22. いざ林間学校!
水族館に行った日の次の週の水曜日。
3時間目の授業で我が10組の教室は軽い喧騒に包まれていた。
なぜなら.........
「はい。じゃあ3時間目の授業は林間学校についての話し合いを行うぞ〜。」
「「「「「いえーーーーい!」」」」」
そう。林間学校。
高校の学校生活の中でも青春の代表格の一つ。
これを楽しみにしない人はなかなかいないと思う。
なんていったて我が校の林間学校には楽しいイベントが盛り沢山だ。
アスレチックにキャンプファイヤー、班で料理を作ったり、森の中をハイキングしたり。
そんな様々なイベントがある我が校の林間学校は、下手すれば修学旅行より楽しいと評判なのだ。
ちなみにうちの学校は珍しいかもしれないが、林間学校は二泊三日の時間が取られている。
しかも、3学年いっしょというおまけ付きだ。
「まず自由行動の半を決めるぞ〜。おのおので5人班を作ってくれ。」
先生が班作りを大いに放棄する。
もうちょっとくらい細かい指示を出したらどうですかね。陰キャくん泣いちゃうよ?
この班というのは、一日目の同学年で行動する際にいっしょに行動する班である。
うちの林間学校は大きく3つに分けられる。
一日目の同学年との交流。
二日目の上級生との交流。
そして三日目の下級生との交流である。
ちなみに、一日目以外は班はランダムで作られる。できれば日向や望海、美玲先輩といっしょになれるといいんだが。
そんなことを考えながら席についていると.........
「綾斗。いっしょの班になろう?」
灯がまっさきに俺の席に来るなりそう提案してきた。もちろん断る理由もないので......
「おお、なろうぜ。」
と言っておいた。
やめてくれ。笑顔が眩しい。そろそろサングラスを買わないとまずいかもね?
そうしているうちに俺の方へと寄ってきた結と夢も加わり残りの枠は一人。
まあ遥斗は友だちが多いしここは友達いなそうな一樹を..........と一樹の方を向いたのだが。
「海道くん。いっしょの班になろうよ !」
「いいのか?」
「いいもなにも私達から誘っているんだけど.........。」
「わかった。よろしく頼む。」
「うん!よろしくね?」
なに?あの怖い顔の一樹が?女子に誘われているだと?なにがあったんだ。
「あの一樹が女子から誘われるなんて正直おどろきだな。」
そうつぶやくと灯がなにかわかったように言葉を漏らす。
「ああ〜、なんかね。この前一樹がナンパされている女子を助けたとかで、最近一樹と仲良くしようとしてる人が多いらしいのよ。」
ヘ〜。まあ一樹はあんな顔だが優しいし、モテそうだもんな。顔を除けば。
「そうか。一樹にもついに春が..........。」
「あんたは一樹の一体なんなのよ。」
「.............お母さん?」
灯が俺に呆れ目を向けてきているが気にしなーい気にしなーい。
しかし、そうするとあと一人をどうするかという話になる。遥斗は友達多いしな。
「あ、あの.............。」
そんな感じで俺等が一樹の成長に感動していると、俺の右から小さい声が聞こえてきた。
「君は.............中野さん?」
「は、はい。」
中野 小利須。同じクラスの女子である。去年も同じクラスだったはずだが、あまり話したことはない。小柄で背も低く、正確も踏まえて名前の通りリスのような子だ。小動物系ってやつだろう。
「で、どうしたの?」
「じ、実は、その......おんなじ班に........入れてほしくて。」
オドオドしながら言うところは正直かわいい。
あ、もちろんね?動物的な可愛いですよ?恋愛的な意味じゃないから君たち目のハイライトを消さないで?
しかし、彼女は少なくとも友達がいないタイプではないし、どうして俺達に提案してきたのだろう?
なお、ハイライトは消えたままであった。はい。
この流れはもしかして............
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