第62話 小国ランの激闘 1日目
楽しんでいってください。
俺たちは、村を出発しおよそ2日程で小国ラン周辺に着いた。辺りはテントがそこかしこに設置されていた。
やはり女性や子供は居るが男の気配は余りしない。全員心から疲れ切っている表情を浮かべ作業をしていた。
俺たちは、どんどんと小国ランに近づいていく。正門近く周りより大きいテントが見えた。
そこには見知った顔が混じっていた。
「おーい、師匠!!」
「お、ロード来てくれたか!!ありがたい」
「カレン待ってたわ。これからまた攻めようとしていた所なのよ。あなた達も準備出来るかしら?」
「わかってるわよ。でもレンはダメよ。あなたはサキュバスにとって格好の餌よ」
「おう。料理して待ってるよ!!2人も無理だけはするなよ」
首をこくっと下に動かし俺とカレンは、準備に取り掛かった。そうして小国ランの正門前に立つ。
門を開けた瞬間からドバドバと押し寄せてくるらしく、開けれるのは一瞬だそうだ。
幸い奴らは出れなくなっているので外にいれば安心だそうだ。今回出撃するのが、俺とカレンとカイトである。少数精鋭で一気に攻めるらしい。
本当は、カイトの仲間たちも連れて行きたかったらしいが、ここ数日の過酷な戦闘で流石にガタが来て休んでいる。
そうしている間にも準備が出来たのか、扉が開こうとしていた。俺は、剣を構え最終調整に入って扉が半分開いたところで一気に駆け込んだ。
(カイト、カレン健闘を祈る!!)
1番最初に門を潜ったのは、俺だった。カイトも耐性があるとはいえ精神攻撃は少しずつ受ける。その為ほんの少し遅れて、入っていくのだった。
入った瞬間に、まぁ待ち構えているよなそりゃ。そいつらが俺を見た瞬間本能的に、ヤバいと感じたのか最初から本気で襲いかかってきた。
まぁ、俺には関係ない。なぜなら俺は、サキュバスの精神攻撃は一切効かないのだから。
サキュバスの攻撃される前に首を刎ねていく。ただそれだけのことでいい。神速で、どんどんどんどん中心部に向けて進んでいく。その際ほとんどのサキュバスは、他2人には目もくれず俺だけを狙ってくる。
それを一気に斬っていく。
まだまだ集まってき始めたのをいいことにカレンは、レベル上げのためにライトニングで横取りしていく。
ちなみにその際、カイトにはサキュバス1匹も寄り付かなかった。そりゃ強いというのもあるが、サキュバスにとって優先順位で言えば、1番下なのである。
流石に範囲攻撃でもカバー出来ないくらい押し寄せてくる。それをカレンとカイトが攻撃していくパターンで落ち着いた。
流石に闇雲に戦っては、流石に無理だ。気配感知で確認するが、まだまだ序盤だというのがわかる。
流石に数が多過ぎる。あれを使っても良いのだがそれは少しでもカイトが離れてからの方がいい。何を言われるかわかったものじゃない。怒られるのは面倒だし嫌だ。
(2人とも戦ってる最中で悪いが、カレン思いっきり中央広場があるこの大通り焼き尽くしても構わないから、1発威力高いの頼む。カイトは、離れていろよ)
(了解!!)
「燃焼の道」
サキュバスは、上に逃げていくものも居れば逃げ遅れてしまう奴もいる。
そして大通りは、地獄絵図になっているが仕方ないことだ。
中央広場の奥にある、お城に最も大きな反応がある。それは、サキュバスクイーンで間違いないだろう。そしてもう一つ男どもが一つの場所に集められているのがわかる。
そこは、その反応より後ろにある。まだ反応があるっていうことは、生きてるっていうことだ。ありがたい。
「ちょっと待って!!何普通に燃やしてだよ。どうするんだよこれ」
「え、大丈夫大丈夫!!私を呼んだ時点でこうなることあの人わかってるから」
彼女落ち着いた言葉とは、裏腹にカイトは冷や汗だらだらで、何もかも終わった...かのような顔でこちらを見ていた。
「カレンわかってると思うけど、火消してよ」
「2人ともさっきより離れててよ。ビックウェーブ」
地面から魔力で練られた水が勢い良く前方に生成され、それが大きく大きく膨らみやがて大きな波を発生させる技である。
そして先ほどの火は全て消し終わり、サキュバスたちも手出し出来ないようで下がっていく。
そして中央広場前でカレンは、その力を解いた。
もうカイトは何も言えなかった。
そうして中央広場に着いたは良いもののサキュバスは、一切姿を絡ました。
俺とカレンは、なんも躊躇もなく真っ直ぐ大きな城をめがけて歩こうと踏み出した時だった。
「で、てい、けぇ!」
そんな言葉繰り返し聞こえてくるがそんなの関係なく進めようとした瞬間
「ソード・インパクト」
咄嗟に発動したのだ。これ以上進んだら衝撃波みたいな攻撃がすかさず飛んでくるってわけか。流石に場が悪いので撤退を余儀なくされたのだった。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
いかがだったでしょうか?
いつもとは違った組み合わせでの攻略でしたがいかがだったでしょうか?
面白かったなら幸いです。
「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします!
もししていただけたら作者のモチベーションも上がりますので、更新が早くなるかもしれません!
ぜひよろしくお願いします!




