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【完結】ソードストーンメモリー 〜勇者ロードの物語〜  作者: 両天海道
第8章 匂い袋作りの女性とエルフの里襲撃事件
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第75話 エルフの里襲撃事件①


 楽しんでいってください。


「エルフの住んでるところってどんな所なんだ?」


「大自然の中にある集落。エルフ族とその森に入らないとまず辿り着くことは出来ない。エルフ族の多くは、他種族に対して苦手意識があるからね」


 エルフ族は、この世界の行末を知ることになるだろうと言われている。種族間の営みに全く入ってこようとはしなかった。だが、それではいけないと考えた、その時代のエルフ族の長が、他種族との交流を開始させたのが始まりだ。

 

「奴隷たちを解放しなきゃいけない。だからこそ君たちに長にあって欲しいだ。君たちの話を聞いて興味を示して居たからね」


 興味を持ったか......まぁいいか。それより今は、カレンの方だ。カレンは、目の前で人の死を見た。立ち直るのも大変だろう。今は、ただ見守ることしか出来ない。

 そんな時だった。ある一つの連絡で、今の空気は一変する。


(エリナ。村に奴隷商会の奴らが攻めて来た。今すぐに戻れ!!)


「え、お父さん、お父さん。切れてる?アリラン転移するわよ。村が襲われてる」


「なんだって!?わ、わかった。貴方たちも肩に手を置いてください」


 言われるがまま、肩に手を置く。カレンは、動こうとしなかったのを、無理矢理動かせる。

 そして俺たちは、エルフ族の王都と言われるエリナ達の故郷に行くのだった。

 着いた時には、倒れているエルフ族や人間。


「どうなってだよ。レン、カレン頼む」


 俺は、そう伝えると神速で走り出していた。周りなんかあまり見てもない。ただ今は、ここを第一に思うべきと判断したまでだ。

 走っていると、目の前でエルフ族の1人が殺されかけていた。それを訓練用の剣を構え、守った。

 そして後ろから刺されたのであった。

 この時多分、エルフ族の方が驚いていただろう。人間がエルフ族を守ったこと、そしてその状況で刺してしまったことだ。

 

「はぁはぁ。はあああああ」


「テメェ何しやがる!?お前俺らの仲間だろうが。ってお前誰だ?」


「テメェらを潰すもんだよ」


「刺されてるのに何言ってんだよ。って辞めてくれ」


 その男を、剣で頭を叩いてやった。糸で縛り付ける。


「コイツ殺すなよ。じゃあな」


「ま、待ってくださ」


 もう消えていた。なんという早さなんだろう。そう思ったと同時に、罪悪感がそのエルフにのしかかって来た。

 そして遅れてエリナがそこに現れた。エルフ族の男は泣いているし、人間は、糸で括り付けられていた。


「ここで何があったの?ここに黒髪の青年来なかったかしら」


「ご、ごめんなさい。エリナ様、その方を後ろから刺してしまいました。謝罪と回復をしようとしたのですが、もう居なくて」

 

 彼女は、何も言わずにただ彼を助けたのだった。でも彼にとっては、怒られるでもなく、ただ淡々と運んでくれている彼女は、怖かっただろう。

 その頃、レンとカレンとアリランは、3人一緒に行動していた。


「ロードは、大丈夫なのか?ここエルフ族の里だろ?間違って攻撃されてるじゃ」


「助けてくれている相手を攻撃することは、無いよ。大丈夫だ」


 カレンは、今だ変わらずにいた。


 ロードは、あれから数人を助けて即座に離れていた。ロード自身も警戒しているのである。でも彼に助けてもらったエルフ達は、背中の血を見て助けようとするが、避けて遠ざかっている彼を、見つめることしか出来なかった。

 あーヤバい。背中の傷直してる暇がねぇ。また攻撃されるじゃないかって思っちまう。それもあるが、ポーション使用してる間に、助けられなかったらどうしよう?そっちのプレッシャーで押し潰されようとしていた。

 元々ロードは、言われるまで助けようとなんて余り思わなかった。だがミヤとの戦闘以降その考えが変わり始めていた。そのことに今だに気づかないロードなのであった。


 最後まで読んで頂きありがとうございます。

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