24. バスの中にて
バスに乗って2時間ほどたった。
最初は家が立ち並ぶ景色が広がっていたが、徐々に緑が増えていき今では見渡す限り緑、緑、緑。
木々の隙間から差し込む光が窓から差し込んでいる。
「もうすぐ着くぞー。」
今回の林間学校が行われるのは楓の森自然の家といういわゆるコテージである。
山に立ててあり、周りに緑も多い。
電気ガス水道すべて通っているのでとくに不自由はない........はずだ。
「楽しみだね!綾ちゃん?」
現在、俺の隣には結が座っていた。ちなみにこの席順は先週のあの時間に決められたもので、俺は通路側なのだが、左には夢と灯が座っている。
なお、3人は可愛いので男メンツが血の涙を流していたのを彼女たちは知らない。
◆ ◆ ◆
「綾斗〜。夢が起きないんだけど〜。」
コテージについた。隣では夢によりかかられて身動きを取れずにいる灯の姿があった。
「よし。これは俺の得意分野だからな。俺が起こしてやるよ。」
実は望海も寝起きは悪いタイプで、最近でもよく起こしている。結もたまに起こしたりしているので、人を起こすということにおいては、俺に勝てるやつはなかなかいないだろう。
「夢〜。早く起きないといたずらするぞ〜。」
夢の横に立ち耳元でそう囁く。
試しに脅してみたのだが、聞こえているのかいないのか夢は一向に起きる気配がない。
ここまでして起きないのなら、言葉責めは可能性が薄いだろう。
し、仕方ない。最終手段だが..........。
俺は夢の脇腹をくすぐった。
最初は無反応だった夢も次第に動きが大きくなっていき........
「あはははは!やめてくださいまし!くすぐったいですわ〜!」
夢は飛び起きるような形で目を覚ました。
起きているのには気づいていたが、反応が面白くてついくすぐりすぎてしまった。
衣服は少し乱れており、頬は蒸気している。なんかこう.......ちょっといけないことをした気分になってしまう。
「「ジトーーー」」
そんな夢を面白がって見ていると結と灯が俺に湿った目線を向けてきた。
やめて!そんな目で見ないで!別に変なことしたわけじゃないから!
「「私も寝たフリすればよかった.......」」
こらこらこらお二人さん?それ迷惑なだけだから。先生が困るやつだから。やめてあげて、ね?
「ジーーー。」
そんな俺達のことをコリスはじっと見ていた。
いやなに?その視線。...............はっ。もしかして.........
(何やってるんだろうこの人たち。馬鹿なのかな。)みたいなこと思ってるんじゃないの!?
やめてよー。俺は何もしてないのにいっしょの目で見ないで?
そんなハプニングがありながらも俺達は全員林間学校の地に降り立った。
◆ ◆ ◆
「「「「おおーーー」」」」
俺達はみんながみんな感嘆の息を漏らした。
たくさんの木々に囲まれた景色に溶け込むようにたった雰囲気の良い旅館。
大きな庭のような場所には、池やブランコがあり、隣には花畑が広がっている。
これぞ、The ファンタジー。
その旅館を中心におのおのに伸びる道は整理されており、両脇にある木々たちがなんともいい雰囲気を出している。
これから3日間、俺達はここで遊びまくるのだ。
ブクマと評価、本当にお願い!まじで!




