サキュバスの計画 前日譚
楽しんでいってください。
ここは、魔王城である。あの小国ランの悲劇が始まる数日前の話である。
私は、今日も今日とて楽しく魔物狩りに勤しんでいます。レベルが60を超えてドラゴンともより討伐しやすくなりました。
ありがたい限りだ。聖女の願い。
「今日の晩ご飯はドラゴンステーキだー」
意気揚々と歌いながら歩いていると魔王の間の付近を通りかかった際、何やら怪しげな会話が聞こえてきました。
すかさず私は、周りに誰もいないことを確認してから扉の前で耳を当て聴くことにしました。
「魔王様、お久しぶりでございますわ。覚えていらっしゃいますか?私サキュバスの女王ことサラナと申します」
「知らんわそんなもん。どうせまた国滅ぼしたいから一時的に軍抜けさせてなんて言うんだろ。毎回毎回飽きもしねぇな。最後はどうせ失敗するのに」
「そ、それは、ここぞというばかり邪魔が入るだけであって今回こそ大丈夫です。事前に下調べと称してサキュバスを100匹ほど小国ランに住まわして居ますわ」
「で、何が言いたいんだ?はっきり言え」
「私の軍の一部小国ランに向かわしても宜しいでしょうか?」
「どうせ反対した所でお前らは行くからな。はぁ、また戦力が減ったな。下がれ」
その言葉が聞こえた瞬間私は、ミヤに捕まった。後ろに立って居た。その後数時間にも及ぶ説教タイムである。ただただ地獄であった。
私は、こんなにもやばい情報手に入れたのに何もできないの悔しいし、説教された後じゃご飯が美味しくない!!
不服そうな状態で腹立つので魔物狩りに行こうとしたが、魔王によって呼び止められた。
「メグ、さっき聴いてただろ?」
「何よ、ミヤに聞いて私を怒りにきたの?」
「いや、普通に気づいてた。聴いてたなら知ってると思うがどうなると思う?」
「失敗するでしょうね。だって近くには、多分だけどロードも来てるだろうし」
魔王は、笑いながらそうかそうかと立ち去っていった。結果は、最初の数日だけは良かった。そこらはドンドン下がる一方だった。勇者が登場したり、ロードたちが大暴れしてそこで指揮をして居たサキュバスは、死んでいた。
今後ロードは、より大変な道になるだろう。サキュバスは、完全にロードを何があっても殺る覚悟だろうし。
そしてあの魔力を皆んなで感じたのだった。
「あの魔力は、確かカレンか。その横に同じような魔力。でもカレンの方が強いな。でもムラがないのはこっちの方か」
「よくわかるわね。魔王」
「当たり前だ。あの良い魔力忘れる方が無理だ。でも1番面白かったのは、ロードの方だなやっぱり。サキュバスを蹂躙した男冒険者なんて初めてだ」
そりゃそうよ。ロードは、昔から状態異常系は効かない。効かないというより私の実験に付き合ってもらったって方が正しいかな。ロードも魔法耐性100%の持ち主だ。その為大いに実ゲフンゲフン、友好的に協力してくれたものだ。本当に感謝している、ありがとう。
自分でもわかってるか知らないけどロードは、並外れた耐性を持っている。しかもあいつは異性になんて微塵も興味を示さない。あいつには、そういった欲なんてないんでしょうね。サキュバスの色気とか普通なら効くのよ。でも私は、ロードとそういった関係なりたいけどね。
「まぁ昔からそうだったわよ。村に現れたサキュバス倒したのだってロードだったし」
そう言って私は、牢屋に戻って行くのだった。
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