第77話 エルフの里襲撃事件③
楽しんでいってください。
「我々の本丸にようこそ!ロード君」
「お前があの子を殺害した奴であってるか?」
「村にいたあの子ね。そうだよ、カレンを使い物にならなくする為にはいいと思ってね」
その瞬間俺の中で何かが切れた。それがなんなのわからない。ただ今は、この瞬間だけは、コイツを倒すのみだ。
後先考えずに走り出す。
「はあああああああああああああああああっ!」
咄嗟に避けたようだが、完璧には避けられなかったみたいだ。少し足にダメージが負ったらしく、次の一手は手応えのある一撃を喰らわすことが出来た。
相手は、その状況でも判断分析を続けていく。あの例の魔弾を繰り出す。
それをガードするが、相当キツイ。心臓が燃えて無くなるのがわかるぐらいだ。
その一撃は、重いが止まるわけにはいかない。
神速で、撹乱しつつ距離を詰めていく。
それを、魔弾で阻止しようとするが、関係ない。たとえ当たろうとも構わない。今は、そんなことどうだって良い!!
訓練用の剣とはいえ、技を出せば絶対に痛い。
「極力一閃」
「はぁ!?ふざけてんのか、インフェルノ」
結果、敵の大将である奴だけが吹き飛んだ。ロードには、インフェルノを完全に防がれたのである。
「リーベル隊長ー!?」
それを見ていた、雑魚敵が口々にそう叫んでいる。
「さっさと立ち上がれ、リーベル。まさかこんなので終わるとか言わないよな」
「痛いな。お前な限度ってものがあるだろ。何してくれたんだよ」
痛いと言いながらも立ち上がるリーベル。その瞬間だった。俺は、言葉にしがたい痛みを全身にあびることになる。
「え、なんだこれ?」
「お返しだよ!!アイツの心臓を貫いた技と同じだよ。ただ違うのは、全身に打ったってことだよ」
リーベルの笑い声が聞こえる。それに比べて俺は、全身血だらけでいつ倒れてもおかしくない状況。
奴は、いつの間にこれを準備したんだ?そんな考えが頭によぎってくる。
段々と息遣いが荒くなる。こんな状況で負けるわけにはいかねぇのに体が落ちていく。
このまま倒れたら、確実に死ぬ。メグを助けないと行けないのに、こんな所で負けるわけには、いかねぇのに。クソが、それでも倒れようとしている、そんな俺が嫌いだ。
「神速」
「あぁ?なに倒れないの」
「おらよーー」
避けられた!?続けて攻撃を繰り出すが上手く行かない。血の出し過ぎで意識がより朦朧とし始めていた。
頭の中で一言流れ込んできていた。(剣に獣の魂宿る時、真の勇者と呼ばれるのである)
前とは、違った文章が流れ込んでくる。段々と意識が遠のいてくのを感じる。
「おいおいおい!!マジか......伝承の中の出来事じゃなかったのかよ。お前ら下がれ!!今すぐ帰れ」
「それは出来ないわよ!!」
「エレナ」
その頃、近くで見ていたエルフ族の長老の1人がこう言ったのだ。
「あれは、真の勇者の証。まさか彼が適任者だったのか。これはまた厄介なことになる」
エレナは、ふと横を見るとそこには、髪が所々白くなっているロードがいた。
「え、嘘!?ロード?」
その瞬間、リーベルに向かって斬りかかっていったのであった。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
いかがだったでしょうか?
最近ふと思うことがある。章の題名変えた方が良いのではないのか?と思う。
もしかしたら変えるかもです。(7月5日現在)
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