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【完結】ソードストーンメモリー 〜勇者ロードの物語〜  作者: 両天海道
第8章 匂い袋作りの女性とエルフの里襲撃事件
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第79話 ロード&カレン復活


 楽しんでいってください。


 カレンは、1人考えていた。何故あの時、咄嗟に守れたのであろうか?仲間が人を殺す瞬間を見たくなかったから?仲間が死ぬところを見たくなかったから?わからない。あの時あった感情は、なんか嫌だ。誰も失いたくない。そう思って咄嗟に体が動き、攻撃をした。

 でも私は、あの時救えなかった。もし救えていたらと、その事ばかり考えてしまう。戦うのが怖い。何もかも嫌だ。なんでこんなことになってしまったの?誰か教えてよ、ねぇ、教えてよ。

 彼女は、ゆっくり、ゆっくりと弱体化していくのだった。

 ロードが倒れてから3日経った。その日は、あいにくの雨だ。エリナの家では、より一層重たい空気が流れていた。

 ロードが起きないこと、カレンが何も食べなくなったこと。そんなことがあってか、誰もが口を開こうとはしなかった。

 その日の夜、ロードは目を覚ました。


「ここは、どこ?」


「気がついたか、ロード。ここは、エリナの家だ」


「あーそうか、俺はまた暴れたんだな。カレンを連れてきてくれるか。話がしたい」


 俺は、その指示に従いカレンをロードの前に連れてきた。相変わらずだが、何か変わってくれるのを期待しよう。


「カレン大丈夫か?最近食べてないんじゃないか?」


「......」


「カレン、あの魔法使いについてなんだが、落ち着いて聞いてほしい。彼女を殺したのは、リーベルだ。理由は、カレンの心を壊す為だ」


「なんでだよ......」


「......」


「ここからは、憶測だが真意に近いと考えてる。邪魔だっただ。カレンの行いで、奴隷商会は相当な被害を受けたと考える。報復したかったんじゃないか」


「なんで、あの子が殺されないといけなかったの?」


 彼女の久々の声は、とても悲しそうな声だった。それは聞いてて辛くなるレベルのものだ。

 俺自身、心が痛くなった。


「なんでだろうな、それはアイツを問いたださないとわからない。本当にすまなかった。こんな話してしまって......」


 それ以降、俺たちは何も話さなかった。そしてエレナが食事を持って来てくれた。

 久しぶりに食べた料理は、とても美味しかった。

 エレナから明日の朝話があるそうだ。なんのことか、なんとなく想像は付くが、それはまた明日にしよう。

 今はそんな時ではない。体は、まだまだ病み上がりみたいな状態だ。ご飯を食べ終わった後、俺は夢の中に旅立っていていくのだった。

 その日の夜、事件が起きた。それは、王都にて魔王軍幹部ミヤによる、奴隷商会関係者惨殺事件が起こったのだ。

 俺は、朝聞いて驚いた。奴隷商会の親玉はもちろん、今回捕まえた下っぱ、今まで捕まえた奴ら全員が死亡したのだ。

 そして、その際止めに入ろうとした、カレンの母親アン、ミクさんを含む、代表の方々が重症の怪我を負ったことが、大々的に報じられた。

 そしてミヤの一言も一緒に載せられていた。その文字を読んだ際、カレンは元に戻ったのだった。

 そうして本題に、移り変わる。

 俺は、その話を聞いて納得もしたが、正直戸惑いもあった。


 最後まで読んで頂きありがとうございます。

 いかがだったでしょうか?

 今回裏で起きた事件に関しては、また間章扱いで書きます。何故、ミヤが暴れることになったのか、予想してみても面白いかもですね。

「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします!

 もししていただけたら作者のモチベーションも上がりますので、更新が早くなるかもしれません!

 ぜひよろしくお願いします!

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