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33. 放課後の練習


林間学校から数日。


俺はテニスコートにいた。


「ふっ!!」


俺の打った球がコートの端に突き刺さる。


ゲームが終了した。


「綾斗さん。やはり流石ですわね」


「いやー、そんなことないよ」


現在の対戦相手、夢が俺に話しかけてくる。


時間は放課後。


俺達はほとんどの学生が経験するであろう部活動に勤しんでいた。


「サーブの打ち方が.........どうやったらあんなに早く打てるんですの.........」


なんだか夢がすごい機会な目で見てくる。


なぜ?


「サーブなんて遠心力を使ってぐっとやってスパーンと打ってくいっとひねったら打てるだろ」


「................」


そう俺が説明するとシラ〜っとした目線で見てくる。


なんだ?


俺の完璧な説明になにか不備でも?


「はあ、まあいいですわ。次のゲームに移りましょう」


夢はあからさまにバカでかため息をつき、話を終わらせた。


解せぬ。


そんなわけで試合再開。


ゲームは5ー2。


あと1セット取れば俺の勝ちである。


ちなみに疑問に思った人もいると思うので先に言っておくが、俺の足は普段は痛まない。


長い時間使っていたりとても激しく動いたときのみ痛くなるのだ。


そのため軽い試合程度ならば問題ない。


持久走はきついが。


そんなわけで8ゲーム目が始まった。


「行きますわよ。ふっ!!」


「よいしょ!」


俺と夢の技術の差は実は対してない。


では何がそこまでこのゲームの差を生み出しているのか?


答えは簡単だ。


ずばり............


頭脳である!


テニス。


それも硬式テニス。


このスポーツが一般的に世になんと呼ばれているか知っているだろうか。


それは............


『頭脳の競技』


世間一般的にテニスは頭のいい人が強いと言われている。


瞬時に展開される心理戦を制したものこそ勝利をつかめるのだ。


事実、テニスは偏差値の高い学校が優勝することが圧倒的に多い。


つまりだ。


結論から言うとこの学校で一番の成績を誇る俺が負けることなどない!


「おらっ!!」


「あっ!」


前に落とされたボールを取りに来た夢が、苦し紛れのボールを上げる。


そして顔をあげた先には..........


「大丈夫!俺が来ていた!」


そういって大人気なくスマッシュを打ち込む俺。


立派なヒールである。


「「ありがとうございました」」


試合が終了した。


◆ ◆ ◆


「先輩!」


試合が終わって、俺達は屋根があるベンチで座って休んでいた。


そんなところに飛び込んできた今日も元気な犬よろしく日向である。


「おー、どうした日向?」


「先輩私と試合しましょう!」


「いや今終わって休んでいるところなんだが?」


おいおい。


いくら頭がとても、とてもよくてテニスの強い俺といえど、この感覚で試合をするのはきつすぎる。


あ、頭いいのは関係ないって?


たしかにタラバ蟹。


「しましょうしましょうしましょうしましょうしーまーしょーうー!」


「ああ、もううるさいわ!あとからやってやるからちょっと休ませろ!」


「わーい!いいましたからね〜!」


騒がしい台風は元気にそう言うと過ぎ去っていった。


「ほんとにげんきですわね」


「ほんとな。俺もあんくらいげんきがほしいよ」


もうほんとに。


悩みとかなくなりそうだもん。


夢と隣り合って座りながら、日向が練習しているのを見る。


林間学校から以前にもまして遠慮がなくなった気がするのはきっときのせいであるはずだ。


朝、俺のことを迎えに来て学校まで一緒に行く。


昼、昼食を一緒に食べ、テニスの練習をする。


放課後、部活で付きまとわれる。


夜、一緒に下校する。


あれ?


俺ずっと日向と一緒にいね?


あ。


ここで俺はあることを思い出す。


最近なんだかみんなの距離が近いなあと思っていた。


結は毎朝家に来るようになったし。


望海は一緒に寝るとき抱きついてくるし。


会長に関しては小休憩でも俺のところにくるし。


なんでかなぁとは思っていたのだが。


お前か〜!


お前のせいなのか〜!


俺の頭の中で、最後のピースがハマる。


なるほど。


要するに。


日向は騒がしいってことだな!


俺の頭は最終結論にたどり着いた。


「よし、夢もう一試合するか!」


「あれ?でも日向さんが............」


「うん........あいつはまぁ........いいや!」


「ええぇ...........」


そんなわけで夢ともう一度試合をした。

ブクマ評価おねがします。


燕かわいいけど糞がねぇ。

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