するなら少しと気を遡らなければならない。
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みんなで海に行った日、俺はあるやらかしをしてしまった。
それは、みんなで海に入って水遊びをしているときのことだった。
「美玲さんパス!」
「よし!」
俺達は水に入りながらビーチボールで遊んでいた。
2つのチームに別れ、ボールを落としてはいけないというルールだ。
チームは、俺、望海、灯、美玲会長の4人と日向、夢、真希さん、結の4人である。
俺達はとても楽しんでいたのだが...........
「あっ!」
会長がレシーブミスをし、低く自分の頭の上あたりにレシーブをしてしまった。
俺はそれを取ろうとして.......
「おらあぁぁ!」
美玲さんの方に飛び込んだわけだが...........
ボールを浮かせた俺の右手は行き場を失い、そのままおろす拍子に.........
「あっ//♥」
倒れていた俺が起き上がったとき、俺の右手にはしっかりと会長の上の水着が握られていた。
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というわけで、バツとして生徒会業務を手伝うことになったのである。
「にしても量が多いっすねえ」
「これでも少ない方なのだが」
まじかよ。
いつもこの量の仕事を難なくこなしていると思うと、改めて会長の凄さを実感させられる。
「会長は休日は何をしてるんですか?」
ちょっと気になって聞いてみたのだが。
「綾斗。前から思っていたんだがその会長ってのはやめてくれないか? せめて名前で呼んでくれ」
ほう。
会長を名前で、かぁ。
美玲?呼び捨てはちょっとなあ。美玲会長?長いし言いにくいしな。
「じゃあ、美玲さん?」
俺が美玲さんの方を向いてそう言うと美玲さんは顔を赤らめながらうつむいて言った。
「う、うむ。悪くないな。今度からそれで頼む」
え、なにこれかわいい。
美玲さんは大人の人って感じでかわいいよりはきれいって感じだから、このギャップはなかなかに来るな。
「で、趣味、だったな。そうだな。あまりこれと言ったのはないのだが..........強いて言うなら........」
そういって美玲さんは俺の方を向く。
「綾斗と遊ぶことかな」
ドクン。
なに?この胸の高鳴り。
これが...........恋?
なんて冗談はおいておくとして。
「他にはないんですか?」
「まあ、抹茶とあそぶことかな」
抹茶とは美玲さんが家で飼っている三毛猫である。
美玲さんが猫と遊ぶ姿を想像してほっこりとする。
それからしばらく作業をした後に俺は言った。
「それにしてももう夏も中間ですねぇ。かいちょ......美玲さんとあってからもう一年も経ったんですね。速いですねぇ」
俺が美玲さんと出会ったのは去年の夏休み。
ちょうど今頃だったかもしれない。
「ああ、あのとき君に出会ってよかったと、心から思っているよ」
「........ちょっとそれはずるくないですか?」
「ふふふ」
美玲さんもずいぶんと変わったな。
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俺が美玲さんとはじめて出会ったのは、ここ、生徒会長室だった。
「失礼しまーす」
俺は、テニス部の活動報告書を提出するために、生徒会室に来ていた。
その時部屋にいたのは美玲さんと複数人の役員。
俺は紙を置くと、すぐに生徒会室を出ていった。
その後、俺は部活動に勤しんでいたのだが、帰るときにあることに気づく。
「あー、紙と一緒に自転車の鍵おいたままだったかも」
そう思って、俺は生徒会室に戻ったわけだが。
「〜〜〜〜ーーーー。〜〜ーーーー〜ー〜」
生徒会室からなにか声が聞こえてきた。
正直言ってビビった。
時刻は夜の8時頃。
夏とはいえあたりはなかなかに暗くなっており、校舎は少し不気味な雰囲気を放っていた。
そこにこの声。
俺は人かどうかを知るために生徒会室に耳を当てた。
すると聞こえてきたのは..........
「これをこうして.......違う?ああもうどうすれば..........」
弱音を吐く美玲さんの声だった。
ブクマと評価まじでお願いしたい。
ブクマ50目指してるんだ〜。
オープンチャットであった人とネット結婚することになったんだけどマジで尊くてさぁ。
今度会おうって言われたんだよね。
え?それ詐欺って?
ないない。あの人に限ってそれはないよ。
ない.........よね?




