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【完結】ソードストーンメモリー 〜勇者ロードの物語〜  作者: 両天海道
第8章 匂い袋作りの女性とエルフの里襲撃事件
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第78話 エルフの里襲撃事件④

 

 楽しんでいってください。


 たった一撃で勝負は、決したのである。元々、ボロボロになりかけていたやつが耐えられるはずがない。魔王軍幹部ミヤですら、魔王が止めなかったら私は死んでたと言うぐらいだ。訓練用の剣で、その時本当に良かったと安堵するエリナの姿があった。

 勝敗が決した。奴隷商会の連中は、その場にいる全員捕まったのである。

 それだけなら良かった......でもそんなわけにも行かなかった。ロードの暴走化である。

 ロード自身、先の戦いで負った傷が深く、そしてまだ制御が出来てない。そして今の状態から暴走状態を生む。

 そこに颯爽と現れたのは、レン、カレン、アリランだった。


「あの状態は、ミヤと戦った時になってたやつか」


「あの髪色、真の勇者の証!?」


「アリラン、カレンを頼む!!」


 そうして、レンは今出せる本気の火力で、暴走状態にあるロードを止めようとしていた。

 

「ロード、君がこんな状態になってるなんてな。何があったかは、知らんが今ここで止めさせてもらうぞ!!」


 ロードは、何を言っているのか聞き取れないレベルの声で叫んでいる。

 叫びながらも、神速で詰めていく。それをタイミングよく狙う。

 避けられた!?マジかよって思ったがそりゃそうだよな。アイツは、あの時ミヤに死の恐怖を与えた状態だ。そして何よりあの時より、格段に強くなってるアイツがこれを避けられないわけもないのか、イヤだな。

 イフリートなんて出しても、多分瞬殺されるか邪魔になるだけだし、ここで選択できるのは、ただ一つ。ロードとの真っ向勝負だけだ。


「うおおおおおお!!」

 

 槍をロード目掛けて放つが、剣であしらわれる。体勢を崩した瞬間、ロードは完璧に攻撃を決めていく。こんな状態の技食らったら確実に吹き飛ぶし、負ける。

 ロードは今、理性を完全に失ってる。それでも感覚だろうな。どうしたら良い攻撃が入るのか分かってる。

 真っ向勝負どうしたら勝てる??考えろ考えろ考えろ。 

 剣すら構えもしない、ただ良い一撃を入れる為だけに動いてきやがる。

 こっちは、ガードと考えがまとまらず、攻撃が出せずにいた。でもこんなことでは勝てない!!


「ロード!!お前には本気の技受けてもらうぜ!!一頭突き」


「はあああっ!!」


 マジかよ......俺の攻撃完璧に弾かれた......ヤバいこの体勢は、無理だ。

 死を覚悟した。その直後、カレンが目の前に現れロードを思いっきり殴り飛ばしたのである。

 地面に倒れ込むロード。段々と髪色がもとに戻っていく。


「カレン大丈夫か?」


 カレンは、何も喋ろうとはしなかった。一瞬戻っていた目のハイライトが無くなっていく。そして、また元に戻っていくのだった。

 今さっきのは、俺を守ろうとした?それとも仲裁に入った?あの状態で?俺には、わからないことだらけだった。

 そしてロードのあの状態、ミヤと戦った時見せた獣みたいな感じより人間だったような気がする。

 俺はというと、先ほどの危機迫る緊迫から突然の解放により、尻もちをついてしまった。

 そしてエリナ、アリランに引っ張られ起き上がり、ロードを連れてエリナの家に行くのであった。

 


 最後まで読んで頂きありがとうございます。

 いかがだったでしょうか?

 最後のカレン、あの時どうな心境であの2人の間に割って入ったのでしょうかね?

「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします!

 もししていただけたら作者のモチベーションも上がりますので、更新が早くなるかもしれません!

 ぜひよろしくお願いします!

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